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【ネタバレ注意】『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』第3話(最終話) 「Alive A life」感想!

どうも、黒輔です。

 

auビデオパスにて配信中・『仮面ライダージオウ』スピンオフ『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』も早いもので最終回を迎えました。

 

思ったのが、「とことん井上敏樹の作風だなぁ」ということです。

ここまでライブ感というか、勢いと「ファンに訴えかける画・状況作り」で押し切られねじ伏せられると「よくもまぁ・・・やってくれました」と感服するしかない(笑)

製作陣「オラッ!これが見たかったやつやろ!」

ぼく「ははぁ~」

みたいな感じ。

 

2019年の現在、あれから17年も経って、また真司と蓮の友情が見られた。

久々に昔の友人で集まって、みんな根っこは変わってなくて・・・それでワイワイ盛り上がれたような、そういう喜びと安心感がありましたね。

龍騎』の旨味ってたくさんあると思うんですけど、全3話と尺が無い中でこの点にフォーカスしたのはなかなか英断だったと思います。

 

 

第4話

 

さらばベルデ木村

何故かTwitterで人気急上昇?のベルデ木村。

原典のベルデがまぁ良い奴じゃなかったのもあって、普通に良い奴だった木村くんはそれだけで人気になっちゃうという美味しさ。

自分たちを裏切った手塚を真司のもとに連れてきてくれたり、「城戸・・・また一緒にビール飲もうぜ・・・」のセリフの通り、本当にベルデの中の人?ってくらい好青年だったのに。。。

 

都合よく出てきたモンスターに食われてあっさり逝ってしまった・・・

 

なんでこのライダーバトルに巻き込まれてしまったのか。不憫でならない。

 

浅倉と吾郎の戦い

結局記憶を持っていた吾郎。というか記憶の有無とか、戻るタイミングとかって結局よくわからなかったのですが・・・。

今回、北岡さんは(おそらくスケジュール都合で)出演なしでしたが、うまいこと利用したなと。

浅倉VS吾郎という、終盤での対戦カードを再演したわけですが、結局勝ててないのがなんとも悲しい。

 

というかナイトのファイナルベントを喰らっても立ち上がり、シュートベントもしのぐ浅倉の耐久力ヤバすぎる。

 

蓮が言っていた、「浅倉が死にたがっている」とはどういうことか。

「イライラする」という理由だけで人を殺しまくっていた浅倉ですが、結局それは自殺願望の裏返しだった、それを他人にぶつけていたということなんでしょうかね。

本編を見ててそう感じたことは無く、真性のサイコパスとして描かれていたと思うのですが、「あえて何か理由をつけるとしたら・・・」という新解釈なのでしょうか。

 

それにしても最後乱入してくるあたり、本当に浅倉らしい。彼は神崎士郎によってバトルを進めるため投入された、物語的にもメタ的にも「舞台装置」のような役割を果たしていたと思うのですが、今回もしっかりその役割を果たして散ったなぁ・・・という感じです。

 

本編と鏡写しになった真司と蓮

リュウガに憑依されるの何度目なのよ!とツッコミたくもなりましたが、裏真司から真司を呼び起こすことを通じて真司と蓮の絆を描く、こういう展開をやるためかー。

 

まずリュウガvsナイトの戦い、短いながらも見ごたえがありました。

第1ラウンドのトリックベントは懐かしかったですし、ソードベント同士の鍔迫り合い、ダークバイザーとの二刀流、ガードベントやストライクベント・・・最後のファイナルベントの打ち合いまで。

彼らのカードを余すところ無く存分に使った素晴らしいバトルでした。RT龍騎の戦闘では随一のシーンだったと思います。

 

そして、蓮が真司をかばって死亡・・・。

原典では真司は蓮をかばったわけではありませんが、どちらも刃を突き刺されてしまうという点がなんとも辛い。こういうしっかり被せてくるところがにくいなぁ。

 

あまり蓮は言葉に出して真司との友情を語らなかったと思うのですが、年をとって丸くなったのか(いや、そもそもこの真司たちがどの時間軸から連れて来られてるのかわからんのですが)しっかり言葉で絆を語ってくれたのが良かったですね。

出会ってからたびたびケンカしながら、友情を育んでいた2人。「またケンカしようぜ、くだらないケンカをな」の言葉が泣ける。本編での借金のやり取りとか・・・今作の「真司にビールをかける蓮」とかもっとそういうのがミタカッタ・・・

 

第29話

 

アナザー龍騎との決着、そして結末へ

アナザー龍騎龍騎の戦いは良かったと思います。

「恋人を生き返らせたい」「そのためなら他人を犠牲にもする」というアナザー龍騎の願いはまるでかつての蓮のようです。

それを、新たな命をサラと蓮からもらった真司が止めるために戦い、さらにジオウとゲイツへ託す。「新たな龍騎の物語」と「ジオウのスピンオフ」を両立させる良い塩梅かつ美しい構造だったのではないでしょうか。

 

最後は、ひとり街をゆく真司のカットで終了。

実を言うと、オーディンに変身してたのは結局誰?とか、ジオウのリュウガ編とはどういう整合性?なのかとかはよく分からなかった(たぶん考えてないのかな)。

ソウゴは真司を知っていたので、ジオウのリュウガ編が終わった後にアナザー龍騎が発生したのかな?と思うんですけど、矛盾点が邪魔をして一本にならない。

なので、もやもやした部分は正直残ります。仮面ライダーにはありがちなことといえばそうだけど。

まあ、ライドウォッチの介入による最終回後のイフルートみたいな感じに捉えてけば良いのかな。最後アドベントカードが消えたということは、本編とはまた違った形で戦いのループが閉じられたのかもしれません。

 

余談ですが、真司がゲイツに「蓮?」と呼びかけるとこは笑いました。秋山蓮ポイントシリーズの最大景品じゃないですかねこれ(笑)

作中での共演こそなかったですが、ジオウ開始当初から「似てるネタ」やってほしいな~と思い描いていたことをあらかたやってくれたので、満足でした。

ジオウとゲイツ龍騎サバイブとナイトサバイブの幻が被さる画もまさに望みどおりだったと思います。サバイブまで見せてくれるとは余念が無いですねー。

 

auビデオパス限定配信ということで、見られない方も多いのかもしれませんが・・・

・「龍騎の雰囲気を味わいたい人」

・「真司と蓮というコンビが好きだった人」

これに当てはまる方は是非視聴してみて欲しいと思います。

初回30日間は無料なので、クレジットカード持ちor携帯がauの方は「驚いたな、まだビデオパスと契約していないのか」といわれてしまう前に登録しよう!(笑)

 

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色々ありましたが、17年前とは違った形で真司と蓮の物語が見られて、感涙でした。

3/31の配信から2週間ほど。毎話楽しみだったので、寂しくなりますね。

僕はもう少しauビデオパスの無料期間が残っているので、龍騎を見直そうと思います。

 

ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。

 

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【感想】『仮面ライダージオウ』ブレイド編/第29話・第30話【ネタバレ注意】

どうも、黒輔です。

 

仮面ライダージオウは第28話で一つの到達点を迎え、「もしかするともうレジェンドは出ないかな?」と思いきや・・・

予告編で剣崎、始、そして大人になった天音ちゃんが出演!

そして今後もレジェンドが出演しそうだと言うことが明らかになりました。

 

白ウォズが退場し、更にサブタイトルの形式も変わるという形で章の終わりと始まりを跨ぐこのブレイド編、振り返ってみましょう。

 

第1話

 

ブレイド編/29話30話あらすじまとめ

  • ディエンド・海東が登場
  • 海東はオーマジオウと繋がっており、白ウォズのノートを手に入れる
  • 白ウォズにより天音ちゃんがアナザーブレイドになり、剣崎と始・2人のジョーカーを引き寄せバトルファイトを再開、世界の破滅を目論む
  • 剣崎と始のジョーカーの力がアナザーブレイドに吸収される→人間に
  • ジオウトリニティが誕生しオーマの日の歴史が書き換わる
  • 白ウォズ=ゲイツが勝者となった未来が消滅、しかしオーマジオウへの道は依然開いたままである

 

仮面ライダー剣について

仮面ライダー剣』、私にとっても思い出深い作品です。

 

・・・というのはやはりあのビターエンド。(人によってはバッドエンドだ!なんて言う人もいますが)

剣当時の私はようやく小学生に上がったぐらいで、龍騎や555の頃よりはお話を理解しながら見られるようになっていた(はず)

 

それだけに、剣崎が自らを犠牲にして行方をくらましてしまうラストはただただ衝撃的でした。あの頃何が起こったのか、私は完璧に理解していたのかよく分かりませんが、剣崎がいなくなってしまったことがショックで唖然としていましたね。

 

仮面ライダー剣は職業としての仮面ライダーを描こうとした作品でしたが、最後の最後で、仮面ライダーの持つ自己否定・自己犠牲の悲劇性が再現された、とでも言うのでしょうか。

 

ただ、今改めて考えてみると、剣崎の思いは一貫して「人々を守りたい」だったので、その想いが達成されたわけです。なので、悲しむのではなく、剣崎を送り出してあげたいと言うか・・・ そんな感じ。

仮面ライダー剣 Blu-ray BOX 1

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剣の「その後」として

『たそがれ』、小説版、ドラマCD、ゴライダーは未見なので今回のジオウに関してだけ。

 

まずライトニングソニック、スピニングダンスといった技が見られたのは良かった。今のCGでやってくれると言うのは嬉しいものです。

 

後半での大爆発なんかも見応えありました。いろんなアングルで何回も写すもんだから笑っちゃいましたけど。

 

さて問題はストーリー面に関してです。総括すると、「あー、本当にそれやっちゃうんだ、ふーん」という思いを抱きました。否定も肯定もできないなあというか。

 

剣の最後における「運命と戦い続ける」剣崎の決断は、悲劇性を帯びていて、彼が可哀想といえばそうなんですが、彼の真意を考えると、それを阻んでしまってはならないような気がして・・・

 

まあ、この歳になって改めて見る剣の最後はとても胸が痛くなってしまうので、ジオウという外部要因による破壊というのはあっても良いのかもしれません。If展開ってやつですね。

 

剣の世界観だけの中では、どうやっても剣崎は運命をと戦い続けることになるでしょうし、「もし、仮に、剣崎が戦わなくて済むようになるとしたら?」という話をするならば、ジオウのような作品に組み込むしかないのでしょう。

 

なので、今回の「剣のその後」としてのストーリーとしては、個人的には「良いけど素直に喜ぶのは違う」の一言です。

少なくとも、「ウルトラマンメビウス」における「80」のエピソードのような、「これが真の最終回だ!」とはならないかなあ。

 

まあ、アンデッドの力を失った剣崎と始も内心ホッとしてるかもしれないし、これはこれでアリっちゃアリなんだろうなあと思います。キャラクター達に悲劇を押しつけたいワケでもないし。

 

でもなー色々複雑だなあ。「俺もやっと未来に進める」のセリフもなんか変だよねえ。まるで剣崎が自分の決意を後悔しているみたいな感じだし。うーん。

 

仮面ライダージオウ DXブレイドライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXブレイドライドウォッチ

 

 

海東大樹

お前ほんと何しに来たんや。

 

ジオウトリニティ登場 第三の未来

色々複雑な思いを抱いた剣周りに対して、なかなか良かったのがジオウトリニティ周り。

 

なんかあれ・・・電王のクライマックスフォームみたいだよね。サイキョーギレードは4分の1デンカメンソードだし、今回は4分の3クライマックスフォーム。顔が移動するあたりとか似てるにも程があるわい。

 

さて話を戻します。ソウゴの王たる器のデカさは、敵対している白ウォズにすら発揮されました。まあ自暴自棄になった時点で白ウォズの敗北なのですが、結局ソウゴに感服するあたり根っこがウォズなんだなと(笑) 

 

白ウォズ、絶対「嫌だああああ!死にたくない・・・死にたくない・・・!!」みたいな感じで退場すると思いきや穏やかに消滅しましたね。

 

「過去」にこだわり反目するゲイツと黒ウォズへのまとめ方も良かったですね。彼らにとっては過去でもソウゴにとっては未来の出来事。ならそれは変えられるんじゃないか。

 

前回、ゲイツの「友達宣言」があったことこら、「必ずしもジオウとゲイツは戦わなくても済むのでは?」という期待が持てました。

 

そういうストーリー運び、丁寧な積み重ねあったので、オーマジオウの未来でもなくゲイツリバイブの未来でもなく、第3の未来を象徴するジオウトリニティの登場には納得感がありました。そしてオーマの日の歴史が書き換わったと。この点に関しては良いプロットだと思います。

 

ウォズのグダグダな祝い文句の通り、これから彼らが進む道は本にも書いてない、未知なる未来なのでしょう。

 

そして「誰も人の未来を奪えない」というセリフを放った仮面ライダーアギトが来週カムバックします。

 

アギト的な要素がどう「ジオウ」のストーリーに絡むのか?久々の翔一くんの変身も含めて、楽しみにしたいですね〜。

 

そしてジオウの継承していないウォッチは響鬼・カブト・電王・キバ・ドライブ。 

残りのレジェンド編もやりそうな雰囲気ですよね。噂によると、あの人の登場が決まっているとか・・・?ディケイドやディエンドの介入も気になります。

 

ぼちぼち終わりに向かいつつあるジオウ、最後まで見届けたい。

 

仮面ライダージオウ DXジオウトリニティライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXジオウトリニティライドウォッチ

 

 

 

今回はここまで!

 

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【感想】『仮面ライダージオウ』第2部・未来編プレイバック!【後編・第25話〜第28話】

どうも、黒輔です。

仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 2

 

現在放送中『仮面ライダージオウ』も早いもので30話までが放送終了。

年明けの17話から場を引っ掻き回した白ウォズも退場し、新たな局面を迎えていくものと思われます。

 

公式では第28話までを「未来編」としています。サブタイトルの付け方が変わるのが30話から、白ウォズの登場は30話まで。

 

ん~どこで区切ればよいものか・・・と思いましたが、ここは東映公式に従って28話までを第2部・未来編といたしましょう。

 

それではアナザージオウ編・25話~28話のプレイバックです。

 

前編・第17話~第24話はこちら↓

【感想】『仮面ライダージオウ』第2部プレイバック!【前編・第17話~第24話】 - 黒輔処理場

 

 

アナザージオウ・ゲイツリバイブ登場編/第25・26・27・28話

アナザージオウ・加古川飛流

半年の歴史が積み重なったジオウ、なんと「アナザージオウ」が登場。

もっと終盤で出すようなカードではないかと思ったのですが、ここで出してくるとは!

出し惜しみのないジオウの展開には感服します。

「なんでアナザージオウが出たのにジオウが消えないんだろう?」という疑問は当然湧きますが、あんまり深く考えない方が良さそうです(一応、現在進行形のライダーなので、という回答がなされていますが)

カラーリングは不気味な白ということで、ジオウの反転であることが分かりやすい。予知能力のぶつかり合いバトルも見ごたえがあってよかったです。

ただ、、、加古川くんの動機を冷静に見ると只の八つ当たりにしか見えないのが・・・

やり場のない彼の気持ちを考えると可哀想ではあるのですが・・・このタイミングで襲ってくる理屈としては弱いかなと。

ただこの加古川くん、再び登場しそうなので、何をやらかしてくれるのか楽しみにしたいと思います。

 

ゲイツリバイブ登場!

さて最近黒星の多かったゲイツ君、ようやくパワーアップ! 

砂時計とは命を削る象徴なので色々と不安。鼻からだけじゃなくて、目とかからも血が出ているし・・・ ジオウⅡは身体へのデメリットがないので、ちょっと不公平ですよね。

ゲイツリバイブは「救世主」なので、自らを犠牲にしなくてはいけないという事なのでしょうか。

 

ゲイツリバイブは2フォームをうまく使い分けていてカッコいい。瞬時に剛烈にチェンジしてアナザージオウの攻撃を防ぐシーンにはシビれました。

また、未来予知に対抗するのはシンプルに相手の動きのスピードを上回ればよい。最高っす!

それにしてもジオウⅡも先月でたばかりなのにゲイツリバイブに圧倒され、30話ではジオウトリニティが出てくるわけですからね。商品ペース早すぎて頭おいつかねぇわ。

もっとゲイツリバイブの活躍が見たい!でもゲイツリバイブに変身したらゲイツが死んでしまう・・・。

こういう命を削る要素は好物だったのですが、最近はもうアレですね、胸が痛い。

 

そんなゲイツを動かした最大の要因が「ツクヨミを事故に巻き込んでしまった」という自責の念なのが彼らしい。キャラが立ってるな。

 

 

 

すべてのはじまり

さて「ツクヨミがやらかした!?」みたいな描写をされたバス事故でしたが、流石にミスリードでした。

銃を撃つ腕の角度が、座席の子供を打つ角度じゃないもんね。

 

さてこの事故にはまずスウォルツが絡んでいました。

スウォルツお前・・・「いちご狩りツアー」ウキウキで企画してたんか・・・?

ちらしのデザイナー雇って「お前の意見は求めん」とか「なる早でいい感じで」とか言ってたんか!

普通に考えて、スウォルツが何かしらの形で介入したんでしょうけども。なんでわざわざバスツアーを・・・ 密室という状況を作りたかったから?

 

結局ソウゴのコエカタマリンみたいに「アブナイ」と声が文字になって出てくる能力が「王の資質」らしいんですが。

ジオウの顔や武器には文字が描いてありますが「文字を操る→文字を掌握すれば政治・経済・歴史を掌握できる→王の資質がある」ということ?

歴史上にも、王や皇帝が文字を作ったり、歴史書を作らせたり・・・という例は存在します。

文字については、中国の始皇帝による漢字書体の統一、世宗大王が作らせたハングルが有名ですね。

なので、仮にそういうアプローチだとしたらちょっと嬉しい。当たるかなこの予想。たぶん白倉Pここまで考えてないな。

 

ただ一応あった過去の出来事の説明でもしょーじき「そもそもなんでソウゴに王の資質があったの?」ってのは良く分かりません。軽く流されそうな気がするけどなー。

30話で消えた白ウォズ曰く「スウォルツ氏には気をつけろ」とのことなので、今後の展開を待つしかないですね。

 

そしてちょろっと出てきたディケイド・士。

彼はジオウの中における「クウガ~ビルドまでの歴史」とは別の世界線から干渉してきている雰囲気です。

とりあえず、『ディケイド』放送当時の、9つの世界を巡っていた士ではなさそうですね。「とりあえず右、次左」ってバスの運転の事だったんだね

 

 

 

おじさんの後悔、はじめての叱責

東映公式でも指摘されてる通りソウゴって器がデカすぎるというか、達観しすぎててちょっと怖い、人間味がないところがありますよね。

そんな我々の心配は、誰よりもソウゴを見守ってきた順一郎おじさんももちろん感じていました。

せっかくできた友達がいなくなってもどこ吹く風という態度を見せているソウゴに、親代わりとして正面からぶつかっていくおじさんの姿はこのエピソードである意味一番のヒーローだったのではないでしょうか。

叱るのってすごくエネルギーのいる行為だと思うんですよね。相手の気分を害するかもしれないんだから、言い方を考えないといけないし、指摘するよりこっちが我慢するなり無視するなり、もしくはカバーするなりしたほうが楽なんです。(まぁ、容赦なくズバズバ言える人もいますが・・・)

そこを敢えて「叱る」のはそれだけの理由がある。

それに、「王様になるなんてバカなこと言うのをやめろ」とも言わず、「そんなんで王様になれるか」とも言わず、「人の気持ちが分からない王様になっちゃうぞ」ですからね。ソウゴの気持ちを最大限尊重している。

 

おじさんの愛ある叱り、ジオウで初めて涙しました。

心を動かされた人も多いのでは。

 

オレたちのゴール2019

さてジオウⅡ、アナザージオウ&アナザーライダーズ、ゲイツリバイブの戦いは「一種の最終回」「一つの到達点」らしく、とても見応えがありました。

特にアーマータイム(フォームチェンジ)のラッシュは劇場版っぽくて、レアですからね。

もうみんな分かっていると思うので、多くは語りませんが・・・

お互いボロボロになっても会いに行くあたりお前らお互い友情を感じてるんだよー!

そしてソウゴもゲイツもはっきりと「友達」と口にしてくれました。

 

ここでジオウとゲイツの再合流を描いた後、次のブレイド編で「ジオウトリニティ」の誕生へと繋げるわけですので、やり方が丁寧ですよね。

 

白倉Pの手法

今回改めて思ったんですが、白倉Pってたぶん「描きたい話・画のために設定を作る」寄りの人ですよね。

 龍騎なんかだとそれが顕著で「絶対的な正義がある」という神話を破壊するために「13人のライダーを出した」ってのは有名な話だし、555なんかもどちらかというと物語性ベースで作ってるっぽい。

なので時には設定が良く分からくなったり、「スーパーヒーロー大戦」みたいな勢いしかない(それすらあるか怪しくなってくる)映画ができたりするんですけど(笑)

 

28話がひとつの最終回と自ら書いてるとおり、ソウゴとゲイツの関係性も逆算して作っていったんでしょう。

www.kamen-rider-official.com

 

ちなみにFateシリーズの奈須きのこ氏も「設定・世界観を先に作るタイプ」と見せかけて実は話のために設定を作るタイプでして、故によく設定が覆ったり、「それでええんか・・・」という新設定が出てきたりします。

 

ブレイド編/第29話・第30話に続く

白ウォズ編の終わりでもあり新章の始まりでもあるブレイド編。

ここまで長くなったので、ブレイド編は独立した記事で書いてみようと思います。

色々と思うところもなくはないのでね。記憶が新しいので、いろいろと切り込んで書けるかと思います。

 

それでは!

 

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【感想】『仮面ライダージオウ』第2部・未来編プレイバック!【前編・第17話~第24話】

どうも、黒輔です。

仮面ライダージオウ VOL.5 [DVD]

 

現在放送中『仮面ライダージオウ』もあっという間に折り返しを過ぎました。

もう30話って・・・ウソだろ!?

 

先日放送の第30話にて「オーマの日」の歴史が書き変わり、ジオウとゲイツは共存の道を歩み始めました。

しかし、依然としてオーマジオウは未来で君臨しており、どうなるかは分かりません。

 

当ブログでは、白ウォズが登場してから退場するまで(第17話から第30話)を一つの区切りとし、プレイバック記事を書いてみたいと思います。

第1話~第8話、第9話~第16話の振り返りはこちら。

kurosuke303.hatenablog.com

kurosuke303.hatenablog.com

 

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【ネタバレ注意】『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』第2話 「Another Alternative」感想!

どうも、黒輔です。

 

auビデオパスにて配信中、仮面ライダージオウスピンオフ『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』。

EPISODE2 「Another Alternative」が4月7日から配信されました。

 

 

いやぁ・・・

なんだかんだで「あの頃のライダー」の空気感。

 

とくに電王以降の平成ライダーって明るめの作風にシフトしていきましたが、初期の暗くシリアスな雰囲気も重厚感があって好きなんですよね。(日曜朝の番組としてふさわしいかは置いておき)

良いところもそうなんですが、ちょっとガバガバ感というか、ライブ感ってのも含めてあの頃のライダー・・・というか井上敏樹のカラーが強く出ている第2話「Another Alternative」だったのではないかと。

 

 第13話

 

第1話「Advent Again」の記事はコチラ↓

【ネタバレ注意】『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』第1話 「Advent Again」感想! - 黒輔処理場

第3話「Alive A life」の記事はコチラ↓

【ネタバレ注意】『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』第3話 「Alive A life」感想! - 黒輔処理場

 

―ここからはネタバレ―

 

 

 

 

 

 

 

真司と蓮

「初めて」会った真司と蓮。

まさか「ロン」のネタをぶち込んでくるとは・・・ 井上さんが龍騎を見直して書いてるのは本当のようですね。

(追記)真司役・須賀さんのアドリブだったそうです!!どっちにしろ嬉しい!

natalie.mu

 

かつての真司のように「この戦いを止めたい」蓮。「自分の中で声がする」と言ってますが、真司の夢に蓮が出てきてるように蓮の夢にも真司が出てきてるんですかね・・・。

戦いが無かったことになった本編最終回で、「蓮は戦いをうっすら覚えている」ようにも取れる描写になってるという話があります。今回のスピンオフで、蓮は知らないふりしてて実は分かってましたー、みたいなのがちょっとだけありそうで怖い。

真司を助けたくせに、泡立てた酒をかけたりするあたり「秋山蓮」らしさが出てますよね。人間の性格ってこういう細かい動作に出る。

 

対する真司はイマイチ「冴えないアラフォー」感が出ててあんまりカッコよくない(もちろん意図的なんでしょうが)

過去の真司はバカなりの熱さがあったと思うんですが、真司の良さがいまいち出てないかなぁ。若いうちはバカでも良いんだけど、ともすればおっさんがヘラヘラしてるように見えてしまうのがきつい。

さてEPISODE FINAL、ジオウ・リュウガ編に続いてまたまた鏡の真司と一体化してしまい、リュウガに変身して早速一人ライダーを屠った真司くん。

次回以降、どう行動を取るのか・・・に期待したいですね。かっこいい真司が見たいわ。

 

まさかの手塚と芝浦が・・・

井上特有の食事シーンがきたと思ったらグサー。

怖いって。マジで。何がって、そのまま平然と、血の付いたナイフで飯を食い続ける。しかも肉だぜ。クレイジーだ。

しかもそのままベッドシーン。

 

・・・なんで!?

 

この2人、カップリングさせる必要あるかよ!

ユナイトベント要員だけど、この2人がユナイトする必要は無いよ!!!!

そして経緯が描かれること無く、手塚も芝浦も退場してしまいました。本当になんだったんだろう。。。

「殺し合い=愛情表現」ってのはどういうことか。芝浦はかつて人間の心理を分析し、「ハマッたら殺し合いをするゲーム」を創っていましたが、人間の心情が昂ぶる→最高の昂ぶりとは即ち愛である→愛情表現とは殺し合いである というロジックってことでいいのでしょうか。

もしそうだとしたら結構怖い。

もともとネジの取れかかってたみたいなヤツでしたが・・・

 

ちなみに、ここで出てきたタロットカード「塔」のテーマは「破綻」。

正位置の意味

破壊、破滅、崩壊、災害、悲劇、悲惨、惨事、惨劇、凄惨、戦意喪失、記憶喪失、被害妄想、トラウマ、踏んだり蹴ったり、自己破壊、洗脳、メンタルの破綻、風前の灯、意識過剰、過剰な反応。

逆位置の意味

緊迫、突然のアクシデント、必要悪、誤解、不幸、無念、屈辱、天変地異。

塔 (タロット) - Wikipedia

手塚と芝浦は結局殺し愛をした後、手塚はかつて真司と戦いを止めようとしていた記憶を取り戻し、真司にデッキを返却して死亡。

手塚が死んだとは知らない芝浦は、手塚に止めを刺すためさ迷っていたところをリュウガに倒されて死亡。(Ζガンダムの終盤並みのスピードでキャラが死んでいく)

結局この2人は何だったのか・・・

 

アナザー龍騎とサラ

アナザー龍騎はサラを救うため、人々を襲っていること。ここは分かります。

「私がこのゲームを始めた」とは?サラがミラーワールドを開いて真司たちを集めたと?なぜそんなことが出来るんだろうって話ですが・・・

サラが都合良いタイミングで出てきて全部説明してるあたりやっぱり尺が足りないんだなぁと思いました。

かつての神崎士郎や蓮と似たような動機みたいですが、ここにはどういうアンサーが出されるのでしょうか・・・

 

浅倉・吾郎・北岡

「北岡は嫌いじゃなかった」と語る浅倉はちょっと意外でした。「憎しみを向ける奴は(ある意味)信用できる」とのこと。

自分に真っ向から挑んでくれるから・・・ ってことですね。狂ってるね!

でも、本編だと浅倉と北岡は幾度も激突していたので、こういう真意があったとはちょっと意外でした。北岡さん、今回の出演こそは叶いませんでしたがストーリーにおいて存在感を出してきてますね。

そして、ふんぞり返って吾郎の飯を食ってるところはちょっと面白い(笑)

 

対する吾郎は、予告を見る限りではやはり浅倉に復讐する模様。

浅倉は気付いてるのかなぁ・・・

 

最終話「Alive A life」

サブタイトルで「Aから始まる単語」の2連続だったのはこのためだったのかー。

 

最終話で生き残っているのは

龍騎リュウガ、ナイト、ゾルダ、王蛇、ベルデ です。

・・・ベルデ!?たまたま生き残ってるけどリュウガが王蛇あたりにサクっとやられちゃいそう・・・もしくはモンスターにやられるとか。

 

真司が「死ぬなよ・・・!」と声を掛けてるのは誰か。(たぶん蓮なんでしょうが)

吾郎ちゃんははじめから復讐のつもりで浅倉に近づいた?

龍騎ライドウォッチはどうやってジオウが継承する?

どうやって龍騎としての締めをつける?

 

といった辺りが気になりますが・・・果たして来週、まとまるのか!?

 

auビデオパスですが、登録から30日間は無料ですので、未登録の方は是非。

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新元号発表されたけど、令和ライダーは誕生しないと思う

どうも黒輔です。

 

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦feat.スーパー戦隊

 

本日新元号が発表され、2019年5月1日から元号は「令和」となることが確定しました。

 

平成31年4月1日(月)午前 | 平成31年 | 官房長官記者会見 | ニュース | 首相官邸ホームページ

 

まあ元号自体はぶっちゃけ何でも良いのですが、気になるのは今年以降のライダーシリーズがどう呼ばれるのか?ですよね。

 

令和が発表された瞬間、「令和ライダー」がTwitterのトレンド入り(笑)

 

でも「昭和ライダー」「平成ライダー」みたいに「令和ライダー」っていう区切りが登場するんでしょうかね?

 

仮面ライダーシリーズは初代・1号から、劇場作品「仮面ライダーJ(1994)」までが昭和ライダーと呼ばれています。

しかし、実際には「BLACK RX」の放送途中に昭和天皇崩御し、平成が始まっています。

ただRXが平成ライダー扱いされることはまずありません。フォームチェンジなど、平成に繋がる要素はありますが。

その後の真、ZO、Jも平成初期の作品ですが、いつからか昭和ライダー扱いに。そして平成ライダーと呼ばれるのは言わずもがな「仮面ライダークウガ」から「ジオウ」まで。

 

それも単に年号が変わったから〜ってわけじゃなくて、クウガで久々に復活(TVシリーズとしては11年振り)し、かつ作風ががっつり変わったから呼び分けが自然発生したわけで。

 

だから、ジオウの次のライダーもなんだかんだで平成ライダーって呼ばれ続けるんじゃね?と思います。

 

昭和から平成へシームレスにシリーズを継続してるスーパー戦隊シリーズなんかは、昭和戦隊とか平成戦隊とか普通言わないですからね。

 

もし、ジオウの後に休止期間があるなら、(例えば今年の戦隊みたいに1ヶ月特番やるとか) 令和ライダーと呼ばれるかもしれません。

 

一瞬、20世紀ライダー/21世紀ライダーって呼び方が頭を過ぎったのですが

そうするとクウガが20世紀に入ってしまいますからねー。

 

 

せっかくなので「設定上の令和ライダーになりそうな人たち」をリストアップ。

仮面ライダーアナザーパラドクス(2020年/令和2年)

 

仮面ライダーシノビ(2022年/令和4年)

仮面ライダーハッタリ(2022年/令和4年)

 

仮面ライダーキバ(紅正夫)(2030年/令和12年)

 

仮面ライダーダークドライブ(2035年/令和17年)

 

仮面ライダークイズ(2040年/令和22年)

 

仮面ライダーアクア(2051年/令和33年)

 

仮面ライダーポセイドン(2051年/令和33年)

仮面ライダーゲイツ(2068年/令和50年)?

 

さすがに50年も続かないかもしれない・・・

 

何はともあれ来月から新時代の幕開け。

私たち若者が中心となって、良い時代にしていきたいものです。

 

 今回はこれまで!

 

【ネタバレ注意】『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』第1話 「Advent Again」感想!

どうも、黒輔です。

 

ついに!今日からauビデオパスにて、

仮面ライダージオウスピンオフ・『RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』が配信となりました!

 

やばくないですか?

完璧に2002年に見ていた『仮面ライダー龍騎』の空気感でした!

 

構成もよく練られていまして、龍騎の熱心なファンをノスタルジーに浸らせるシーン・セリフや、逆にファンだったからこそ意表を突かれるようなストーリーになっていました。

 

主題歌「Go! Now! 〜Alive A life neo〜」も良い感じに過去の歌詞を残しており、ついつい噛みしめるように聞いてしまいました。

 

ライダーたちの活躍シーンもカッコよくて、CSMのVバックル&ドラグバイザーで遊びたくなります。マジで・・・

 

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ここからはネタバレ

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【検証】仮面ライダークウガは本当に「子供向け」より「大人向け」だったのか

どうもー黒輔です。

 

よく仮面ライダークウガは子供向けではないとか、大人向けのストーリーだとか言われます。

もちろん僕はクウガが大好きですし、この見方には概ね賛同です。

また、スポンサーであるバンダイの意向に反してアメイジングマイティを出したり逆にラスト戦までアルティメットフォームを出さなかったりとか、そういう「関連玩具の販促をおざなりにしてまでもストーリーを作り込んだ」みたいな話も半ば「伝説」として語り継がれてますね。

 

しかし、伝説は塗り替えるもの。

 

仮面ライダークウガは本当に、子どもの存在を無視して製作されたドラマだったのか?

 

それは違うと思います。

クウガのかっこよさとストーリー面をハイレベルで両立させたからこその完成度なのです。

1話から順に検討していきましょう。

 

仮面ライダークウガ TV放映告知用 B2サイズ ポスター 非売品

 

 

 

EPISODE1「復活」~EPISODE17「臨戦」

クウガの基本形態はもちろん赤のクウガ「マイティフォーム」で他の3色も初めから解禁されており、放送前からフォームチェンジ要素が大いに宣伝されていたようですが、1つ放送まで伏せられていた形態があります。

 

それは不完全形態「グローイングフォーム」です。

僕自身は当時の記憶は無いのですが、多少なりとも知恵のついてる子どもたち(平ジェネFOのシンゴくんみたいな)はきっと驚いたのではないでしょうか。

なぜ赤のクウガが出てこないのか?と混乱した子もいたでしょう。

しかしその困惑はすぐ解消された筈。

なぜなら、予告で燃え盛る協会の中戦うマイティフォームが映っているからです。

 

その後クウガはどんどん新しい力を披露していきます。

3話・4話 トライチェイサー2000

5話・6話 ドラゴンフォーム

7話・8話 ペガサスフォーム

9話・10話 タイタンフォーム

11話・12話 強化マイティキック

 

13話・14話では新戦力は出てきませんが、蝶野のエピソードの裏でゴウラムの前振りがされており(久々のドラゴンフォーム回でもある)、15話・16話でトライゴウラム登場、初撃破です。

 

毎エピソードのように新戦力が登場しており中々の販促具合ではないでしょうか。2話に1回新アーマーが出ているジオウ1クール目に匹敵する量ですね。その裏でも五代と一条と信頼関係の構築を描き、さらに毎エピソードのように新キャラを出すなど飽きさせない構成になってることが分かります。 

 

第17話「臨戦」は総集編回となりました。通常、総集編回はあまり大人のファンには喜ばれません。総集編は製作の遅れが原因と言われており、クウガの数少ない欠点の1つでもありますが・・・考えを変えてみると、販促としても利用できるのではないかなと。

 

やはりライダーがカッコよく戦う姿は何回でも見たいですし、2019年みたいに気軽に録画できたり、動画の切り抜きがネットにアップされたりはしない時代ですから、もしかしたらプラスの面もあったのではないか?と。この辺は、当時の記憶を持つ方々に是非聞いてみたいですね。

 

EPISODE 4 疾走

 

EPISODE18「喪失」~EPISODE33「連携」

さて、18話から20話では五代の「死亡」と復活を描くエピソードですが、ここでグローイングフォームをフィニッシュに持ってくるのが凄い(笑)この回の良さは語るまでも無いため長くは書きませんが、多分今のライダーだったら強化フォーム登場回になってたに違いない。

 

いやそれが駄目だとは言いませんけど、この後も忘れた頃に出してくるのが上手いんですよねクウガは。20話ではビリビリ現象が始まっており、パワーアップの予感が分かりやすく描写されてます。

 

 21話・22話は久々のペガサスフォーム回(ゴウラム君も登場)。総集編以外だと8話以来の登場ですね・・・ペガサスの人気は今一つだったそうですがやはり出番の少なさもあったのかなー。ストーリーでは「未確認生命体の目的がただのゲームだと分かる」何気に重要回です。ガルメ君ノリノリで目的バラしてたけど言っちゃって良かったのかな・・・

 

余談ですがガルメやガリマはかなり初期から登場していたので、「アイツがついに動き出すのか!」というワクワク感もありましたね。

 

そしてここからはライジングフォームのラッシュ。

23話・24話 ライジングタイタン

25話・26話 ライジングペガサス

27話・28話 ライジングドラゴン

29話・30話 ライジングマイティ

(31話 総集編)

32話・33話 ビートチェイサー2000

 

やはりこちらも毎エピソードで新要素が出てきて楽しい時期。29話・30話で早くもライジングタイタンが敗北するのは思い切ってるかも。案外タイタンフォームって負けてるかもしれない。32話・33話ではドラゴンフォームやライジングペガサスも出てきますね。

 

ジャンプの為だけに青のクウガになるのがここら辺結構多くなってきますね・・・満遍なく出番作るのに割と苦労していたのかも。バダー回のバイクアクションも見逃せない。

 

EPISODE 33 連携

 

EPISODE34「戦慄」~EPISODE49「雄介」

34話以降はクウガのストーリーがクライマックスに向かい始めるので、新フォーム等は少なめ。 35話「愛憎」はこれまた「トラウマ回」として語り草のジャラジ回ですが何気にビートゴウラムの初登場回でもあるんですね。

 

そしてアルティメットフォームの幻影が現れるのもこの回。ちょうどアルティメットフォームの装着変身がこの時期に発売されているので、バンダイ的には普通に秋頃登場する最強フォームとして扱うつもりだったのだろうな・・・。

 

 36話~39話はなんと4話連続の変則ストーリーでした。ザザルのゲゲルの裏で暗躍するゴオマ、そして不完全体ながらゴオマ究極態を圧倒するダグバ。そして暗示されるクウガとダグバの関係。ビートゴウラムに搭乗する緑のクウガが見られるのはこの回だけ。

 

ザザル撃破作戦はわりと大規模でちょっとワクワクしますね。バダー回に続き、警察との連携が密に描かれていて、単純に楽しいです。作中世界の人からしたら溜まったもんじゃないでしょうけど・・・ダグバの底知れなさも怖い。

 

40話・41話はジャーザ回。ライジングドラゴン・ライジングペガサスも登場し最後はダブルライジングカラミティタイタンでフィニッシュ。武器2つ作れるんかい!って一瞬突っ込んだ系ど棒や弓が2本あっても扱えないもんね・・・  そして肩を貫かれた五代の声が凄く痛そう。

 

ライジング3フォームの出番はここで終わってしまいますが、ライジングドラゴンにあと1回フィニッシュを用意してほしかった(笑)

 

42話、バベル回はライジングビートゴウラムの唯一の回。この後ゴウラムぼろぼろになっちゃいますからねぇ。ただ、ゴウラム強化パーツを盾にするクウガは、玩具だけじゃなく実際にも見てみたかったですね。

 

ところでクウガにはもうちょっと金色多めの強化案や、ゴウラムのさらなる強化案or新サポートメカ案もあったようですが、実現してたらどういう組み込まれ方をされたのかな。(クウガ 没デザイン とかで検索すると画像が出てきます)

EPISODE 42 戦場  

 

43話という「ほぼ戦闘なし」の異色回。

なんとこの回のクウガ登場時間は約30秒

しかし、

「ビル屋上に跳ぶためドラゴンに変身」

「ダグバの気配に集中したいのでペガサスに超変身」

「プレッシャーに圧倒され一瞬グローイングになり変身解除」

と、フォームの特性を活かしながら頑張る五代。 情報量が多いので印象に残りますね・・・ それにしても銃持ってないのにペガサスになっちゃう辺り、五代の焦りが感じられますね。

 

44話・45話・46話は強敵ゴ・ガドル・バ回。何気にグローイング・基本4色・ライジングマイティまで登場してるんですよね。そして今でも語り継がれるアメイジングマイティ。両足キック撃ち合いからの、封印マークが見えたところで勝利BGM流れるのがアツすぎる。

 

しかし47話の冒頭でボコボコに・・・もうダグバどんだけ強いのって話ですよ。

 

そして、EPISODE48。

EPISODE 48 空我

 たった1回の出番ながら、印象に残ります。そして最終回はクウガグロンギ登場無しと・・・。

 

むすび

「たった1回の最強フォーム」

「スポンサーにも伏せられたアメイジングマイティ」

「短めの戦闘シーン」

「ドラマパートのみ・CMなしの最終回」など、この辺りのエピソードの風潮が強いクウガですが、よくよく考えるとかなり販促にも気を使ってるし、極端に不遇な形態があるわけでもなかった(もう少し出番が欲しかったヤツもあるけどね)

 

その証拠にクウガ関連商品の売上は118億円で、放送時期や売り方が変わったディケイド以降含めると下がるもののクウガ~キバの中では4位。平成ライダー第一作としては好調な滑り出しです。しかもサブライダーは登場せず、クウガ一人のみなんだぜこれ。

 

フィクションとしての完成度の高さ、人間ドラマの深さも魅力ですが、きちんと子どもの視聴者向けに「クウガのかっこよさ」を描写していたという点も、『仮面ライダークウガ』の素晴らしさに寄与していることを忘れてはならないようです。

 

この「ストーリーと販促の両立」は以降のライダーでも課題となっており、上手くやると結構個人的には好きな作品になりますね。

 

ただ、1作目でこの完成度はまさに離れ業。稀に「クウガみたいなライダーをやってほしい」のような声を聞きますが、仮に出来たとしてもクウガの二番煎じにしかならないだろう、という気がしますね。クウガはこれまでも、そしてこれからも完全独走し続けるライダー作品であろうと。

 

さて、2020年はクウガ放送20周年。それまでに見直すとするか・・・

 

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【感想】『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』を2019年2月に観て

黒輔です。

 

最近Amazonプライム・ビデオに追加された劇場版 仮面ライダーエグゼイド『トゥルー・エンディング』を、なんとなーく視聴しました。

せっかくなので、短いですが記事にしておこうと思います。

 

 

 

一応、未鑑賞の方はネタバレ注意ということで・・・。

 

 

 

観終わってすぐに、思ったのが「結構駆け足だったな」。

序盤の戦いでは、仮面ライダー風魔とその取り巻きが初登場補正で妙に強くて、久々に変身したポッピーもすぐやられちゃうし。

タドルレガシーの出番も印象は残しましたが時間は短かった。

 

ストーリー面でも結構省略されてる部分があって、例えばメインヴィランである南雲影成のプロフィールについて、娘・まどかと妻の元を去った理由がよくわからなかった(重要なポイントじゃないかと思うのですが...)し、

ジョニー・マキシマも(当時のTVシリーズに登場済みなのもあり)映画の中での説明は最低限。

話運びも結構ポンポン進んでいく感じだなと。

なのでちょっと斜めに構えた見方をすると、南雲のメンタル割とブレブレやな~って感想を抱いてしまうかも知れません。

 

スクリーンで見ると世界に没入してるのでそこまでは感じなかったのですが、いざ落ち着いて見返してみると「もうちょっと尺あればな」と思ってしまいましたね。

 

ハイパームテキがゲムデウスマキナを撃破した瞬間にエンディング流れるあたりでちょっと察してしまう。

 

綺麗な流れといえばそうなんですけど!

 

 

ただやっぱり、エグゼイドの集大成としては、テーマ的にもアクション・ギミック的にもいい仕上がりの映画です。

それに何より、ニチアサヒーローのメインターゲットである「こども」と劇場で同席してるであろう「家族」にフォーカスしてる辺りが良い。

 

エグゼイドで描いているテーマって結構難しいしデリケートなので、特に命のデータ化云々の辺りは拒否感を抱く人もいるでしょう。

しかし、この映画に関しては「究極の救済(EX-AID)は体を治すだけでなく、心を救う事」「病気の治療は続くし全快は見込めないかもしれない、それでも生きていれば希望がある」という現実を踏まえつつもポジティブであるテーマは、多くの人に等しく響くものだと思います。

噛み締めるほど味が出てくるようでもありますね。

 

思うに難病や後遺症との戦いは、出口のない答えを求めるようなものかもしれません。

それでも前に向かってこの世界と歩いていくことに意味がある、だからこそLife is beautiulなんだと。

映画の内容を踏まえると主題歌もすごく良いものに聞こえるな。

 

 

Life is Beautiful

Life is Beautiful

 

 

 

 

思うにこのような普遍的テーマは、やはり「子ども向け」である特撮でやることに大いに意義がありますね。

思うに特撮は「子ども向け」であっても「子ども騙しの(ちゃちな)番組」ではないのです。

ただ「観て楽しい」のでも十分ですが、人が生きることにおいて大事なことを伝えてくれる面があって、だからこそ子どもに観てほしいものでもあり、かつて子どもだった大人にも響く。

まあ、往々にして肝心の子どもには「良く分からない」「なんとなくしか分からない」のだろうなぁと思いますけど(昔の自分を思い返してもそんなもんだと思う)

 

ただ、今作では小学生とその家族がメインにすえられてるので、少しでもチビッコたちが身近に感じてくれてるといいなーと。

それに長い人生で病にかかることはありますし、既につらい思いをしてる子も少なくないはず。

そんな時、大事なことを伝えてくれるヒーローが心の中にいてほしい、そう思いますね。

 

アクションやギミックの面でも、「頑張って出来るだけやってやったぜ!」感があってファンとしては「おうよくやってくれたな...」と返すばかり。

ハイパームテキの戦いは良かった・・・

シアター音響で聞く「輝けー!流星のごとく!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼーイド!」は最高だった。

もっかいききてぇな。2回目行ければよかったんだけどね。

 

ゲンムVRやクリエイティブゲーマーは2017年であればこそで、きちんと目を引く要素も取り入れていて素晴らしい。

こういうホビー面とストーリー・テーマ面の両立の良さ、特撮やホビーアニメならではの醍醐味で大好きっす。

 

ギミックといえば、ビルド本編および『平ジェネF』にも繋がるギミック、あれは新しかった!

ビルド本編で葛城と戦兎の謎が明かされるのと同時期に「ゲンムを撲殺しエグゼイドを採取したビルドは葛城だったのか!」って分かるの爽快だった。

一人称が違うとか突っ込んではいけない。

 

 

個人的な話をすると、自分も持病を抱えていて、いろいろ試していますが治らないんですよね。

(作中のまどかちゃんみたいな希少な難病とかではありませんが)

それでも折り合いをつけながら、力強く生きていきたいなと素直に自分に響くところがありまして・・・

このタイミングで今作を観たのは、何か運命的な力が働いていたのかも(笑)

 

少しでも良い方向に向かうよう、私も頑張ります。

 

 

 

余談なんですが、小説版エグゼイドを読んだあとだと南雲に怒る永夢の見方がちょっと変わりますね・・・

脚本の人どこまで考えてたんだろ。

 

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【感想】『仮面ライダージオウ』 第1部プレイバック!【後編】

前編からお越しの方もそうでない方もこんにちは。黒輔です。

Over “Quartzer

そういえば、平成ライダーの足型がデザインされてるマグカップを買いました。普段見えにくいところですがしっかりデザインされてると嬉しくなりますねー。フォーゼの足型は一瞬なんだこれ?と思いましたが、これ宇宙飛行士の足跡に似せてるんですね。芸が細かいわ。

各店舗に1個ずつとか鬼畜すぎん?こっちしか残ってなかった https://t.co/G68oOvY1bg

それでは、オーズ編・鎧武編・ゴースト編・オーマジオウ編をどうぞ。一応平成ジェネレーションズFOREVERのネタバレにも注意で。

 

  • オーズ編/第9話・第10話
  • 鎧武編/第11話・第12話
  • ゴースト編/第13話・第14話
  • オーマジオウ編/第15話・第16話
  • クウガ、電王、Wについて
  • 今後のジオウはどうなる?
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【感想】『仮面ライダージオウ』 第1部プレイバック!【前編】

どうも、黒輔です。

 

仮面ライダージオウ VOL.1 [DVD]

昨年末の放送で一区切りとなった仮面ライダージオウ

 

東映公式によると、16話までが「第1章」的な扱いで、第2章スタートなる1/6放送の17話では新ライダー・仮面ライダーウォズも登場するなど、新しい展開を見せてくれるみたいです。

 

せっかくなので当時のツイッターとか見直しながら雑に簡単にプレイバック記事を書いてみようかと。

 

各回の詳細なレビューに関しては、既に多くのツイッタラーやブロガーが書いてくださっているので、今思い返すと・・・的な視点で書けたらと思います。

(書けるとは言ってない・・・)

 

  • ビルド編 
  • エグゼイド編
  • フォーゼ&555編
  • ウィザード編
  •  続きは後編へ

 

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【ネタバレ注意】『平成ジェネレージョンズFOREVER』感想【平成ライダーよ永遠に】

お久しぶりです。黒輔です。

 

f:id:kurosuke303:20181222124642j:image

本日公開の平成ジェネレーションズFOREVER、さっそく観て参りました!

 

いやもう・・・本当に素晴らしかった。途中ほんと泣きそうでした。エモいとはこのことを言うのだな、という感じです。

記憶が薄いながらも『クウガ』から途切れることなく『ジオウ』まで、平成ライダーと共に人生を歩んできた自分にとっては、最高のものだった。

観客を飽きさせないジェットコースタームービーだったと思います。グッズも衝動買いしちゃったよ。

 以下はネタバレ有レビューですので鑑賞済みの方だけドゾ

 

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日本の特撮が海外のアニメ界隈に定着?オダギリ効果とは【クウガ】

どうも、黒輔です。

 

最近、少しでも英語に慣れておこうと思って、英語版wikipedia仮面ライダーなどのページを読んでみました。

単純に勉強にもなるし、「へー、海外ではこういう風に紹介されてんだ」って興味深くもあります。

 

仮面ライダークウガ Blu‐ray BOX 1 [Blu-ray]

で、仮面ライダークウガの記事を見ていたわけですが・・・ 

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