黒輔処理場

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【検証】仮面ライダークウガは本当に「子供向け」より「大人向け」だったのか

どうもー黒輔です。

 

よく仮面ライダークウガは子供向けではないとか、大人向けのストーリーだとか言われます。

もちろん僕はクウガが大好きですし、この見方には概ね賛同です。

また、スポンサーであるバンダイの意向に反してアメイジングマイティを出したり逆にラスト戦までアルティメットフォームを出さなかったりとか、そういう「関連玩具の販促をおざなりにしてまでもストーリーを作り込んだ」みたいな話も半ば「伝説」として語り継がれてますね。

 

しかし、伝説は塗り替えるもの。

 

仮面ライダークウガは本当に、子どもの存在を無視して製作されたドラマだったのか?

 

それは違うと思います。

クウガのかっこよさとストーリー面をハイレベルで両立させたからこその完成度なのです。

1話から順に検討していきましょう。

 

仮面ライダークウガ TV放映告知用 B2サイズ ポスター 非売品

 

 

 

EPISODE1「復活」~EPISODE17「臨戦」

クウガの基本形態はもちろん赤のクウガ「マイティフォーム」で他の3色も初めから解禁されており、放送前からフォームチェンジ要素が大いに宣伝されていたようですが、1つ放送まで伏せられていた形態があります。

 

それは不完全形態「グローイングフォーム」です。

僕自身は当時の記憶は無いのですが、多少なりとも知恵のついてる子どもたち(平ジェネFOのシンゴくんみたいな)はきっと驚いたのではないでしょうか。

なぜ赤のクウガが出てこないのか?と混乱した子もいたでしょう。

しかしその困惑はすぐ解消された筈。

なぜなら、予告で燃え盛る協会の中戦うマイティフォームが映っているからです。

 

その後クウガはどんどん新しい力を披露していきます。

3話・4話 トライチェイサー2000

5話・6話 ドラゴンフォーム

7話・8話 ペガサスフォーム

9話・10話 タイタンフォーム

11話・12話 強化マイティキック

 

13話・14話では新戦力は出てきませんが、蝶野のエピソードの裏でゴウラムの前振りがされており(久々のドラゴンフォーム回でもある)、15話・16話でトライゴウラム登場、初撃破です。

 

毎エピソードのように新戦力が登場しており中々の販促具合ではないでしょうか。2話に1回新アーマーが出ているジオウ1クール目に匹敵する量ですね。その裏でも五代と一条と信頼関係の構築を描き、さらに毎エピソードのように新キャラを出すなど飽きさせない構成になってることが分かります。 

 

第17話「臨戦」は総集編回となりました。通常、総集編回はあまり大人のファンには喜ばれません。総集編は製作の遅れが原因と言われており、クウガの数少ない欠点の1つでもありますが・・・考えを変えてみると、販促としても利用できるのではないかなと。

 

やはりライダーがカッコよく戦う姿は何回でも見たいですし、2019年みたいに気軽に録画できたり、動画の切り抜きがネットにアップされたりはしない時代ですから、もしかしたらプラスの面もあったのではないか?と。この辺は、当時の記憶を持つ方々に是非聞いてみたいですね。

 

EPISODE 4 疾走

 

EPISODE18「喪失」~EPISODE33「連携」

さて、18話から20話では五代の「死亡」と復活を描くエピソードですが、ここでグローイングフォームをフィニッシュに持ってくるのが凄い(笑)この回の良さは語るまでも無いため長くは書きませんが、多分今のライダーだったら強化フォーム登場回になってたに違いない。

 

いやそれが駄目だとは言いませんけど、この後も忘れた頃に出してくるのが上手いんですよねクウガは。20話ではビリビリ現象が始まっており、パワーアップの予感が分かりやすく描写されてます。

 

 21話・22話は久々のペガサスフォーム回(ゴウラム君も登場)。総集編以外だと8話以来の登場ですね・・・ペガサスの人気は今一つだったそうですがやはり出番の少なさもあったのかなー。ストーリーでは「未確認生命体の目的がただのゲームだと分かる」何気に重要回です。ガルメ君ノリノリで目的バラしてたけど言っちゃって良かったのかな・・・

 

余談ですがガルメやガリマはかなり初期から登場していたので、「アイツがついに動き出すのか!」というワクワク感もありましたね。

 

そしてここからはライジングフォームのラッシュ。

23話・24話 ライジングタイタン

25話・26話 ライジングペガサス

27話・28話 ライジングドラゴン

29話・30話 ライジングマイティ

(31話 総集編)

32話・33話 ビートチェイサー2000

 

やはりこちらも毎エピソードで新要素が出てきて楽しい時期。29話・30話で早くもライジングタイタンが敗北するのは思い切ってるかも。案外タイタンフォームって負けてるかもしれない。32話・33話ではドラゴンフォームやライジングペガサスも出てきますね。

 

ジャンプの為だけに青のクウガになるのがここら辺結構多くなってきますね・・・満遍なく出番作るのに割と苦労していたのかも。バダー回のバイクアクションも見逃せない。

 

EPISODE 33 連携

 

EPISODE34「戦慄」~EPISODE49「雄介」

34話以降はクウガのストーリーがクライマックスに向かい始めるので、新フォーム等は少なめ。 35話「愛憎」はこれまた「トラウマ回」として語り草のジャラジ回ですが何気にビートゴウラムの初登場回でもあるんですね。

 

そしてアルティメットフォームの幻影が現れるのもこの回。ちょうどアルティメットフォームの装着変身がこの時期に発売されているので、バンダイ的には普通に秋頃登場する最強フォームとして扱うつもりだったのだろうな・・・。

 

 36話~39話はなんと4話連続の変則ストーリーでした。ザザルのゲゲルの裏で暗躍するゴオマ、そして不完全体ながらゴオマ究極態を圧倒するダグバ。そして暗示されるクウガとダグバの関係。ビートゴウラムに搭乗する緑のクウガが見られるのはこの回だけ。

 

ザザル撃破作戦はわりと大規模でちょっとワクワクしますね。バダー回に続き、警察との連携が密に描かれていて、単純に楽しいです。作中世界の人からしたら溜まったもんじゃないでしょうけど・・・ダグバの底知れなさも怖い。

 

40話・41話はジャーザ回。ライジングドラゴン・ライジングペガサスも登場し最後はダブルライジングカラミティタイタンでフィニッシュ。武器2つ作れるんかい!って一瞬突っ込んだ系ど棒や弓が2本あっても扱えないもんね・・・  そして肩を貫かれた五代の声が凄く痛そう。

 

ライジング3フォームの出番はここで終わってしまいますが、ライジングドラゴンにあと1回フィニッシュを用意してほしかった(笑)

 

42話、バベル回はライジングビートゴウラムの唯一の回。この後ゴウラムぼろぼろになっちゃいますからねぇ。ただ、ゴウラム強化パーツを盾にするクウガは、玩具だけじゃなく実際にも見てみたかったですね。

 

ところでクウガにはもうちょっと金色多めの強化案や、ゴウラムのさらなる強化案or新サポートメカ案もあったようですが、実現してたらどういう組み込まれ方をされたのかな。(クウガ 没デザイン とかで検索すると画像が出てきます)

EPISODE 42 戦場  

 

43話という「ほぼ戦闘なし」の異色回。

なんとこの回のクウガ登場時間は約30秒

しかし、

「ビル屋上に跳ぶためドラゴンに変身」

「ダグバの気配に集中したいのでペガサスに超変身」

「プレッシャーに圧倒され一瞬グローイングになり変身解除」

と、フォームの特性を活かしながら頑張る五代。 情報量が多いので印象に残りますね・・・ それにしても銃持ってないのにペガサスになっちゃう辺り、五代の焦りが感じられますね。

 

44話・45話・46話は強敵ゴ・ガドル・バ回。何気にグローイング・基本4色・ライジングマイティまで登場してるんですよね。そして今でも語り継がれるアメイジングマイティ。両足キック撃ち合いからの、封印マークが見えたところで勝利BGM流れるのがアツすぎる。

 

しかし47話の冒頭でボコボコに・・・もうダグバどんだけ強いのって話ですよ。

 

そして、EPISODE48。

EPISODE 48 空我

 たった1回の出番ながら、印象に残ります。そして最終回はクウガグロンギ登場無しと・・・。

 

むすび

「たった1回の最強フォーム」

「スポンサーにも伏せられたアメイジングマイティ」

「短めの戦闘シーン」

「ドラマパートのみ・CMなしの最終回」など、この辺りのエピソードの風潮が強いクウガですが、よくよく考えるとかなり販促にも気を使ってるし、極端に不遇な形態があるわけでもなかった(もう少し出番が欲しかったヤツもあるけどね)

 

その証拠にクウガ関連商品の売上は118億円で、放送時期や売り方が変わったディケイド以降含めると下がるもののクウガ~キバの中では4位。平成ライダー第一作としては好調な滑り出しです。しかもサブライダーは登場せず、クウガ一人のみなんだぜこれ。

 

フィクションとしての完成度の高さ、人間ドラマの深さも魅力ですが、きちんと子どもの視聴者向けに「クウガのかっこよさ」を描写していたという点も、『仮面ライダークウガ』の素晴らしさに寄与していることを忘れてはならないようです。

 

この「ストーリーと販促の両立」は以降のライダーでも課題となっており、上手くやると結構個人的には好きな作品になりますね。

 

ただ、1作目でこの完成度はまさに離れ業。稀に「クウガみたいなライダーをやってほしい」のような声を聞きますが、仮に出来たとしてもクウガの二番煎じにしかならないだろう、という気がしますね。クウガはこれまでも、そしてこれからも完全独走し続けるライダー作品であろうと。

 

さて、2020年はクウガ放送20周年。それまでに見直すとするか・・・

 

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