ども、黒輔です。
『仮面ライダージオウ』ついに最終回でした。そして平成仮面ライダーTVシリーズの最終回。(・・・といっても、令和ライダーも平成2期のテイストで進んでいくと思われるので、終わった感は薄いですが・・・)いやー、感慨深いです。ライダーシリーズにも僕自身にも色々なことがありました、いや、ありすぎたんですが、何はともあれ一区切り。最終回とジオウ全体の感想を交えながら、色々と所感を残しておきたいと思います。
第49話 2019:アポカリプス
ハチャメチャに詰め込まれた駆け足最終回でした・・・でしたが、最低限のことは果たしてくれたのではないでしょうか。色々と気になる点は残していきましたが、ソウゴが王になるのか?ならないのか?という問題について、劇場版とはまた違った形で決着がつき、これはこれで悪くなかったのかなと。
世界の破壊と創造
まさかの去年のビルドと似たようなくだりをやるとは・・・いや、むしろ複数の世界が云々という話は今年のジオウにとっておくべきネタだったのではないだろうか?とも思うのですがどうでしょう?笑
既に様々な方が言及しておりますが、ひとつの世界にまとめていたはずのライダーの世界を再び20+1個の世界に分けるというのは、夏映画と同じく「平成ライダーをひとつの枠に押し込めるなんて無理ィ!なぜなら型にはまらず作ってきた作品群だから!」というようなメッセージを感じました。
最高最善最大最強
あんなにオーマジオウを嫌っていたはずのゲイツが、ソウゴに「オーマジオウになれ」と言うことの重みよ。1話で出てきた時、まあ後々主人公にデレるのだろうな・・・とは誰もが思っていたはずですが、ここまでソウゴを信頼してくれるようになるとはね。もう「お前と一緒に新しい世界を作っていきたいんだよ!」の時点でソウゴにベタぼれだったので、これ以上はラスボスから庇って絶命しかないんでしょうね。(ちょっと唐突だったかもしれませんが)。ソウゴとゲイツの関係がどのように描かれ、進展していくか?がジオウの楽しみの一つでした。ゲイツリバイブも最後までカッコよかったぜ。
さてオーマジオウ。強すぎワロタ。変身エフェクトもめちゃくちゃ派手でカッコイイ・・・前にも言ったことありますがオーマジオウのデザイン結構好きなんですよね。黒と金、アクセントに赤のカラーリングもそうなんですが、ジオウの基本フォームを荘厳にアレンジしてあって・・・特に斜めがけの時計のベルト部分とかすごく「王」感があります。満を持しての変身だったのでほぼ無双状態でした。再生怪人とはいえ、ダグバやエボルトをワンパンで倒していくのはもう笑うしかない。仮面ライダー最強議論はもはやオーマジオウで確定ですね・・・ まあ、不毛な議論に決着がつくのでいいんじゃないでしょうか笑
ソウゴのドスの利いた演技も素晴らしかったですね。ウォズですら一瞬戸惑うほど老成した演技。あんなに魔王魔王してる18歳はいない・・・奥野君のフワっとした顔つきからあの声が出てると思うとなんかゾクゾクします。アフレコしてるところを生で見たい。
それにしてもこんなにオーマジオウがかっこいいとは思わなかったですよ。こんなことならフィギュアーツを買っておくべきだった・・・高騰しまくりそうなので、来月頭にでるCONVERGEという商品を買ってみようかなと思います。食玩を欲しいと思ったのは何年ぶりだろう?
スウォルツとツクヨミ
アイスの食べ方も汚ければ笑い方も汚い男スウォルツ。そして僅か11分間でツクヨミに裏切られる男。妹に嫉妬している辺りがなんとも敵らしい小物っぷりというか・・・そりゃ年下の家族が自分より優秀だったら複雑な気持ちになるのは分かるけども、「オーマジオウの力の全ては受け入れられなかったわ・・・でも一部だけでもあればいいもんねー!」という謎にポジティブな(というよりヤケクソ?)ムーブには笑ってしまった。夏映画のISSAの方がまだ大物感あるわ。
ツクヨミがスウォルツを欺くために裏切ったフリをするってのは、なんとなく察しがついていたけれど、結局それいるか?となってしまう流れだったのは痛い。後ろから刺したはいいけど、それで何かアナザーディケイドが決定的なダメージを負っていたようには見えなかったからなぁ。それにしてもディケイドは女性ライダーに貫かれる運命なのか・・・。
日常への回帰
さて、いろいろ戸惑った最後の1話に巻き戻るエンド。色々と考えたり、のですが、やっぱりソウゴは王様を目指しているとはいえ、結局は仲間・友達が欲しかったんじゃないかなっていう解釈がいちばんしっくりくるかなと・・・ソウゴの孤独性はこれまでもたびたび描写されてきましたからね。オーマジオウにはなったけど、彼にとって本当に大事なのは仲間との絆だった、というオチは僕はそんなに嫌いじゃないですね。王様になることを選ぶルートはOver Quartzerの方でもやってますし。どっちのルートになるにしろ、ソウゴの近くにはゲイツたちがちゃんといる、ってのは好きですよ。ウォズの立場はよくわからないですが、あの後ちゃんと出会ったらいいなと・・・
時計の針は一周したように見えても、しっかり前に進んでいるんだ!というセリフも感じ入るものがあった。このセリフ自体は「ほぉー」って感心したぐらいですから。最終回にしてようやくといいますか、名言が出てきた。
というわけで最終回についてはここまで・・・。
超個人的『ジオウ』総括
『ジオウ』総括については色んな人が色んな事をブログやTwitterに書いているのですが、僕からも少しだけ。
オーマジオウに関するあれこれ
オーマジオウのスペック欄に「平行世界の自分を観測できる」機能があるらしいですね。この手の設定がどれほど当てになるかは分かりませんが、ジオウの世界観はループや分岐が組み込まれてる説は、自分的にはまあまあ説明がつくのかなあと思ってます。細かいことはあんまり考えていませんが。
というのも、ソウゴに対するオーマジオウの態度って、いまいち「過去の自分」に対する態度というよりは、子供や孫に対する態度のようだったじゃないですか。(少なくとも僕にはそう思えたのですが...)オーマジオウはソウゴの選択を色々と楽しんでいましたし、最後の言葉も「面白かったぞ。お前に会えて」でした。これは幾たびごとのループや分岐によって生まれた世界を観測した結果、自分だけどどこか他人の感覚というか・・・自分じゃない自分としてソウゴを認識するようになったんじゃないかな。
そんで、何が「面白かった」のか。もしかしたら、の話ですが、オーマジオウは過去を変えて欲しかった、せめて平行世界の自分には違う道を行ってほしかったのかもしれません。まさに子供や孫を見守る感覚というか。2068年のゲイツがオーマジオウからウォッチを盗めた理由が、「オーマジオウがわざと見逃したから」しか思いつかないんですよね・・・ ではなぜ見逃したかというと、それはやっぱりどこか過去を変えて欲しい思いがあったから、に他ならないんじゃないかと。
まあ、ここまでは全て僕の妄想なので、もしかしたら今後開示される設定と違うかもしれませんし、あるいは製作側はホントに何も考えてない(たぶん最有力説がこれ)のかもしれませんが・・・ でもオーマジオウがどんな思いで50年を過ごし、若き日の自分を見守っていたのかは、是非とも知りたかったところですね。本編でやる隙はなさそうだったとはいえ、描かれていたら面白そうだったのになーと思います。
出来ればゴーストみたいに小説版とかでいろいろと開示してくれたらなぁと思いますがね。タイムジャッカーとクォーツァーの関係とか正直考えるにも根拠がなさすぎるし。でもホントに何もなさそうだからなー。無理かなあ・・・
率直に言って『ジオウ』はどうだったか
良くも悪くも振り回された1年間だった。これに尽きる。いや毎年振り回されてるけど、ジオウには特に振り回されていた気がする。時にはオリキャスの発表・登場に歓喜して、時には普通につまらん展開、ファンのこだわりを逆撫でするような展開にちょっと憤慨したこともあった。ただ、これって結局全部製作側の掌の上で、ああ俺らってバカだな悔しいなとも思うけど、その感情すらも楽しむみたいなところもある。
まあ、某白い人の『伏線回収できません宣言』は、それは製作側の態度としてええんか?とはここに書いておきたい。もう皆白い人とは長い付き合いだから「お前そういうとこだゾ~」って空気な人が多いけど、正直ちゃんと皆に怒られろと思ってる笑 平成ライダーじゃなかったらもっと大規模炎上してるだろ・・・
『ジオウ』のストーリー自体が面白かったかといわれると微妙だし、たぶん面白くない部類に入る。ただ、楽しめた面も結構あったし、いろんな人の反応を観るのが面白かったという部分もある。作品ってそれ自体のほかにも、その周辺の事も含めていい思い出になったりするので、そういうところも含めたら決して悪い1年間ではなかったかな?とも思えるのでした。
謝辞
平成ライダーを作ってきたキャスト&スタッフ、高岩さん、ありがとうございました。
追いかけてきたファンも色々とお疲れ様でした。特に毎週のように感想記事や動画、ファンアート、考察ツイート等々をアップしている有志の方々には本当に頭が上がりません、あなた方のお陰でコンテンツを何倍にも楽しめています。どうもありがとうございます。
当ブログにお越しいただいている方々には言葉もございません。ちなみに(消したいつくかの記事を除くと)これでようやく100記事です。これからも地道に続けていけたらなと思ってるので、どうぞお付き合いください。更新が減ってますがツイッターではちょくちょく生存報告してます。年明けぐらいまであんまりブログ書けないと思うのですが、よろしくお願いします。
9月1日から俺たちの令和がようやく始まる!また次回の記事でお会いしましょう!
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