黒輔処理場

諸事情により更新はお休み中。Twitterにて生存報告しています。

感想『フォードvsフェラーリ』非クルマ好きに贈る情熱の物語

どうも黒輔です。最近バイトを掛け持ちしてて忙しくしてたんですが、なんとか時間を作って映画観てきました。

 

遅ればせながら『フォードvsフェラーリ』!

 

今まではモータースポーツや車に興味のなかった私。車種の区別はなかなかつかないし、まあ乗れればええやろ・・・ぐらいの認識でいました(好きな方、大変申し訳ありません)。しかし、今作はそういった分野に興味のない人にも共感を覚えるように作られいて、また映像的な目玉となるレースシーンもとても迫力があり楽しめます。結果的に「クルマに情熱を注ぐ人たちの気持ちが少し分かった」となるような、そんな素晴らしい映画でした。

 

ただ、事実をもとにした映画なので、個人的に「あれ?」と思う部分も。製作にはなんらかの意図があってあの終わり方にしたのでしょうが、自分としては複雑でした。

 

 

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

 

映画情報

題名 フォードvsフェラーリ

原題 Ford v Ferrari 

監督 ジェームズ・マンゴールド

脚本 ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、ジェイソン・ケラー

音楽  マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース

出演  マット・デイモンクリスチャン・ベールカトリーナ・バルフ、ノア・ジューブ、トレイシー・レッツ、ジョン・バーサル、ジョシュ・ルーカス、ほか

 

情熱への共感

先述の通り、私はクルマに関する知識は殆どありません(笑) 冒頭で「7000回転の世界で・・・」と言われても「とりあえず速いのかな」程度なんです。他にもケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)が車を整備してるシーンとかも「なんかやってんな」くらいでよくわからなかった。こんな感じでも運転免許は取れるので良い時代ですね。

 

しかし、描かれていた「登場人物の気持ち」は共感を呼ぶものでした。偏屈な性格ながらも車を愛するケン、かつてのトップレーサーでありフォード社の権力と真っ向勝負するキャロル・シェルビー(マット・デイモン)、或いは会社の利益をどうしても重視せざるを得ないフォード社重役の面々に共感を覚えた方もいるかもしれません。ちょっと描かれ方がテンプレ的だった気もしますが笑 

 

映画の節々で、ああこの人たちは本気で車が好きだし、レースで優勝したいんだな・・・という気持ちがすごく伝わってくるし、レースシーンも見れば素人でもかっこいいし、なんというかワクワク感が伝わってきましたね。まるで小さい頃のような。

 

何かの趣味に没頭したことがある人なら、たぶん冒頭と終盤の「7000回転の世界」の意味を理解できると思うんですよね。何も見えなくなって世界でたった一人になったような感覚になったことのある人は少なからずいると思います。先述の通り7000rpmそれ自体が何なのかはよく知りませんが、たぶん、そういうことですよね。私もへたくそなりにプラモデル作ったりゲームとかやったり、或いは今この瞬間のように、観た映画の感想を打鍵したりだとか(そもそも映画観てるときは隣に誰がいようと1人の世界に入ってますし)。そういう臨界点を越える瞬間、というようなものはあるのかなあ。

 

盗まれた勝利

肩透かしを喰らってしまったのが、せっかくケンが優勝したと思ったら、実はそうではなく・・・の下り。あんなにいい雰囲気でゴールしたのにああいう事やるの・・・史実通りから仕方ないといえばそうなんですが、一瞬何が起きたのか本当にわからなくて・・・

 

せっかくケンが一山乗り越えて得た勝利なんだから、観てる側の勝手な言い分としては気持ちよく終わってほしかったなと。まあ、彼らは勝利よりも大事なものをつかみ、その先へ走り始めたわけですが、その矢先にケンは死んでしまうので・・・まさかこんな遣る瀬無い気持ちにさせられるとは。うーん。。。つらい。

 

夢を支える家族と仲間

 あんまり話の本筋とは関係ないかもしれませんが、ケンを支える奥さんと、憧れてくれる息子の存在が大きかったように思います。奥さんは献身的にサポートするだけではなく、荒っぽい運転をしながら(笑)ケンを叱咤激励するのが非常に良かった。「この人こういう一面もあるの!?」っていう意外性もあって奥さん自身の魅力も増しますし、なにより信頼しきっている夫婦の関係性が良い・・・ 息子も健全な憧れ方をしていて、まさに理想的な家族だなと。

 

そしてシェルビーを始めとしたサポートの人々の存在も、レースになくてはならないものでした。そもそもタイヤ交換とかレース中にするもんね。1人でやってるわけじゃなくて、整備士やプロデューサー含めて全員が一つのチーム。たった一人の7000RPMの世界の中で、ふと虚空を映すサイドミラーに目をやったケン・マイルズはそれを思い出した。だからこそ、ケンはフォード社の車3台でゴールする選択をとったんじゃないかな。(それだけに、ケンの心境を踏みにじったようにも思えるあの流れは本当に悲しかった・・・)

 

救いがあるとしたら、ケン・マイルズの死後もキャロル・シェルビーが車への愛を失わず、数々の名車を作り上げたことでしょうか。バディものとしての物語は死別で幕を下ろすことになりましたが、現実世界のキャロル・シェルビーが、ケンのことを忘れないでいてくれたらなと願ってやみません。

 

 

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
24時間戦争

24時間戦争

  • メディア: Prime Video