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感想『神代巨神海洋 アトランティス 神を撃ち落とす日』FGO 2部 5章前編【ネタバレ注意】

どうも黒輔です。

 

スマホゲーム『Fate/Grand Order』の2部5章が先月に配信・・・となりまして、今月に入ってようやくクリアできました(汗)12月末は一番忙しい時期でして・・・。

 

しかも、まさかの5章は前後編構成という。「ついにこの手を使ってきたか・・・!」という感じすらあるのですが、前編だけでもまずますの満足度で流石FGOのメインシナリオは手堅くまとめてくるな~と。全体のプロットがわかりやすく、着地点が明確になっていたのが読みやすいと感じた理由でしょうか。個人的には、1部7章に匹敵する総力戦的アツさだったとも・・・!

 

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 『Fate/Grand Order』、TYPE-MOON、2015-2020年より。

 

※以下ネタバレあり※

 

 

神を撃ち落とす日

「キリシュタリア鎮座する神殿オリュンポスに向かうため、まずはアトランティスを突破する=オデュッセウス船団、アルテミス、ポセイドンを撃破する」という目標がしっかり提示されていて、ストーリーはすべてここに連なっていきます。現地民との交流や新たなサーヴァントとの邂逅、クロリノミアの収集などですね。

 

特にピックアップされていたアルテミスをどうやって打倒するか?という点において、とても興奮できるシチュエーションが用意されていました。オリオンとアルテミスのドラマの面もさることながらなんですが、「仲間の兵装を改造する」「怪我をものともせず弓を引き」「いったん失敗し万事休すかと思われたが」「仲間を矢にして・・・」という。

 

この状況に素敵な愛のドラマが織り込まれているんだからそりゃもう読む手が止まらなかった。物理的にも心情的にも「撃ち落として」いるのがほんと上手です。オリオンとアルテミス、さらに好きなキャラになりました。

 

アツいといえばヘクトールの登場。なんですかアレは!「は?いきなり出てくるとかなんやねん」と思わせておいて、「かつての敵アキレウスとの縁」で喚び寄せられていたとは!あーっそういうことかッ!ってわかった時点で胸が高鳴りまくり。バビロニアで登場したハサンみたいだった・・・。

 

イアソンとバーソロミュー、彼らは良く戦った。イアソンはああやって傲慢な態度をとりながらもとても有能な指揮官でしたし、バーソロミューは最後のセリフがカッコよかった。海戦シーンはぜひともアニメで見たいところです。マンドリカルドも船撃破がんばってたもんな。

 

ポセイドン撃破は消化試合と化していたのはちょっともったいない。ドレイクからもらったアイテムが最後にキーとなるのは「人間の意志」を感じられる良い展開だったかもしれませんが、さっさと片付けた!感じがしてしまったかなー。

 

恋と友情

あんまり恋愛話についてあれこれ語るのは得意じゃあないんですが、今回の話についてはハズせないでしょう。

 

オリオンとアルテミス。一度はアルテミスに手出しをしないと決めたオリオンが、自らの過ちに気付いて「彼女を本当に救う事」を追い求めていく過程がとても丁寧でした。ようやった!それでこそ漢や・・・。伝説ではアルテミスに撃たれて死んでしまうオリオンですが、逆に地上から射貫くことで救うという。それはオリオン自身の贖罪でもあるのでしょうか。

 

そして、コルデー。自分のことが嫌いな彼女ですが、ついにその部分を受け入れ、最後の務めを果たした暗殺者。まさに記憶に刻み込む一撃の爪痕を残して去っていきました。あのいじらしさ、堪らなかったですね・・・。2部のOPに登場していたキャラ、てっきり敵側で出てくるのかな?と思ってましたが、「味方と見せかけたトロイの木馬・・・だけど味方を貫いた」という美しいムーブも最高。5章では7月実装の低レアが活躍しましたが、残りの陳宮やガレス、サロメは後半で登場するのでしょうか?それとも6章?

 

個人的MVPのマイフレンド・マンドリカルド君。相手を気遣いすぎて(自分が悪く思われることを極度に恐れているとも言うが)うまく喋ることができず、関係を深めることに億劫になってしまう姿に共感を覚えた人も多かったはず・・・!でも間違いなく彼はいい奴ですよ。あそこまで対等に・かつ誠実にマスターに接してくれたサーヴァントは、恐らくはなかなかいませんから。マンドリカルドは沼。。。

 

人間の意地を見せろ!

FGO異聞帯はどこも「進歩の止まった世界」となっていますが、今回は「神」が支配し、人間はその意志のまま殺されることも厭わないという世界でした。確かにこの世界の人間は、それはそれで幸福に過ごしていたのかもしれません。幸福というのは、あくまで主観ですからね。

 

しかし、やはり、子供は親から旅立っていかねばならない。壮絶な、あまりにも多くを失った航海でしたが、まさに下から上へ、人間が神を撃ち落としたことでその旅立ちの門が開かれたのではないでしょうか。

 

「異聞帯の人間を無碍にしているのではないか問題」はいまだに自分の中で納得の行ってない部分もあるんですが、何かを守るということは何かを犠牲にするということなんですかねぇ・・・

 

さて、今回は前フリも多かったですね。なぞの検体E、撃たれてしまったブルーブック、顔を見せたロマニ(仮)、そして武蔵ちゃん。まあロマニ(仮)の正体は十中八九あいつなんだろうけど・・・

 

次回はオリュンポス!2部の完結、このままだと2021年末とかになりそうだなぁ・・・まあ、気長に待ちますか。

 

 

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  • 出版社/メーカー: TYPE-MOONBOOKS
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: CD-ROM