黒輔処理場

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感想『プロメア』外連味を詰め込んだ2時間【ネタバレ注意】

どうも黒輔です。

 

TRIGGERが贈る新作アニメ映画『プロメア』。世間の流れにやや遅れて観賞しました。

 

TRIGGERと言えば近年『ダーリン・イン・ザ・フランキス』『SSSS. GRIDMAN』を製作した事で知られるアニメ会社。脚本の人は中島かずき氏、『仮面ライダーフォーゼ』のメインライターであります。恥ずかしながら関連作品に挙げられる『天元突破グレンラガン』『キルラキル』といった作品はきちんと見たことがないので、素人の感想という事で宜しくです。

 

映画チラシ プロメア 松山ケンイチ

 

よかったとこ

メイン3人の演技

ガロ役・松山ケンイチ氏、リオ役・早乙女太一氏、クレイ役・堺雅人氏と、こういうあんまり一般層に向けてなさそーな映画にしては、本職ではない方が起用されております。いわゆる芸能人声優については、特に映画の吹き替えにおいて色々言われますし、私としても「本職の人を起用しては・・・?」と思う点もあります。

 

しかしながら、今作については、全く褐色のない演技だったように感じました。

 

まず主人公のガロですが、江戸の火消しをモチーフにしたアツいキャラという事で歌舞伎っぽいといいますか・・・外連味たっぷりの芝居が凄く楽しかったです。あそこまで突き抜けられるとこっちも乗るしかない笑 この作品のノリを象徴するようなキャラだったと思います。月にもう1人の主人公であるリオ。己を燃やし尽くすバーニッシュのように、一種の儚さと透明感を持ったキャラクターでしたが、透き通るような声が苦悩と怒りを抱える彼等にぴったりでした。

 

また、クレイの堺雅人氏は一番良かったかと。多分黒幕なんだろうな〜と思ってたらやっぱり黒幕だった男ですが、正体を明かす前・後のどちらもゾクゾクさせる演技で全く他の声優に引けを取っていなかったです。

 

俳優・声優はどちらも演者であるという点を踏まえると、この2つの境界はこれからより一層曖昧になっていくのでしょう。声だけで演技することは恐らく表情や体の動きなども使う俳優に比べて難しいのでしょうが、だからこそステップアップを図る俳優さんの良き登竜門となっていくのか知れません。

 

独特な描写

言うまでもないですが、全体的な画づくりが独特だった。特に炎の描写。昨今、CGで時間を掛ければ「リアルな炎」はいくらでも描くことが出来ますが、あえてそれをやらずに、△を使って簡略化した表現を用いている。しかも色が緑だったり紫だったり・・・。それなのに「あ、これは炎なんだな・・・」と分かる描写になっていて、それがとても興味深かったです。こういうのはアニメならではですよね。まだまだアニメっていろんなことが出来るんだなあ・・・と感嘆しました。

 

カニックも良かったよね。纏をぐるぐる回転させて煙を吹き飛ばしたりとか・・・あ、それをそう使うのか!って感じで。どうせならサスマタモチーフの武器とかも出せばよかったんじゃね?とも思ったけど、あくまでレスキュー隊であるというコンセプト合わないからなのかな。終盤に出てくるベイマックスみたいなツルっとしたロボが往年のスーパーロボットを思わせるロボになるのもいいですね...

 

よくなかったとこ

ストーリーに意外性があんま無いな・・・と率直に思った。主人公の憧れの大物が実は悪いやつとか・・・ 作中でのライバルと協力してそいつを倒すとか・・・ おそらく、作風から考えて王道っぽい展開を目指したのだろうが・・・ 今回の自分にとっては、イマイチに感じてしまったんですよね。

 

終盤でバーニッシュの起源が分かる下りとかもちょっと都合が良いなぁと感じたし、クレイの方法に寄らず世界を救えたのも「結果的にそうなった」ようにも見えてしまったのが個人的にはちと残念だった。クレイの方法も間違っていたとはいえ地球がぶっ壊れてしまうのは本当だったわけだし、仮にあの研究所に遭遇してなかったら一体どうするつもりだったんだろうと。ここは作中での大きな争点なだけに、もう少し理屈が通ってれば良かったのではないかと思ってしまいました。

 

あと、これは2時間である以上仕方ないのですが、脇を固めるキャラもそれなりに個性が強そうだっただけに、そこまで大きな活躍がないまま終わってしまったのが勿体無い。もし1クールアニメとかだったら彼らの掘り下げとかもあったのでしょうね。

 

まとめ

とても評価が高く、話題になっている本作。楽しめた面は大いにありますが、個人的にはノリきれなかったなーという感じ。しかしながら、冒頭やラストのバトルシーンやスーパー堺正人タイムなんかは、何回でも見直したいですね!こういう挑戦的なアニメ映画が今後も登場して欲しいです。

 

今回はこれまで。また次回!

 

 

 

「プロメア」オリジナルサウンドトラック

「プロメア」オリジナルサウンドトラック