オツカレサマデス。黒輔です。
2年前に当ブログでも取り上げたあのゲーム『Marvel's SPIDER-MAN』(スパイダーとマンの間のハイフンを忘れないように!)の続編『MILES MORALES』が先月発売されました。発売日に購入し、無事にクリアしておりました。
用事済ませたからやっと始めんぞ pic.twitter.com/KG7s9gddC5
— 黒輔 (@KuRoSuKe404) 2020年11月14日
ということで、続編もしっかりブログとりあげるっきゃないでしょう!しばらく時間が絶ってしまいましたが、つらつらと書いていきます。
ちなみになんですが、今回PS5本体の購入は見送ってしまいました。(市場に出回っていれば、本体ごとの購入も検討していたんですけどね...)僕が実際に購入したのはPS4版となりますので、その点ご承知おきくださいね。
以降、ストーリーのネタバレを含みます。
ストーリー
前作からの地続き。前作の終盤でスパイダーパワーを手に入れ、修行中のマイルズが、ピーターの「休暇」中に一人でNYを守る... というストーリー。今回は主人公が交代しており、「主人公がピーターじゃないスパイダーマンかぁ」とも思ったのですが、短いながらも見応えのあるストーリーでした。未熟ながらも街と幼馴染を救おうと奮闘するマイルズ、思わず感情移入して応援したくなりました。
マイルズは当初、ピーターと同じカラーのスーツを着て戦っています。ですが、「自分は自分だ」という励ましに応え、黒いスパイダーマンのスーツを身に纏うのです。プレイし始めた当初は「あれ、パケに写ってるスーツじゃないね」と怪訝に思うんですが、うまく誘導されちまったなと。他に選択可能なスーツも黒メインでかっこいい。マイルズが、自分だけのカラーを誇りとしようとする姿にグッときました。
しかしながら、悲しい運命を背負わなくてはならないのは、やはりスパイダーマンになる者の宿命なのか....。前作で父親を失い、今作でも大切な人を失ってしまったマイルズ。幼馴染と戦い、失敗しながらもなんとか心を繋ぎ、繋いだからこそ街を救えたが、同時に失ってしまった。このジレンマこそがスパイダーマンであり、ヒーローの悲哀だなと。
葛藤を飲み込み、悲劇を背負ってヒーローは成長するのです。がんばれマイルズ...!
キャラクター
お気に入りなのがマイルズの叔父・アーロンと友人のガンケ。
『ホームカミング』ではチョイ役だったアーロン・デイビスですが、今作ではクロウラーとして登場しガッツリとメインストーリーに絡んでくれます。このおじさん、「粋」なんですよね。ニュースの映像だけでスパイダーマンがマイルズであることを察し、地下鉄職員として、クロウラーとしてマイルズを助けてくれるんですよ。
まぁ、クロウラーとして動いていたことでマイルズとは険悪な関係になってしまうのですが、最後にしっかり自首したので、信頼を取り戻すことができました。こういう善とも悪ともとれないキャラクターはかっこいいですよね。色々とイリーガルな行動もしてしまっていた彼ですが、家族思いである点は一貫しているので、好きです。
そして、ガンケ。彼はいわば「椅子の人」。なんですが有能さが凄すぎる。スパイダーマンと市民をつなぐアプリを作ってすぐにリリースしてしまうとは!アプリを利用してつながるという、より今風で若者チックな文化をマイルズたちが体現しているのも面白いです。前作のスパイダーマンは珍しく幾多の戦いを乗り越えた青年であったので、「高校生ぐらいの若者」であるところのスパイダーマン成分がこういう形で反映されているとは。(余談ですが、メイン音楽も前作での王道ヒーロー風から今作はHIPHOP風になってるのも良きです!)
アクション・ゲーム性
前作の爽快感はそのままに、新たに「ヴェノム・スキル」が追加されています。これがなかなかカッコいいモーションとなっていて、前作をやりこんでいた人にとっても飽きないいい追加点だと思います。最終的に、全部で3ゲージ溜めることができるんですが、3つゲージを使って一発逆転のコマンドにもなり得るし、少しずつ使って敵を圧倒することもできます。
また、前作であまり評判の良くなかったMJやマイルズの探索パートのようなものは、今回なくなっています。正直フラストレーションの溜まるパートだったので、なくなったのは素直にうれしいかな。たくさん種類があったトークンも2種類に統合されていますね。
あと、6種類ほどあったガジェットは今作では4つになっています。一見寂しいですが、操作・思考の忙しさを考えると6種類活かしきれるかどうかは微妙なラインだったので、減っても悪いってわけじゃないかな。
グラフィック
PS5になって云々という話はできないのですが、ひとつだけ物凄く残念な点が。
それは...ピーターの顔が変わっていること。
PS5にリマスターする際の技術的な問題で、新しい顔にしなくてはいけなかったそうなのですが... ゲーム版のピーターが前作の人で馴染んでいただけに、変わってしまったのは残念。今回の人は、トム・ホランドに雰囲気が似ていることもあり、悪いわけではないのです。ですが、顔が子供っぽい。
前作のピーターは「スパイダーマンとして7年以上戦っている」という設定にぴったりな大人っぽい雰囲気でしたが、今作の(そして、おそらく次回作以降の)ピーターは、なんというかスパイダーマンになってから日が浅そうな顔つきなんですよねー。ここはもう少し気を配ってほしかった。残念でした。これがなかったら殆ど満足だったんですけどね。
さらなる展開...?
ところで、前作のエンディング後の謎の映像(ノーマン・オズボーンとハリーと思われる人間)については、今作のストーリーでは全く触れられませんでした。...が、今回もエンディング後にノーマンが登場。なにやら不穏な感じでしたが、次回作の計画があるみたいで嬉しい。またピーターにとってつらい出来事になるんだろうけど...。
というわけで、『Marvel's SPIDER-MAN: MILES MORALES』についての感想でした。
最後にピーターとマイルズが並んでスイングする姿はとても胸が熱くなりました。次回作では、本格的にこのコンビで活躍させてくれるといいですね!
Ultimate Editionは前作がDLCストーリーも含めてプレイできるのでお得。