どうも黒輔です。
『仮面ライダージオウ』もカブトライドウォッチを継承し、残るウォッチはあと2つ。いよいよ終盤ですが、うーん。個人的には何となく肩透かしを食らったような回だったというか。イマイチ感が強いですわ。
特に後編では、消化しないといけないストーリーが多すぎて一つ一つのシーンがあっさり流されていくような感覚を受けてしまいました。登場人物の思惑がちょっとガバガバ感あるのは『カブト』らしいっちゃらしいとも言えますけども。うーん・・・
カブト編まとめ
- 隕石の落下が多発し、ワームが現れる。
- ワームの1人は影山瞬に擬態していた。さらに、矢車想はアナザーカブトに。その2人を追って加賀美新も登場。
- ツクヨミの前に門矢士が現れ、2058年の世界へ。洋館へ行くと幼いツクヨミとその兄がいた。そしてその兄はスウォルツだった。
- 影山はワームの乗った巨大隕石を落とそうと計画しソウゴらと争うが、隕石はソウゴとウォズによって破壊される。
- 何度倒されても諦めない加賀美の元にカブトゼクターが飛来し、加賀美はカブトに変身、アナザーカブトを打倒する。
- カブトゼクターはカブトライドウォッチになりソウゴに継承される。
時空の歪み
カブト編前半では、「何でオリジナルのライダーとアナザーライダーが共存しているのか?」という問題について言及されました。さらに、加賀美の知っている歴史とソウゴたちの知っていや歴史が違うらしい、という事も。 ・・・某白い人の事なので、有耶無耶になるのかとも思ってましたがちゃんと言及するんですね・・・
まあ隕石で主要都市壊滅なんてのは歴史から消すには無理のある事象ですから、ここでジオウ世界の時空の歪み(士曰く)を描写するには持ってこいなのかも。
ただ、この問題は後半では驚くほどスルーされていました。カブト編の次が電王編なので、何かしら言及があるかな?時の運行を守る電王ですからね。それにしても時空の歪みとは便利な言葉やね・・・
あと士くんそろそろディケイドに変身して欲しいわよ。
ツクヨミの真実 その2
アギト編に続いてツクヨミの謎の話。『カブト』と言えば「兄と妹」も重要な要素でしたから、カブト編でツクヨミとスウォルツの兄妹関係を明かすのはわかる。
確かにこの関係は意外ではあるが、割とぽっと出の設定のようにも思える・・・ 「えー?」みたいな。アギト編辺りでウォズが何か勘付いたような描写をしていましたが、ウォズとスウォルツ家(仮)は何か関係があるのでしょうか?
ここら辺の関係はだいぶ最後の方まで引っ張るのでしょうね。「時空のゆがみ」と併せて、久々にジオウの縦軸が進んだ回でもありました。
カブト・アフターとして
カブトのOPが食い込んできた時はびっくりした。挿入歌だけでなく、イントロのみとはいえOPまで流してくれるのは純粋に嬉しかったですね。加賀美の顔が写ってデ!デデデ!だから、2006年当時に戻ったようでした。あの頃はまだレターボックス放送だった・・・料理とか、隕石とか、日食とか、ラーメンとか、「これカブトであったな~」なんてものをとにかく詰め込んであったのも懐かしい気分になれた。鯖の味噌煮が好きになったのはたぶん『カブト』のお陰だな。
地獄の兄弟
『ディケイド』に続いて復活を遂げた地獄兄弟。祝え!元は新聞用タイトルから生まれた通称の「地獄兄弟」、ついに公式設定に取り入れられた瞬間である。
影山太ってたのは笑うしかなかったんですが、これはこれで良かったのかも知れない。矢車兄貴、外見は良い意味で変わってないですが、中身のほうも変わってなかったですよね・・・こっちはどっちかってーと悪い意味で。10年以上もそのまま地獄を這いずり回っていたのかよ、と思うと悲しくもあり、どこかガッカリする思いもありました。それに対して、影山はかつての影山ではなく、ワームという偽者。そういう哀愁漂う関係を示唆しているようだなあと、文を書いてて思ったのでした。それはそうとして、東映はもうちょっと早くオファー出すべき
さて、原典の『カブト』では「既存の人間に擬態し、記憶すら引き継ぐ怪人・ワーム」という設定を利用して、様々なドラマが繰り広げられていました。クロックアップの演出が光っていた「加賀美の弟」のエピソードや、神代剣/仮面ライダーサソードのエピソードが印象深いです。
それだけに、例えワームであったとしても弟を守らんとする矢車を描いていたのは中々に『カブト』らしさがあったといえるかも。それにしてもあの最後はちょっと可哀想過ぎんか・・・「お前は俺の兄貴なんかじゃない」がどういう意図の発言だったのか。あえてワーム影山が矢車を突き放したのか、せめてそうであってほしい。
そんな矢車を見て自分を省みるゲイツ。ソウゴがグランドジオウとなることで、オーマジオウと同格の存在になるんでしょうけど、その時ゲイツは何を思うのか。短いながらもゲイツの心情描写が久々に?挿入されていたのはGOOD。
加賀美新という男
十数年ぶりに登場した加賀美新。流石にちょっとは落ち着いたかな・・・?と思いきや、やっぱりあの頃と変わらない熱い男だった。ソウゴに「君は人が良すぎるッ!」なんて言っておきながら自分が捕まっちゃうような奴でもある。
それだけに、後半での描写はずっと「カブト」にコンプレックスを抱いていたように見えた。うーんお前そういう奴だったかー?加賀美と天道は在り方も往く道も違うけれど、それをお互いに認め合っている関係。カブトとガタック、カブトムシとクワガタムシ、赤と青、回し蹴りと飛び蹴り、という何処までも好対照なライダーがそんな2人の関係を象徴していたと思うんですけど・・・
まあ、1話のオマージュとか、加賀美だからこその戦い方をするカブトとか、そういうのが見られて嬉しくないわけではない。だけど、「俺はカブトになれなかったんだ...」的な自分語りはどうなのだろうか・・・と。もう少し違う流れならまだ受け入れられたのかもしれない。
「天道がパリからゼクターを寄越したよ説」とか「あのゼクターはライドウォッチがゼクターに変化したものだったよ説」もそれはそれで加賀美が可哀想だしなぁ。個人的には、ちょっともやもやが残る感じになってしまった。「加賀美カブトええやんけ!」派の意見もたくさん読んだけど・・・。製作側わざとやっとるのかこれ。
その他
・ソウゴの魔王ムーブには素直に関心。あの食えない奴感が良い。
・ウォズの「宇宙行くーーーー(低音)」は笑った
・ウォズギンガ惑星・太陽はこれ以降目立った出番がなさそうだなぁ・・・とか思ってしまった。あとフューチャリングクイズのことも思い出してあげてください
残るウォッチはあと2つ。電王編は話が動きそうですね。