黒輔処理場

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感想『星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日』FGO 2部 5章 前半【ネタバレ有り】

お久しぶりです。黒輔です。最近眠くなるのが早くて書き物をする時間を作れていませんでした。記事にしたいことはいろいろあるんですがちょいちょい書いていきたいです。自分の為にも頑張ろう。

 

さて今回取り上げますのは、スマホゲーム『Fate / Grand Order』より2020年4月に配信されたシナリオ「星間都市山脈 オリュンポス」です。もうみんなクリアしてるね。私もだいぶ前にクリアしました。で、ようやく記事にまとめています。笑 ストーリーも十分に素晴らしく、ブラックバレルや終盤のアレといったギミック面でもユーザーを驚かせてくれたオリュンポスでした。さすがfateシリーズです。

 

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 『Fate/Grand Order』、TYPE-MOON、2015-2020年より。

 

輝くキャラクター達!

今回のシナリオでは、本当に今までのキャラクターたちが輝いていました。キリシュタリアとカイニスや武蔵ちゃんは勿論の事なんですが、ゴルドルフ所長やカドック、そしてある意味ベリルやリンボも(笑)確実に彼らの「味」をプレイヤーに見せつけていきましたね。大見出しで取り上げる何人か以外で印象に残ったキャラクターを。

 

ゴルドルフ

株の上がり方が留まることを知らない男。今回はポセイドン・クリロノミアで主人公らのピンチを救うばかりか、カイニスを説得するという偉業を成した男でございます。今回はこれがなかったら勝てなかったね、ほんまに。彼の性格が案外こういう方向に作用するとはねー。

 

カドック

僕がひそかに応援しているカドック君。... マジで死んだかと思いました。生きててよかった(泣)それに今でもアナスタシアの事を大事に思っているなんてよぉ・・・。あとなぁ、キリシュタリアのパスワードが「アレ」だったことについて呆れかえってたけど、勘づく君も君だぞ。「こいつのパスワード、まさか俺たちの頭文字なのか?」なんて、自分も「根っこがお人よし」か、「キリシュタリアのことをそういうやつだと理解している」か、もしくはその両方だからな・・・。

 

リンボ

なんかこいつだけ全方位からぶっ叩かれてて一周回って可哀そうに思えてきた。突き抜けててるところは好きだけど、悪人なので惨めに倒されてほしい(愛の鞭)

 

ベリル

(どうでもいいけどベルリに空目するんだよな)キリシュタリアのような理想を追う者にはこういう生粋のクズ野郎が刺さるよねー!ある意味理想的な関係だね!終盤のあの展開を考えた人は素晴らしいと思います。何をされても勝手に満足して逝くパターンも多いタイプですが、自分の身勝手な欲望が何もかも満たされないことを知り吠え面を掻くパターンもどうだろう。

 

女神エウロペ

俺てっきり「協力者」ってキリシュタリアだったりすんのかな(そして陰でカルデアとゼウスたちをぶつけているのでは)とか疑ってたんですが、まさかゼウスの妻が協力者だったとは…。アトランティス未登場にもかかわらずピックアップされてたのはこういうことかもしれないですね。カルデアが来る前から、ずっと破神を信じて協力してくれていたんだよ、と。

 

カイニス

全体を通して凄く心強く、頼もしかったんだけど、そんな彼がキリシュタリアにだけ見せる怒り顔がとっても良くて・・・。単体でも良いキャラしてるんですが、こんな暴れ馬が仕えるキリシュタリアってどんなやつなんだろう?と思わせるのもポイント。

 

武蔵ちゃん

真打登場の武蔵ちゃん。冒頭の容赦なくオリュンポス市民を切り捨て、主人公とマシュにできない業を背負っていく姿に惚れない奴はいないでしょう。まあ、そもそもの性格や生い立ちが違いますからね。違うからこそ、自分の役割、自分にしかできないことを理解している姿がかっこいいといいますか・・・。そして自らが戦いで果てると分かっていながらも主人公たちを励ます、これも死生観が現代人と異なる彼女にしかできないことかもしれません。

 

剣豪シナリオから続いた武蔵ちゃんのストーリーもこれにて閉幕なのかな。どうにかして出てくることもあるのかなぁ・・・。

 

地球国家元首 U-オルガマリー

あれ・・・何なん・・・?

 

神になれなかった男 キリシュタリア・ヴォーダイム

 さて今回の主役はなんといってもこの男、キリシュタリア・ヴォーダイムでしょう。「キリスト」に由来すると思われるその名前の通り、彼もまた人類を救おうとしたのでありますが・・・なぜ彼は敗北しなくてはいけなかったのでしょうか。

 

美しいものを求めていたキリシュタリアは、浮浪少年の命と引き換えに「真に美しいものとは、人間の善性である」と確信し、以降それだけを求めて邁進を続けてきました。そして、彼の最終目的は「自分以外の人間を『神』に昇格させること」。神とは、間違いを犯さない、善性のみによって生きる人々のこと。そして、実行者であるキリシュタリアは人間のまま残り、隠居するという計画でした。

 

彼の目的は、正しいもののように思えます。今まで、人間はその種としての弱さの為に、あまりにも多くの間違いを犯してきた。キリシュタリアは人間の「美しい側面」を愛するがあまり、「醜い側面」の存在を看過できなかったのでしょう。確かにキリシュタリアの計画が実行されていれば、不幸のない世界になったでしょうね。

 

ではなぜ阻まれたのかというと、「醜い側面」こそを愛する者と、「美しい側面」「醜い側面」両方を飲み込んで前に進む者がいたからですね。特に前者の存在と行動は、理想主義的なキリシュタリアにとっては計算外・想定外だったかもしれません。彼は敗北しましたが、せめて「両方を飲み込むもの」に後を託してくれました。(あと、メタなこというと、間違いや偽物だろうと是とする型月の倫理観だとキリシュタリアはどうあがいても敗北してしまうんだよな・・・

 

もう一つ、キリシュタリアは計画が成功しようがしまいが神にはなれないんですよね。というか、神のような存在でありながら神ではないというか。計画が成功した場合、「人類を神に押し上げた存在」として認知され、崇拝され、ある意味では神のようなものになってしまいますが、周知のとおり「人類の次のステージとしての神」にはなれません。失敗したら、やっぱり神にはなれません。どうあがいても矛盾。

 

意外な人気が出たキリシュタリアさんですが、ビジュアルに反する人間臭さに加えて、こういった人格の高邁さと結果の儚さが人気を生む要因になったのかなと思いました。まさにダークヒーロー。もちろん、カイニスとの最後のくだりもね。

 

自由

このロストベルトのテーマは、アデーレとマカリオスの姉弟の生き様と、それに対する神々の行動に集約されておりました。安定とは、停滞である。親子の愛とは独善であってはいけない。間違いや痛みがあっても変化と自由があった方が良い。

 

神々に与えられた籠の中の幸せをとる人びともいるでしょうが、このヒューマニズム的な思想はいつでも我々を励ましてくれるものです。人間の可能性を信じて前に進んでいきたいですね。

 

おわりに

ひとつ言わせてくれ!アトランティス、面白かったし好きだけど、全体見ると完全に今回の前座になっちゃってない!?世界観の説明にまるまる1章かけたみたいになっているよ!6章7章もそれぞれ2分割だったら流石に気が遠くなってしんどいっすよ笑

 

残るはベリル、デイビッド、愛玩の獣、そして3人のアルターエゴ... 2部も佳境ですね。戦力増強に励みつつ、次のストーリーを楽しみに待ちたいと思います。秋ごろかな・・・?