黒輔処理場

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京都ヨドバシの対応は有効だったのか?メタルビルド・エヴァ2号機予約騒動を考える

どうも黒輔です。

 

月曜日にバンダイ製品「METAL BUILD エヴァンゲリオン2号機」という商品の予約が解禁されまして、いつもの通り大変な争奪戦になっていたそうなんですが、ヨドバシカメラ京都店がとった「転売対策」が朝の情報番組や一般ニュースメディアに取り上げられるなど、いろいろと波紋を広げているので、当ブログでも取り上げてみたいと思います。

 

普段はあまり、ちょっとデリケートな話題の時事ネタは取り上げないようにしているんですが、今後のホビー業界(というか一部バンダイ版権商品)の趨勢を左右しかねない出来事であったとも考えられるので、騒動の背景・経緯・個人的意見の忘備録としてこの記事をアップします。

 

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METAL BUILD エヴァンゲリオン2号機 スペシャルページ | 魂ウェブより引用

 

転売の対象となるホビー商品

さて今回の騒動の渦中となった商品はコチラ

 

METAL BUILD エヴァンゲリオン2号機 約220mm ABS&PVC&ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア
 

まず、このMETAL BUILD(メタルビルド)とは何か、という話。詳しくない人にも分かりやすく、一言で言うなら「バンダイ製ロボット可動フィギュアの最高峰ブランド」です。色んなポーズをとらせて飾ったりとかできる人形ですね。デザインアレンジ、金属パーツの使用、22cmという大き目のサイズ... など、「その手のファンにはたまらない商品」なんですね。加えて『エヴァンゲリオン』は大人気アニメなので、欲しがる人はたくさんいらっしゃるわけです。

 

で、この「METAL BUILD」シリーズや同じくハイターゲット向けバンダイ製品である「S.H.Figuarts 真骨彫製法シリーズ」などはずーっと高額転売の対象にされてまして、最近は日本人だけでなく中国人が組織的にやってたりするんです。もちろん販売店は対策として「1人1個限定」としているんですが、そうすると今度は「列に並ぶ用の人」を雇って買い占めるという、いたちごっこ状態です。

 

参考までに、今回の「METAL BUILDエヴァ2号機(24,200円)」をヤフオクで検索すると、大体+6000から1万くらい上乗せされて出品されてます。こいつぁひどいね!

 

ちょろっと検索して出てくるような「転売情報ブログ」にも今回のエヴァ2号機や過去に発売されたエヴァ初号機の事が取り上げられていまして、やっぱり転売屋界隈での認知度は結構高いみたいです。ちなみに今回の2号機(約2万4000円)をヤフオクなどで検索してみると、既に3万円~といった価格で出品されています。

 

要するに、この手の商品が近年ますます高額転売の餌食となってる状況がもう何年も続いているということです。メーカーであるバンダイ側も、ユーザーに商品を行き渡らせようとする対策は打てていないのが現状です。

 

どうも一般ニュースメディアは、こういう背景についての言及が薄いですね。

 

参照:

並ぶだけで時給1000円超。中国人転売ヤーの正体とは?

転売のためにホームレスを雇って並ばせる 「並ばせ屋」を取材 - ライブドアニュース

【特別企画】転売屋がホビー商品で“儲け”を狙う理由は何か? - GAME Watch

 

 

ちなみに中国本土でも転売目的の争奪戦って結構凄いみたいで、今月はユニクロのTシャツが話題になっていました。シャッターをくぐり、客同士で奪い合う事態にまでなっていたとか。この件はかなり激しかったようですね。

中国人転売ヤーが殺到!ユニクロとコラボしたKAWS(カウズ)で爆買い騒動! | ガールズアワー -Girls Hour-

ユニクロ 中国人人気Tシャツ奪い合い 転売目的か 日本でも発売へ - FNN.jpプライムオンライン

 

騒動の経緯

今回の騒動は、ツイッターでの投稿をきっかけに大手ニュースサイトや「めざましテレビ」にも取り上げられたようで、ホビー界隈を超えて様々な人が話題にしているようです。

 

騒動の経緯は簡単にまとめると以下の通り。

  1. 中国人を含む転売グループが大量に予約列に並ぶ。
  2. ヨドバシ側は転売目的の客にフィギュアを販売しないため、「商品名が言えること」「エヴァンゲリオンの好きなところを言う」「商品の画像をスマホで見せられる」ことを条件に予約を受け付ける。
  3. 外国人に対しては、中国語や英語ができるスタッフが対応し、それぞれの言語で商品名を伝えられれば予約可能だった。
  4. 商品名を正しく把握していない一部の客は激高。
  5. この対応が、普段から転売屋を憎々しく思っていたホビー趣味の人たちからは主に賞賛、拡散される。
  6. 「日本人にしか売らないという差別的対応ではないか」と一部で誤解、さらに拡散

 

以下のニュースサイトも併せて参照してください。

「転売目的はお断り」京都ヨドバシが「神対応」 エヴァファン称賛、店長に状況を聞いた : J-CASTニュース

ヨドバシカメラが転売対策で「日本人にしか売らない」という情報拡散 ⇒ 本社は否定 | ハフポスト

「商品名言えない外国人には売らない」京都ヨドバシの転売防止策に賛否 - FNN.jpプライムオンライン

 

ちなみに過去の類似案件として、「京都高島屋」の事件がありました。これは、100体限定のフィギュアが結果的に1人によって全て買い占められ、中国のサイトに出品されていた・・・という事件です。

複数のカウンターで販売員が受注販売の手続きを進めたが、整理券を受け取った人がカウンターに来るたびに、最初に購入した男性客が次々と「この人の分も払います」と言って他の客の代金も支払ったという。他の客もこの男性客の関係者だったとみられる。

中国の通販サイトには「京都高島屋限定」としてロリーナの販売情報が掲載されている。

www.nikkei.com

 

www.sankei.com

 

また「METAL BUILD エヴァ初号機」が発売になった時も、アキバのヨドバシカメラが今回と似た対策を打ち、店員や警備員と掴みあいになるという事件もありました。

matome.naver.jp

 

対策は有効だったか?

今回の騒動で改めて確認したいのが、「転売屋」は商品名も把握せずにただ人を並ばせて買い占めているだけ、ということ。

ヨドバシ京都の店長は25日、J-CASTニュースの取材に、当日の様子を次のように話す。

「転売目的でのご購入に関してはお断りしています」と購入希望者へ声がけしていたが、レジでは「前の人間と同じものが欲しい」と話す客が複数いた。そのため、商品名を言えなかったり、スマートフォンで商品画像を提示できなかったりした場合は、予約を受け付けなかった。

(2/2) 「転売目的はお断り」京都ヨドバシが「神対応」 エヴァファン称賛、店長に状況を聞いた : J-CASTニュース

 

この対応は、転売目的での購入をはじく策として有効だったでしょう。さすがに欲しくて買いに来てる人なら、商品名を誤るということはありません。そもそも何を買いに来てるか分からない人にはモノは売れませんよね。「外国人差別だ」などという意見もあるようですが、誤った指摘でしかありません。そもそも店側にも売る客を選ぶ権利はあります。一部の方が連想している「発音がおかしいから弾いた」のような対応はとっていないようですし、きちんと外国人用の対応もされています。ヨドバシ京都は本当によくやってくれましたし、この姿勢は賞賛に値すると考えます。

 

しかしながら、一部の冷静な方々の見方の通り、この対策が有効なのは一時的かな、と思います。おそらく、転売屋の方も「商品名を正しく覚えさせる」「好きなところを聞かれた際のトークスプリクトを作る」とか、そういった対応をとることが予想されますね。その時はどうやって店側が転売対策すればよいのでしょう。また、国内転売屋の対策になっているか?と言われると怪しいです。雇われ並び屋ではなく、自分で転売業をやってる人は流石に商品名とか把握してるでしょう。

 

おそらく、どれだけ転売対策をしようとも限界があって。やはりメーカーが販売方法の抜本的な見直しを図るべきではないでしょうか。全部プレミアムバンダイで受注生産する、とかやっても誰も文句言わないと思います。他のコトブキヤやグッスマといった他のフィギュアメーカーは、一般店舗に流通する商品も公式サイト等で予約受付しているのに、なぜバンダイだけやらないのか?疑問に思います。(もしくは、何かできない理由でもあるのか?)

 

METAL BUILDエヴァ2号機についてはバンダイ側も再販をアナウンスしていますが、おそらくは転売屋の買い占めに再び遭ってしまうでしょう。大量に生産できるタイプの商品ではないので、増産にも限りがありますし。昨今の転売問題についても把握しているようなので、早急に対策を打ってほしいものです。

 

今回の件は大きく話題になりましたし、コレをキッカケに何かしらの改善があると良いのですが。バンダイスピリッツの企業努力を期待したいです。

 

↓併せて読みたい

game.watch.impress.co.jp

 

<当ブログ関連記事>

www.kurosuke404.com