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【感想】全然クイーン世代じゃないけど『ボヘミアン・ラプソディ』を観に行った

もう年の瀬ですね・・・黒輔です。

 

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

 

11月に公開され、ロングランヒットとなっている『ボヘミアン・ラプソディ』遅ればせながら観に行ってきました。

 

いやぁ・・・・・・ほんとうに素晴らしかった。

もっと早くに観ておくべきだったよなあ、と思うくらい。

最終的に2018年の映画の締めとなりましたが、これが映画納めで良かった・・・もちろん仮面ライダーの映画も素晴らしかったですが。

 

 

まず僕は音楽にはあまり詳しくありません。

流行りのアイドル歌手の歌をぼんやりとしか知らず、興味も湧かず、世間のトレンドに敏感な同級生の陽キャ勢からやや白い目で見られる、そんな感じ。

(ある程度世間に迎合することの大事さを知るのは数年後の事。)洋楽ならなおさら分からん。

 

 

しかしそんな僕でもクイーンとビートルズなら多少は分かる。

ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド名に引用されてるってのもあるけど、We will rock youの\ドンドンパッ/だったり、親父が中古で買った車のステレオにアルバムが入ってたり、何故かバンダイからフィギュアが出てたり、それだけQueenというのは過去のバンドではなく、現在も残り続けているものなんだというのは知っていました。

 

 

さて映画。

ストーリーとしては、クイーンがのし上がり、フレディとメンバーとがケンカし、また仲直りしてライブ・エイドのパフォーマンスするまで・・・という、ここまで見たらよくありそうな感じなのですが。

 

特別だったのは、フレディの移民、バイセクシャルとしてのマイノリティゆえの苦悩が強調されていた点でしょうか。フレディは出っ歯を隠すため、中盤までは不自然に口をとがらせていますし、当時としては風当たりが強かったであろうバイ性癖についての苦悩は、近年ならではのテーマなのかなと思いました。

同じゲイセクシャルでも、ポール・プレンター(マネージャー)とジム・ハットン(元使用人で、フレディの最後の恋人)では描かれ方が全く異なっていた点にも留意しておくべきではないでしょうか。

 

昨今だと、マイノリティを悪役にすると批判が飛びそうですが、性癖と人格とは分けて考えられるべきものです。きちんとこの点を明確に描いたことについて敬意を表したいと思います。

 

最後の21分、「LIVE AID」でのクイーンのパフォーマンスを再現したパートが素晴らしかった・・・素晴らしかったという陳腐な言葉では表現できないほどに。フ

 

レディを始めとするメンバーは心から楽しんでいたし、観客の顔をアップで映すことで一体感も表現していた。注目したいのが、映画の冒頭と終盤です。

冒頭のステージ入りのカットでは、映されているのはフレディ1人でした。

しかし終盤では、ブライン、ロジャー、ジョンといったメンバーが共にいます。映画の中でのバンド結成、苦難を乗り越えた姿を見ると感涙です。

 

ライブ・エイドのパートでは、映画を観ている私自身もそのコンサートの場にいるかのようでした。優れた映画(特にミュージカル映画)は、時折観客を「鑑賞」から「体験」のステージに引き上げてくれますが、本当にその場にいるような感覚にしてくれる映画はそうそうありません(ジャンルの特性もありますが・・・)

特に、シアターで観ることに大きな意味がある映画でした。この映画は絶対映画館の音響で一回は観ないとダメだよ。本当に観に行けてよかった。

 

 後から他の人の感想を読み漁って「いいなあ...」と思ったのが、エンドロールにかかっていた曲です。

フレディ・マーキュリーが1991年、45才で死去したことを伝える字幕が流れます。普通は、いかにもなもの悲しい音楽が流れるのかもしれません(それこそボヘミアン・ラプソディみたいな...)しかし流れていたのは冒頭はスローな曲調ながらもすぐアップテンポになるDon't Stop Me Nowでした。

たとえ死に至る病でも、止めてくれるなというメッセージが響くようで。。。 選曲のセンスが良すぎる。

 

個人的にもお気に入りの曲なので、最後に聞けたのは嬉しかったですね。

 

年の瀬にこのような素晴らしい映画を観られたことに感謝したいです。

何より、音楽体験の乏しい僕にとって、新たな刺激を与えてくれました。Queenのライブにはもう参加できないというのが残念でなりませんが、何か機会があれば、ライブに参加してみたいです。

 

まだ映画観てない人は、まだ上映期間あるようですし、応援上映なんかもありますので、ぜひ・・・!