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感想『ブラック・ウィドウ』いま製作されて良かった、ナターシャ・ロマノフの軌跡

これ以上のタイミングはないナターシャの主役映画でした!

 

 

ども、黒輔です。

 

最近、ようやく大作系洋画がスクリーンにちらほらカムバックしてきて大変喜ばしいです。私も『モータルコンバット』や『ゴジラvsコング』を劇場で鑑賞しました。そんな中で、MARVEL映画が2年ぶりに劇場公開されたのは、コロナ禍からの世界的映画復興における、特筆すべき出来事として捉えても大げさではないのではないでしょうか。(とはいえ、日本は茨城のロックフェスが中止になってしまうなど、まだまだ厳しい状況ですね)

 

さて、本題の『ブラック・ウィドウ』です。2年待ちましたが、素晴らしい映画だったと思います。彼女が『アイアンマン2』で初登場してから10年経ち、社会の価値観はずいぶん変化したと思います。当然、その間に物語の中のナターシャも前に進んで、そして「ある結末」を迎えています。そこで満を持しての主演作。たとえばMCUのフェーズ1あたりで製作されていたら、もっと凡庸なヒーローのオリジンムービーになっていたでしょう。だから、このタイミングで本当に良かった。

 

『エンドゲーム』『ファー・フロム・ホーム』から2年開いてしまい、(僕はあろうことかDisney+のドラマシリーズも観ていないので)ややテンションの持っていき方が不安でしたが、上映前の「2023年までのMCU告知映像」とMARVELのタイトルロゴで一気にあの熱狂を思い出すことができました。そして映画本編が始まるわけです...

 

ブラック・ウィドウ (オリジナル・サウンドトラック)

映画情報

題名 ブラック・ウィドウ

原題 Black Widow

監督 ケイト・ショートランド

脚本 エリック・ピアソン

音楽 ローン・バルフ

製作 ケヴィン・ファイギ

製作総指揮  スカーレット・ヨハンソン ほか4名

出演  スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、デヴィット・ハーバー、レイチェル・ワイズレイ・ウィンストン、ほか

 

内戦の裏側で

映画の時系列の話ですが、私は鑑賞中はてっきり「シビル・ウォーの後で、ナターシャはひとり逃亡してる」のだと思っていました。しかし、よくよく考えるとどうやら違う。時系列は大雑把に言うとこう(推測込み)。

 

ナターシャ、空港の戦いでトニー側を裏切り、スティーブに味方する(シビル・ウォー)

ナターシャ、トニーと言い争い、別れる(シビル・ウォー)

ナターシャ、追われる立場になる(本作)

ナターシャ一味、ドレイコフおよびレッドルームを壊滅させる(本作)

ロス長官と司法取引する?

ナターシャ、調達屋のリックからクインジェットを手に入れる(本作)

ワカンダに身を隠したスティーブのもとへ?

ティーブ、クリントやサム、スコットをラフト刑務所から脱獄させる(シビル・ウォー)

スコットとクリントは自宅軟禁(アントマン&ワスプ、エンドゲーム)

ナターシャ、スティーブ、サムは非合法な自警団活動を続ける(インフィニティ・ウォー)

インフィニティ・ウォーへ続く

 

調達屋のリックはいったいどうやってクインジェットを入手したんだよ...と思いつつ、

(細かい順番まではっきりとはわからないが)どうやら本作の出来事の大半はシビル・ウォーの裏で進行しているということになるみたい。もしくは、直後のごくわずかな期間。えーっ。

 

このナターシャの行動力というか、スピード感が凄すぎる... 流石は凄腕のスパイといいますか、これこそが彼女の強さの秘密なのかもしれませんね。アレクセイを脱獄させる作戦も大胆だったし、ドレイコフの呪縛を突破する作戦もそうでした。かっこいいぜ。

 

 さて、もうひとつは妹エレーナから受け継いだベスト。鈍いことに、渡すギリギリまで「IWでナターシャが着てるやつ」だと気付けなかった...。序盤で一瞬映った髪染め剤には当然ピンときましたが、ベストのデザインをよく見ていなかった痛恨のミス。詳しくは後程ですが、特に気にしていなかったあの服に文脈が乗るわけで、それはもう今一度『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』を見直すしかねぇ。

 

世相を反映しつつナターシャの物語を描き、さらにMCU全体としての物語も補完するというのはまさに離れ業。この手腕こそがマーベル・シネマティック・ユニバースなのだと畏れるばかりです。

 

解放

 ナターシャが初登場した『アイアンマン2』(2010年)時点から、社会の価値観はどんどん変わってきています。様々ありますが、今作に反映されているのは、(言うまでもなく)フェミニズムジェンダー平等のムーブメントです。

 

それらの運動およびこの映画の主人公たちは女性ですが、「『洗脳』から解放されて自分で考えて生きる」ことは、すべての人々に必要なことで、その権利と自由が与えられてほしいと思うので、私はこの映画にとても勇気づけられた気がしました。

 

いま生きている人々は、様々な考え方に縛られていると思います。「〇〇だから、××でであるべき」「こうしなくてはいけない」といったような、社会的性別、年齢、宗教、立場、人種や国籍...による決めつけ、あるいは、家庭や社会で特定の役割を果たすことを過度に求められるとか、 そうでなくても、例えば「朝早起きするのが偉い」「お金は節約するべきだ」とか、個人レベルの「should be」だってたくさん世の中に蔓延っています。

 

しかしながら、その価値観に心から賛同して生きている人は一体どれほどいるのでしょうか。早起きが体質に合う人は、早起きすればよいでしょう。しかし、だからといって、それが一般的に「偉い」とされるのは、社会の1日が朝(7時~9時)に始まるからに過ぎないのであって、もしもう少し遅い時間から始まるのであれば、「早起きできること」はアドバンテージでも何でもなく、「偉い」とされることもなかったのではないでしょうか。

「夜型」の人が努力しても、決して「朝型」になれない:研究結果 | WIRED.jp

 

他者との関わりの中で生まれる「役割」や「属性と個人の特性の結び付け」も同じで、社会的に「良し」とされていたことであっても、それは「社会を回すのに都合がよい」からであって、案外その前提は簡単に打ち崩すことができる。いままさに、スクラップ&ビルドのさなかに私たちはいます。

 

でも、指針となる価値観が崩れ去ってしまったら、今度はどうすべきなのか、迷子になってしまうかも。突然洗脳から目覚めてしまったウィドウたちのように... 頭を思いっきりぶつけたり、ガスをぶっかけられて初めて洗脳が解けて、その後自由を勝ち取るのも、勝ち取った後の道のりも決して簡単なものではありません。

 

「自分で考えて生きる」ことがどれだけ難しいか、それは、ナターシャの人生が示しているように思えます。逆に言うと、それだけの茨道でも往く価値とその尊さがあるということを、今作では描いてくれていたのではないでしょうか。

 

すべての人間が気持ちよく生きることのできる世の中になると良いですね。

ナターシャの家族

エレーナ、なかなかいい性格してたね~。「あの髪パサーってするやつ何?w」ってからかうの面白かったね。(あんなに堂々と会話してたら周りの人にナターシャのことがバレるのでは?とヒヤヒヤしましたが)

 

でも、先述の通り、あのベストがナターシャに受け継がれるとは思っていなかった... ナターシャが「妹からもらった服」を、どんな思いで着用して、そして『インフィニティ・ウォー』を過ごしていたのか、「もうひとつの家族」のために頑張っていたのか、察するに余りある心情に違いありません。

 

吹き飛ばされた彼女のためにナターシャが身を投げ出すシーンは、正直いうとちょっと泣きました。『エンドゲーム』を知っているからこそかな。ナターシャはああいう人なんだよと。あの結末を思い出して、じんわりときた。

 

アレクセイ。1995年時点ではそれなりにいい父親っぽい雰囲気も出していましたが、現代ではちょっと扱いが可哀そうだった(笑)家庭内で空気を読めず若干浮いている父、もしくは不潔で臭いセクハラオヤジ、という、まぁ「女性に疎まれる男性」としての側面が強く、観客の僕も背筋と心臓に少しの緊張を感じました。要するに気まずかったのです。

 

そんな彼にもいいところがあって、癇癪を起こしたエレーナに寄り添ったこと。最初こそ接し方を試行錯誤していた感はありましたが、拒絶されても逆上することなく、最終的に心をつなぐことに成功していたのは評価に値するのではないでしょうか。彼なりに、エレーナのことを大事に思っていたのだなと。あと、欲を言えば、もうちっとタスクマスターに善戦してくれてもよかった(笑)

 

母メリーナは、一見「既存の構造」に為すすべなく押し込められてしまう、オールドタイプの女性として描かれているのかな、と思いましたがやってくれましたね。エンジン停止に失敗して物理で解決するの笑ってしまった。アレクセイ(豚)を見殺しにするところはサイコ感が出ててゾクゾクした。でも、アレクセイ(人間)のほうは、一緒に暮らしていたのもあってそれなりに情はあった... と考えていいのかな。

 

「疑似家族もの」って、けっこう映画とかではよくある主題ですが、ここまで背景がダーティで当人たちも一見仲悪そうなのもなかなかないような気がします。でも、だからこそ、その中に見出せる絆があって、深く感じ入るものがありました。

 

今後のMCU

ポスト・クレジットシーン。ナターシャのお墓がささやかながら作られていたことを確認出来て、しんみりしてたんですが... なんだあのおばさん!?(驚愕)

ナターシャが亡くなったのは別にクリントのせいじゃないし、なぜ惑星ヴォーミアでの出来事のことを知っているのか。(アベンジャーズが公表したのかもしれませんが)実はドラマシリーズはひとつも観れていないので、何とか頑張って観ていきたいですね。

 

そして!映画のほうもガンガン再始動していくようですね。シャン・チーやエターナルズも楽しみですが、『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』が楽しみで仕方ない。前作のあのラストからどう続くのか... 予告なども全くなくストーリーが謎ですが、なんだか不穏なタイトルでめちゃくちゃ気になるので、無事12月に公開されることを祈ってます。

 

それではまた!

 

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素人感想『シン・エヴァンゲリオン劇場版』初めてエヴァを好きになれた作品

ご無沙汰しております。黒輔です。

 

もう2021年も4分の1が過ぎようとしていますが、皆さんお元気ですか?あ、これ自分で言ってて悲しくなってきた。1月は行ってしまう、2月は逃げてしまう、3月は去ってしまう......。

 

さて、そんな中で、ようやく今年1回目のブログ更新は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。やはり波に乗って観てきました。この作品だけは外せない。記事を出すタイミングはやや波に乗り遅れましたが、久々にがっつり語れて満足。

 

私と『エヴァ』シリーズ

旧シリーズの頃には未だ世に生を受けていなかった私でも、新劇場版シリーズによって、この伝説的作品に触れることができたのはありがたいことです。ただ、「新」とはいっても、前作『Q』はもう、えーと、8年4か月前?当時中学生だった私ですが、今や社会人です。「高校に通ってる間には続きが見られるだろう」と高をくくっていた覚えがあります。実際は、高校はおろか大学すら卒業してしまいました。

 

とはいえ、私はべつに熱烈な『エヴァ』ファンってわけじゃないんです。むしろ、苦手としている、まであった。だって、なんだか設定は小難しいし、戦闘や人間関係の描写はなんとなく病的で痛々しい。メカとしての人造人間エヴァンゲリオンは、ガンダムスーパー戦隊ロボに見慣れた私には細長くてどことなく不気味に思えていました(今は好きです)。この「名前は付けられないけど、ことごとくオレのど真ん中に来ねえ!」という感覚を抱いていました。ある友人の言葉を借りるなら「面白いとは思うが、好きではない」作品でした。なので、エヴァに熱狂する周りやネットのオタクたちをやや遠巻きに見ていたのも事実。

 

しかしながら、この『シン・エヴァ』を通して、私は『エヴァ』シリーズを好きになることができた。なんというか、どこに着地するか予想もつかなかった物語が奇麗に完結したことで、自分の中の『エヴァ』観というものを作ることができた。そんな気がするのです。

 

※※※以下、ネタバレ注意※※※

 

One Last Kiss

特撮へのリスペクト

ご存じのとおり、庵野秀明監督は大の「特撮ファン」。基本的には『帰ってきたウルトラマン』を代表とした巨大特撮が好きらしいんですが、実は『仮面ライダー555』『カブト』なんかも好きなんだとか。メカメカしてるところがツボにはまるのか?

 

で、今作には「あぁ~これ特撮リスペクトなんだろうな」ってシーンがいくつもありました。観てるこっちがニヤリとするぐらいに。

 

まずは、先行公開されていたパリ旧市街のシーン。これは、間違いなく、『仮面ライダーカブト』最終回で主人公がパリに豆腐を買いに行ったシーンへのリスペクトですね。...冗談です。エヴァ8号機やたくさんの軍艦をヴンダーから糸で吊っての戦い、あれはまさにミニチュア操演をイメージしていますよね。ぐるんぐるん動いて視覚的にも面白かったし、序盤から緊迫感とヴィレの強い意志を感じることができるシーンで大変引き込まれました。劇場で見てよかったー。

 

次に挙げられるのは、クライマックスのシンジvsゲンドウ。どことなく「つくりもの」っぽい背景で戦う初号機と第13号機。アニメなのに「特撮っぽさ」を感じることになるとは。庵野監督、『SSSS. GRIDMAN』にも目を通したのだろうか?あれより上手くやれるぜっていう気概すら感じましたよね。ビル街での戦いなんか、蹴散らされる家とか映しちゃって、ホントに巨大特撮やってましたから。あと、葛城邸でのバトルはなんだかシュールで笑っちゃいました(笑)

 

シンジの記憶をもとに再現された疑似的な世界という設定で、表現に裏付けをとっているのもナイスでした。ゲンドウからはどう見えていたのでしょうね。少なくともミサトさんの家とか見たことないでしょうし......。

 

最後の最後でのシンジと綾波の対話では、まさにエヴァが「現実の中にある創作物」であることを強調していました。ポイントは「撮影所」であったこと。撮影所で風景のセットや汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンの「着ぐるみ」をわざとらしく(笑)写すことで、まるで「『エヴァ』はスクリーンの向こうの世界で作った実写映像」であるかのような説明がなされていました。

 

これは後述する『シン・エヴァ』のメッセージにもつながる部分ではありますが、やっぱり特撮ファンである庵野監督だからこそのシーンだったんじゃないかな。

 

あと、どこだかのシーンで「913」って数字が煌々と輝いていました。俺でなきゃ見逃しちゃうね!

シンジ、スローライフセラピー

今作の見どころの一つが、シンジの成長。前作『Q』では、正直ひたすら可哀そうだったシンジくん。綾波は救えてないわ、ミサトやアスカには冷たくされるわ、そんな状況から半分ヤケになってみたら、自分のせいでカヲル君が目の前で死ぬ。声を失ったシンジ、いったいどのように立ち直るのか?が見どころの一つでした。

 

そのカギを握るのは、旧友を中心とした人々の「地に足ついた営み」だったということでしょうか。まさか、トウジやケンスケが生きていたとは... Qでは出てこなかったんで、14年の間に亡くなってしまったのかと思いましたが、元気そうで!しかも身も心も大人になって!嬉しかったですね。

 

ただ、「精神も肉体も大人になり、人のために働いているトウジやケンスケ」と「精神も肉体も子供のままのシンジ」をどうしても比較してしまい、ちょっとツラい気持ちになりました。なんか、自分だけフリーターのまんま同窓会に顔出してみたら、周りは就職したり結婚したりしてて、疎外感を感じたみたいな。だから、友達にやさしくされて益々ふさぎ込んでしまうシンジの気持ち、痛いほど分かりましたね... こんな自分に優しくしないでくれ!って思うんですよ。

 

そんなシンジくんですが、段々と「生きたくも死にたくもない」状態から復活していき、だんだんと「生きる」ことができるようになっていきました。辛抱強く見守ってくれるトウジやケンスケのおかげか、アスカの荒療治のおかげか、寄り添ってくれるアヤナミのおかげか、はたまた時間の経過のおかげか......。

 

理由の一つには、第三村で「生きていく為に助け合って活動する人々」の姿を観て、そこに少しずつでも参加していったことも、間違いなく存在するのでしょう。エヴァらしかぬ下りだったので、「釣りをするシンジ、田植えするアヤナミ」を初めて見た人は驚いたでしょうね。

 

私事ですが、1人暮らしを始めてから自分も「生活」の意義を感じることができ、作中のシンジくんに共感するものがありました。「生活」、これは「生きるための活動」と書きます。これを自分の手で作り上げると、何というか「地に足ついた感覚」を得られるというか、「自分、まあなんとかだけど、生きてるじゃないの」という気持ちになれるんですよね。その殆どを両親に頼っていた頃には得られなかった感覚を、劇中のシンジくんも感じていた.....といいな。

 

余談 震災とシン・エヴァ

数々の指摘の通り、災害後を生きる村の人々の姿には、やはり東日本大震災後の人々の姿を感じずにはいられません。(時期的な偶然ですが、コロナ禍で変わった世の中を懸命に生きる人々、も反映されているようにすら感じます)過去にも震災を反映した映画を作った監督ですが、あれは政府の対応や社会の動きを描いた映画でした。今回は、それに対して災害後を生きる民草に焦点を当て描いていたのが興味深かったですね。

 

『シン・エヴァ』感想ツイートで、「今作は、制作側も、観客側も、作中のキャラクターたちにも、時間が必要だったのだろう」という主旨のものを見かけましたが、震災のような大きな出来事があったからこそ、(さらに、Qと今作の間に『シン・ゴジラ』を制作したからこそ)監督は今作を作り上げることができたのでしょうね。

 

【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (1) ([バラエティ])

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キャラクターたちのそれぞれ

アヤナミレイ

あのね、すげーかわいかった(照)。こっちのアヤナミってこんな感じだったっけ?って思うぐらいだった。赤ん坊が急速に外界を学び、自我を獲得していく様、本当にいとおしいし、シンジもその姿を観て感じるものがあったんだろうなあと。

まさか、農業に従事する姿を観ることになるとは思いませんでした。人間が生きるのに最も必要な、「食物」を得るための活動への参加が描かれるのが、心地よかった。

 

綾波レイ

影のMVP。14年間、シンジがエヴァに乗らなくていいようにしてくれてたんやな。よく頑張ったよ。「髪だけは伸びる」ってアスカがぶーたれてたけど、レイも伸びてたね。14年間伸ばし続けてたんだな。(髪が様々な情念を巻き込んで伸びていくものだとしたら、人ならざる綾波やアスカにもそういうものがあったってことなんだね。)

 

・アスカ(とケンスケ)

シリーズを通して、ある意味やっと救われたのかな。「ガキに必要なのは恋人ではなく母親」というアスカのセリフがありましたが、あれって(多分)自分のことを嘲ってみたセリフでもあって。つまり、アスカ自身にも親が必要だったのでしょう。

その視点で考えてみると、大人になったケンスケって意外と適役だと思うんです。今一度振り返ってみると、中学生組の中でケンスケが一番大人だった。周りの人間と適切な距離感をとることができるというか、周りがどんなに変人でも突っかからず、「まぁお前はそういうやつだよな」と受け入れられる器を持っていた。サバゲ趣味にのめり込んでいた故、他人にそこまで興味がなかったのかもしれませんが、それが良い方向に作用したのですね。

アスカがケンスケの中に父性を見出していたのか、母性を見出していたのかまでは分かりませんでした。しかし、親のような恋人のような、「家族」ともいうべき存在、帰るべき場所を得られていたということ――そして、それに気づけたことは、孤独なアスカにとって何よりも救いだったのではないでしょうか。

 

・トウジとヒカリ

生きててよかったー。様々な事がある現実の中で、根を張って地に足つけて生きていくことを、一番体現していた夫婦だったのではないだろうか。そして、どんな時でも新しい命は生まれてくる。なんと尊いことだろう。

 

・ミサト

前作、あんなにシンジくんに冷たくしてた理由も一応判明して、とりあえずファンは一安心といったところでしょうか。まぁ、チョーカーのスイッチ入れられなかった辺り、そうなんだろうなとは思っていましたけど。

そして、まさか母親になっていてビックリ。前作の制作時には、もう考えてあったのだろうか?加持リョウジ(少年)は、しっかり加持リョウジ(父)に顔立ちが似ていて、なんだかウルっときました。

余談... 人間がデフォルメして描かれるアニメや漫画では、血縁関係による容姿の相似の表現が「髪色が同じ」「瞳の色が同じ」といった程度に留まることも少なくないと思います。あるいは、逆に顔を全く同じにしちゃうとか。だからこそ、しっかりと顔立ちや佇いといったデザインの雰囲気が父や母に似ていると、制作側のコダワリや人間の遺伝子の神秘を感じることができてとてもGoodです。他作品を例に挙げると、『ONE PIECE』の過去回想で若い頃のロジャーが出てきたとき、息子エースに顔がよく似ていて感動した覚えがあります。余談終了。

なにかとキツかった音色も、サクラの弾丸からシンジを庇ったあたりから序・破の頃のミサトさんの声に戻り、最後は髪形も前に戻り、いつものカメラ角度から見慣れた笑み。2回目を観た時なんか涙がポロポロと出てきちゃって、ウワーってなってました。(語彙力)「加持リョウジくんに会ったよ。」「そう... 元気だった?」←ここの本当に優しくて、2人の息子を包み込むような声が本当に泣ける。

セカンドインパクトで父に庇われたことは、ミサトの生い立ちに深く関わる重要なファクターでした。今回シンジを庇い、さらに息子のために特攻して死を遂げたことで、自分の中の親への蟠りも解くことができていたらいいなと。

 

・ゲンドウ

 全世界を巻き込んだ傍迷惑な大恋慕劇してくれちゃって... 愛の表現が重すぎるよ!でも、終盤の独白は庵野秀明の独白であり、我々ファンのような人々の独白でもあったから、人ごととは思えなかった。

ところで、冬月ってゲンドウとユイの大学の先生なんだそうですが、大学の先生を呼び捨てで呼び、タメ口きくってやばいな。冬月のほうの心境やいかに。そしてユイはマジ無自覚系魔性ウーマン。

 

・カヲル

やっぱりループしてたんだね。「僕たちは何度もここで会ってる」のセリフで決定的に。TV版24話「最後のシ者」のセルフオマージュシーンは胸熱でした。

そして、「自分がシンジを幸せにしたいのではなく、幸せなシンジを観て自分が幸せになりたかった」という事実に気づいたこと。それをエゴとして断罪せず、肯定的に描いてくれたこと。個人的に賞賛を贈りたい。人間って、究極的には自分のためになることしかやれないと思うんです。他人が喜ぶ姿を観たら、自分もうれしくなるから、そうなりたいっていうのが真実。でも、それでいいんですよ。

渚司令って言われてた理由は、よくわからんけど(笑)。空白の14年間、何かしらで語られないかな......。シン・エヴァBlu-ray特典とかでさ。

 

加持リョウジ

新劇でもミサトやその他の人々に大きなものを残して散る役割の男。ミサトとの愛憎入り混じる複雑なオトナの関係が魅力的でしたが、結局は、自分の種子を残す相手にミサトを選ぶんだよね。意図していたかどうかは分からないけど、あらゆる生物の種を残すプロジェクトを遂行するにあたって、自分の子供をも残していったの、にくい男だなと思います。

あと、ヴンダーから飛び立った生命の種子を格納したユニット(?)のデザインモチーフ、たぶんタンポポの綿毛ですよね。確かに、遺伝子を保存するという目的を鑑みると、有名さも相まってこれ以上ないモチーフだと思います。

 

・マリ

新劇からのキャラなんで当然と言えば当然なのですが、この子だけ、周りの人々とは違う次元、あるいは円環の外側で動いている感じがしますね。アスカ以外とは目立った絡みが思い出せないし... ほかにだれかと話してたかな?

そんなキャラが、ラストにシンジと手を取り走り出すというのは、メタ的には分かるんですよ。やっぱりエヴァを完璧に終わらせる以上、既存のヒロインではないキャラと主人公が結ばれるのは必然であろうと。

ただ、今まであんまりシンジとマリの絡みってなかったから、心が追い付かなかった(笑)先述の事情もあって、理解はできるんだけどね。マリがユイに並々ならぬ感情を向けていた(らしい)てのも、映画見ただけだとちゃんと分からないはずだし。

『破』で一番最初に会ったとき、シンジに対し「いい匂いがする」と言っていましたが、あれが前振りだったのかなぁ。遺伝子レベルで相性がいい相手って、いい匂いに感じるらしいですし。ホントかなぁ?

 

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「碇」姓の謎

 憶測の域を出ない話です。もしかしたら、ただの考えすぎかも。

 

旧シリーズにおいて、シンジの苗字の「碇」はもともと母ユイのものでした。対して、新劇では父ゲンドウの姓という設定に変更されています。(ご存じの通り、旧シリーズのゲンドウの旧姓は六分儀、新劇のユイの旧姓は綾波。)

 

これはなぜでしょうか?新劇場版の制作にあたって、単純に設定を整理しただけ、あるいは観客の感覚に合わせただけかもしれません。日本だと、やはり夫になる人の姓を妻になる人が貰い、子供もそれを受け継ぐのがまだまだ多数派ですからね。監督が実際に結婚したことも関係しているのかな。

 

でも、もし作劇と関係する理由があるとしたら......それは、「シンジと母の話」が強調されているか、「シンジと父の話」が強調されているか、の違いが表されているから、でないか?と私は考えます。

 

エヴァのラストで「父にありがとう 母にさようなら」の文字が出てきますが、その通り旧作は「母からの自立」が大きなテーマだったように思います。エヴァパイロットが、母体に座する胎児に見立てられているのは有名な話ですが、最終的には「母にさようなら」するわけです。(できてたかな......)

 

対して、今作では見ての通り「父・ゲンドウを乗り越え、和解すること」に重点を置いて描かれていました。旧作では、『Air / まごころを、君に』にて、初号機がゲンドウを喰らい、ついぞ対話することなく終わりました。新劇では、ゲンドウによる胸中を吐露と謝罪が行われました。(本当に良かった...!)

 

この仮説が正しければ、旧劇と新劇物語のテーマ上のつながりが強い方の親に、「碇」の姓が与えられていると言えるのではないでしょうか?旧劇は「母からの自立」をメインに描かれているのでユイが碇姓、新劇は「父の克服」がメインだったにゲンドウが碇姓というわけです。

 

こうしてみると、旧劇と新劇合わせて、人間が一人前になるには、異性親から自立すること、同性親を克服すること、両方が必要なのだ...ということが描かれているのでしょうかね。エディプス・コンプレックスの克服ともいえるのかなぁと最初は思いましたが、あくまでモチーフになってるだけで、そのものではなさそう。)

 

物語、そして結末の意味

ガイウスの槍により、神殺し、ネオンジェネシスを遂行したシンジ。そしてエヴァのない世界を創世しましたが... え、つまりこれってシンジ君が創世神ってことじゃん... この空を抱いて輝く少年が神話になっとるやん... 今生きてる僕たちの世界も、もしかしたらシンジ君が作った世界かもしれないってことじゃないですか。まさかのタイトル回収&主題歌回収。たまげた。

 

まぁ、与太話はさておき。

 

現実と虚構の間で揺らぐ人々、とでもいうべきテーマなんでしょうか。シンジvsゲンドウや、その後の新創世のシーンで、「『エヴァ』は創作物」ということが描かれてきました。そして、実写で映された宇部新川駅から大人シンジとマリが走り出していくラストに込められた意味。

 

旧劇と同じく、「オタクは現実に帰れ」ということか?まぁ、間違ってないけど、ちょっとニュアンスが違う。幾つかの言及の通り、ここで参考になるのが、安野モヨコ『監督不行届』(祥伝社、2005年)への監督の寄稿。

嫁さんのマンガは、マンガを読んで現実に還る時に、読者の中にエネルギーが残るようなマンガなんですね。(中略)現実に対処して他人の中で生きていくためのマンガなんです。(中略)『エヴァ』で自分が最後までできなかったことが嫁さんのマンガでは実現されていたんです。

 

おそらく、これが『シン・エヴァ』のすべてなのでしょう。監督は、現実の中に存在するエンタメ屋として、全力で『エヴァ』を制作した。それは、時に虚構の世界を覗いて、現実で生きていくエネルギー ―ギャグで笑ったり、ストーリーから教訓を得たり、キャラクターの生き様に励まされたり― を、我々観客に持ち帰らせたかったのでしょう。

 

幸か不幸か、監督が観客を楽しませようと作ったかつての『エヴァ』はあまりにも「虚構としての出来が良すぎた」ため、現実で生きていくべき人々を虚構の中に閉じ込めてしまった。(なんて罪な男なんだ)しかし、ご自身の環境や心境の変化を受けて、もう一度、『エヴァ』を作り、今度こそ「現実に対処して他人の中で生きていく」ことを、改めて、我々に伝えたかったのではないでしょうか?

 

ついでに言うと、創作物、虚構の世界は、必ず現実の出来事の影響を受けて変化していきますよね。記憶に新しいのは、震災をモチーフにした『シン・ゴジラ』や『君の名は。」ですが、これからコロナ禍の影響を受けた映画やマンガも登場するのだと思います。現実と虚構は、相互に補完し合うものなのだと言えるんでしょうね。

 

ニューノーマル1 (コミックアウル)

ニューノーマル1 (コミックアウル)

 

 

エヴァ』らしくない『シン・エヴァ』?

今作『シン・エヴァ』を観ることで、私は初めて『エヴァ』シリーズ作品を好きになることができました。それは、裏を返せば今作が、良くも悪くも今までのエヴァらしくない作品であることの証左なのでしょう。友人が、あるいは今作を観た誰かが「エヴァらしくない観了感だった」と言っていた通り。

 

このことについて、批判的になるファンもいるでしょうが、私は今作を称えたいと思います。決して自分の好みに合うものを出してきた、という理由だけではありません。今まで自分の中でぼんやりとしていた『エヴァ』という作品を、ようやく理解し始めることができた。

 

観客を虚構に閉じ込める力を持った『エヴァ』は、同時に観客が現実で生きるための力を示唆してくれる作品だった。他者と関わること、自分の捉え方で世界は変わること、生きていくこと... それに気付かせてくれた今作は、間違いなく自分の中で最高傑作の『エヴァンゲリオン』でした。さようなら、すべてのエヴァンゲリオン

 

 

Beautiful World (Da Capo Version)

Beautiful World (Da Capo Version)

  • provided courtesy of iTunes

 

ぼくの2020年の映画振り返り

年の瀬にこんにちは、黒輔です。

 

今年も簡単にですが、2020年の映画を振り返っていきたいと思います。

去年の記事↓

ぼくの2019年の映画振り返り - 黒輔処理場

 

今年はコロナ禍の影響で新作映画の公開が延期されたり、黒輔自身の正社員就職・単身住まいスタートといった環境の変化で、鑑賞した映画の本数は少なくなってしまいました。来年こそは映画観る時間つくるぞー。

 

2020年に観た映画

フォード vs フェラーリ
リチャード・ジュエル
スーパー戦隊MOVIEパーティー

1917 命をかけた伝令
野生の呼び声
劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス
劇場版 Fate/stay night [Heaven’s feel] III. spring song
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
TENET テネット
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
星の子
劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME & 劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本
劇場版 ポケットモンスター ココ

 

今年は例年以上にアニメの映画を見に行った率が高ですね。ポケモンの映画なんて小学生以来に見に行ったし。感想を書きそびれてしまった映画もたくさんあるので、反省。時間をうまく作れるように頑張ろう。

 

昨年ではランク分けして載せていましたが、今年は「上位映画に対してランク付け」できないなので... 各映画について一言ずつコメントしていこうという感じです。

 

フォードvsフェラーリ

感想『フォードvsフェラーリ』非クルマ好きに贈る情熱の物語 - 黒輔処理場

観た当時に書いた通りの感想なのですが、自分の好きなことに没頭することの尊さに共感できる映画だと思います。年の初め辺りに公開した映画ということもあり、存在を忘れかけていましたが... レースシーンも見応えあったし、僕が今年観た映画の中では案外万人にお勧めできる映画です。

 

リチャード・ジュエル

感想『リチャード・ジュエル』立ち向かうべきはテロか?それとも。【ネタバレ注意】 - 黒輔処理場

今年観た映画の中ではちょっとマイナーでしょうか。暴走した正義感が悪より恐ろしい世の中ですが、リチャードの素朴な性格はその中で光るものがあるのではないでしょうか。

 

スーパー戦隊MOVIEパーティー

感想『スーパー戦隊MOVIEパーティー』 - 黒輔処理場

戦隊の良さを詰め込んだ映画と戦隊の良さを詰め込んだ映画が2本立てになっていてキャパオーバーする映画。ソフトは別々で出てるのかな?これを観た時点でキラメイジャーには期待大でしたが、それ以上をいってくれています。

 

1917 命をかけた伝令

 

1917 命をかけた伝令 (字幕版)

1917 命をかけた伝令 (字幕版)

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: Prime Video
 

 ベスト戦争映画といってもよい傑作です。全編ワンカット(風)という映像面の面白さもありながら、「伝令を届ける」というたった一つの目的に向かって進軍する主人公の前に立ちはだかる様々な障害や、それを乗り越える姿がじっくり描かれている。一見地味なあらすじや絵面なんですが、見入ってしまう映画です。もうだめかと思われるシーンがあるんですが、そこで主人公が「あるもの」を観て再び使命を思い出すシーンが泣けましたね。もう一度観たい。

 

野生の呼び声

 

野性の呼び声 (字幕版)

野性の呼び声 (字幕版)

  • 発売日: 2020/06/17
  • メディア: Prime Video
 

 原作は有名な小説。ハリソン・フォード主演で6度めの映画化。とはいえ、バック(主人公の犬)とジョン(演:ハリソン・フォード)は映画の中でずっと一緒にいるわけではありません。しかし、後半にずっと一緒にいたかのような良き相棒となっていく姿は、観るだけで癒されます。また、バックの人生と関わり、そして離れていった者たちの「その後」は描かれません。それが、自然の厳しさと切なさを連想させました。

 

劇場版 ウルトラマンタイガ

感想『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』 - 黒輔処理場

クライマックスと銘打ってるだけあってニュージェネ総出演というてんこ盛りな映画でした。『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』のアーリートレギアを観た後だと、またちょっと違った感情をトレギアに抱くかもしれない。

 

劇場版 Fate/stay night [Heaven’s feel] III. spring song

感想『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s feel] 第3章 spring song』【ネタバレ注意】 - 黒輔処理場

8月に公開することになりましたが、とにかく無事公開されてよかった!自分が『Fate』に入門したのはufotable制作によるUBWだったので、ついにHFが完結となると感慨深いです。今後もufoと型月は関わっていってほしい。

 

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 

 こちらも、二度の延期を乗り越えての公開となりました。もうね、TVシリーズを観ていると開始数分でウルっときてしまう。壮大な音楽と美麗な作画でも観客の心を揺さぶってくるし、自分の武器をよくわかっている者の所業ですよ。くそー、ずるいなあ。そして、本編でちょっとイヤなヤツ感があったディートフリートがいぶし銀な立ち回りをしてくれる良キャラになっていて良きだった。反対に、ギルベルトはなっかなかヴァイオレットのことを受け入れなくて、すごくもどかしかった(笑)今度またTVシリーズ観よう。

 

TENET テネット

 

TENET テネット(字幕版)

TENET テネット(字幕版)

  • 発売日: 2020/12/16
  • メディア: Prime Video
 

 数少ない今年公開のハリウッド大作。そして「浴びる」タイプの映画でした...。初見で理解できたことは、今作に出演しているエリザベス・デビッキ(身長が191cmある)の脚がむちゃくちゃ長いことだけでした(ウソ)。で、解説を読むと「ああそういうことだったのね」とわかるのですが、「名もなき男」とニールのことを思うと心に深く刺さりますね。

余談ですが、今作で悪役だったケネス・ブラナーがむちゃくちゃ悪そうなメンヘラDV旦那を演じてたんですけど、『オリエント急行殺人事件(2017年)』で温厚そうな名探偵ポアロを演じていたときと雰囲気がバリバリ違ってて「役者ってスゲー」ってなりました。

 

劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

感想『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』【ネタバレ注意】 - 黒輔処理場

煉獄さん300億達成&国内興行収入1位おめでとう。タイミングの良さとかもあると思うけれど、記録は破るためにあるものですから、新しいコンテンツが古いコンテンツを追い抜くという事態はとても喜ばしいことだと思います。(昨年はアベンジャーズ特に、鬼滅は子供にも流行っている。もし、鬼滅に触れた子供たちの中から次世代のマンガ・アニメ業界の担い手が出てくるのであれば、まさに『鬼滅の刃』のテーマが体現するところであるでしょう。それにしても、深夜アニメとしては異次元の記録過ぎて、縁壱さながらになってしまったのは面白いな...

 

星の子

 

星の子

星の子

  • 発売日: 2020/12/25
  • メディア: Prime Video
 

 久しぶりに、一般実写邦画を観に行きました。特殊な環境に身を置く主人公の子ですが、観客の心を過剰に煽るような演出はなく、淡々と見せてくるというか、ちょっと不思議な感じの映画でしたね。最後のシーン(パッケージにもなっている)では、同じタイミングで流れ星を観ようとするも、結局両親と子で観るタイミングは違う...という展開で。その後どうなったのか?という疑問を誰しも抱くと思いますが、やっぱり子供は両親のもとからは離れていくんじゃないかなと思いました。

 

劇場短編 仮面ライダーセイバー

 

 起承転結の結のみを見せられた映画って感じ。そうなんですが、セイバーたちの全員同時変身といった豪華な映像は劇場ならでは。また、すべてを虚無に還さんとするファルシオンに各々反対する剣士たちの言葉もキャラクターを反映したものになっていてよかった。敵役の仮面ライダーファルシオンですが、デザインもいいし「無銘剣虚無」っていう剣の名前もかっこいいし、今回限りなのはもったいないなあ。

 

劇場版 仮面ライダーゼロワン

 

 TV本編は色々と不満点や不完全燃焼感が残って終わってしまったゼロワンですが、今回の劇場版はなかなか面白く観ることができました。仮面ライダーゼロツーも最初と最後に大活躍してくれたし、その上メタルクラスタホッパーも格を落とさず、劇場限定フォームのヘルライジングホッパーの演出はこれでもかってぐらいおどろおどろしかったし、最終回限定のリアライジングホッパーまで活用してくれるという、サービスっぷり。

「人間とヒューマギア」が話の軸だったゼロワンですが、最後にヒューマギア・イズが変身したゼロツーと共闘して敵を撃破するのはいい落としどころだったのでは?余談ですが、ゼロツーの首を軽く傾げたり、手を腰に添えたりといった仕草や動きがとても可愛らしくて、新しい性癖の扉を開きそうになりました...。

 

劇場版 ポケットモンスター ココ

 

「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集

「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集

  • 発売日: 2020/12/23
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 ポケモンの映画を小学生時代以来に観に行きました。映画の予告に長らく出てきて気になっていたんですが、行ってみたら予想以上でした。もしかしたら、今年鑑賞した映画で一番の傑作かもしれません。「ポケモンに育てられた人間」ココを主人公として、「わたしは誰なのか」「親子とは」「自然との調和」というテーマをしっかり描いていたし、「これはポケモンの映画なんだ」っていうことをあまり意識せず観ることのできる作品だったんじゃないか?と思います。

 

来年は...

やっぱりどうしても鑑賞するジャンルって偏っちゃいますね。目下の課題はもう少し一般邦画を観る事なんですが、なんかお勧めあったら教えてほしいものです。

来年こそは、映画の公開が延期されることなく、気兼ねなく身にける環境になってほしいものです。

 

いい映画との出会いを願って...

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

感想『PS4/PS5 Marvel's SPIDER-MAN: MILES MORALES』

オツカレサマデス。黒輔です。

2年前に当ブログでも取り上げたあのゲーム『Marvel's SPIDER-MAN』(スパイダーとマンの間のハイフンを忘れないように!)の続編『MILES MORALES』が先月発売されました。発売日に購入し、無事にクリアしておりました。

 

ということで、続編もしっかりブログとりあげるっきゃないでしょう!しばらく時間が絶ってしまいましたが、つらつらと書いていきます。

【PS4】Marvel's Spider-Man: Miles Morales

 

ちなみになんですが、今回PS5本体の購入は見送ってしまいました。(市場に出回っていれば、本体ごとの購入も検討していたんですけどね...)僕が実際に購入したのはPS4版となりますので、その点ご承知おきくださいね。

 

以降、ストーリーのネタバレを含みます。

 

 

ストーリー

前作からの地続き。前作の終盤でスパイダーパワーを手に入れ、修行中のマイルズが、ピーターの「休暇」中に一人でNYを守る... というストーリー。今回は主人公が交代しており、「主人公がピーターじゃないスパイダーマンかぁ」とも思ったのですが、短いながらも見応えのあるストーリーでした。未熟ながらも街と幼馴染を救おうと奮闘するマイルズ、思わず感情移入して応援したくなりました。

 

マイルズは当初、ピーターと同じカラーのスーツを着て戦っています。ですが、「自分は自分だ」という励ましに応え、黒いスパイダーマンのスーツを身に纏うのです。プレイし始めた当初は「あれ、パケに写ってるスーツじゃないね」と怪訝に思うんですが、うまく誘導されちまったなと。他に選択可能なスーツも黒メインでかっこいい。マイルズが、自分だけのカラーを誇りとしようとする姿にグッときました。

 

しかしながら、悲しい運命を背負わなくてはならないのは、やはりスパイダーマンになる者の宿命なのか....。前作で父親を失い、今作でも大切な人を失ってしまったマイルズ。幼馴染と戦い、失敗しながらもなんとか心を繋ぎ、繋いだからこそ街を救えたが、同時に失ってしまった。このジレンマこそがスパイダーマンであり、ヒーローの悲哀だなと。

 

葛藤を飲み込み、悲劇を背負ってヒーローは成長するのです。がんばれマイルズ...!

キャラクター

お気に入りなのがマイルズの叔父・アーロンと友人のガンケ。

 

『ホームカミング』ではチョイ役だったアーロン・デイビスですが、今作ではクロウラーとして登場しガッツリとメインストーリーに絡んでくれます。このおじさん、「粋」なんですよね。ニュースの映像だけでスパイダーマンがマイルズであることを察し、地下鉄職員として、クロウラーとしてマイルズを助けてくれるんですよ。

 

まぁ、クロウラーとして動いていたことでマイルズとは険悪な関係になってしまうのですが、最後にしっかり自首したので、信頼を取り戻すことができました。こういう善とも悪ともとれないキャラクターはかっこいいですよね。色々とイリーガルな行動もしてしまっていた彼ですが、家族思いである点は一貫しているので、好きです。

 

そして、ガンケ。彼はいわば「椅子の人」。なんですが有能さが凄すぎる。スパイダーマンと市民をつなぐアプリを作ってすぐにリリースしてしまうとは!アプリを利用してつながるという、より今風で若者チックな文化をマイルズたちが体現しているのも面白いです。前作のスパイダーマンは珍しく幾多の戦いを乗り越えた青年であったので、「高校生ぐらいの若者」であるところのスパイダーマン成分がこういう形で反映されているとは。(余談ですが、メイン音楽も前作での王道ヒーロー風から今作はHIPHOP風になってるのも良きです!)

 

アクション・ゲーム性

前作の爽快感はそのままに、新たに「ヴェノム・スキル」が追加されています。これがなかなかカッコいいモーションとなっていて、前作をやりこんでいた人にとっても飽きないいい追加点だと思います。最終的に、全部で3ゲージ溜めることができるんですが、3つゲージを使って一発逆転のコマンドにもなり得るし、少しずつ使って敵を圧倒することもできます。

 

また、前作であまり評判の良くなかったMJやマイルズの探索パートのようなものは、今回なくなっています。正直フラストレーションの溜まるパートだったので、なくなったのは素直にうれしいかな。たくさん種類があったトークンも2種類に統合されていますね。

 

あと、6種類ほどあったガジェットは今作では4つになっています。一見寂しいですが、操作・思考の忙しさを考えると6種類活かしきれるかどうかは微妙なラインだったので、減っても悪いってわけじゃないかな。

グラフィック

PS5になって云々という話はできないのですが、ひとつだけ物凄く残念な点が。

それは...ピーターの顔が変わっていること。

 

PS5にリマスターする際の技術的な問題で、新しい顔にしなくてはいけなかったそうなのですが... ゲーム版のピーターが前作の人で馴染んでいただけに、変わってしまったのは残念。今回の人は、トム・ホランドに雰囲気が似ていることもあり、悪いわけではないのです。ですが、顔が子供っぽい。

 

前作のピーターは「スパイダーマンとして7年以上戦っている」という設定にぴったりな大人っぽい雰囲気でしたが、今作の(そして、おそらく次回作以降の)ピーターは、なんというかスパイダーマンになってから日が浅そうな顔つきなんですよねー。ここはもう少し気を配ってほしかった。残念でした。これがなかったら殆ど満足だったんですけどね。

 

さらなる展開...?

ところで、前作のエンディング後の謎の映像(ノーマン・オズボーンとハリーと思われる人間)については、今作のストーリーでは全く触れられませんでした。...が、今回もエンディング後にノーマンが登場。なにやら不穏な感じでしたが、次回作の計画があるみたいで嬉しい。またピーターにとってつらい出来事になるんだろうけど...。

 

というわけで、『Marvel's SPIDER-MAN: MILES MORALES』についての感想でした。

最後にピーターとマイルズが並んでスイングする姿はとても胸が熱くなりました。次回作では、本格的にこのコンビで活躍させてくれるといいですね!

 

 

【PS4】Marvel's Spider-Man: Miles Morales

【PS4】Marvel's Spider-Man: Miles Morales

  • 発売日: 2020/11/12
  • メディア: Video Game
 
【PS5】Marvel's Spider-Man: Miles Morales Ultimate Edition

【PS5】Marvel's Spider-Man: Miles Morales Ultimate Edition

  • 発売日: 2020/11/12
  • メディア: Video Game
 

 Ultimate Editionは前作がDLCストーリーも含めてプレイできるのでお得。

感想『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』【ネタバレ注意】

劇場の上映スケジュールがもはや時刻表となっている今日この頃、皆様お元気ですか。

 

原作の完結から暫く経ちますが、ブームが留まることを知らない中で先日より公開しています『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』。無限列車編は鬼滅の刃の中でも一番好きなエピソードなので、公開を本当に楽しみにしていました。

 

コロなんとかウイルスのおかげで外出する人も減り、大作洋画は未だに延期となるなか、公開された今作。マスク必須だったり、ドリンクしか販売できなかったりと、様々な制限はありますが、映画館に映画を見に来る人がたくさんいることを喜ばしく思います。『Fate 3章』の映画がこの状況にも拘わらず1章・2章の興行収入を超えたことも大変良いことだったのですが、これはそれ以上。無限列車の汽笛が劇場の復活を知らせる音になるのだろうか...

 

本編はおよそ2時間となっておりますが、体感時間は良い意味でもっとでした。下弦の壱を倒すまででも1本の話として良くできているのに、その後に突然でてくるアイツのおかげでもうお腹一杯というか、初見の人は特に感情が追い付かないと思います。まじで。真面目な話あり、ギャグもあり、そして見ごたえある戦闘シーンあり。いやー、素晴らしい出来ですよ。

 

余談なんですが、心の折れたおっさんのCVに小山力也氏を充てるの、なんかこう・・・罪深いな。

 

さて、ここからは内容に踏み込んだお話。

【Amazon.co.jp限定】炎 (期間生産限定盤) (メガジャケ付)

幸せな夢の中で

自分にとって都合の良い「夢」から覚めて、決してやさしくない現実と戦うというエピソードですがは、実際よくあるんですが、なぜかこの手のエピソードに私は引き付けられます。相手に夢を見せる能力なりなんなりは完全にファンタジーですが、現実と戦っていかなければならないのは、まさに物語の外のわたしたちもそうだから、なんでしょうか。

 

誰にでも逃げたいときはありますが、逃げずに戦おう、と決心する時の心の葛藤は、まさに自分の首を自分で撥ねるようなものなのかも。逃げたい自分を文字通り押し殺すというイメージでしょうか。並大抵の丹力ではないと思いますが、そこを踏ん張れる炭治郎はやっぱりすげぇや。

 

善逸や猪之助の夢は、なんだかギャグパート感がありましたが、欲望に正直なことでいいと思います。煉獄さんは夢の中で父親に認められるかと思いきや、そうではなかったですね。本人の願望が反映されてるなら、父親が炎柱になったことを喜んでくれるはずですから。そうすると本望は弟や後輩を導くこと・・・?

 

炎柱、暁に散る

鬼滅の刃ってキャラクターの株を上げるのがうまいなぁと思います。最初に出てきたときは大体「なんだこいつ...」ってちょっと嫌いになるけど、最後には大体好きになってる。まぁ、嫌いなまんまの奴とか、一周回ってある意味好きになる奴もいるけど。

 

柱なんかその最たる例で、「柱合会議」の時はだいたいみんな印象悪いじゃないですか。彼らの立場に立てば無理もないんですが、竈門兄妹に敵意むき出しですし。煉獄さんもそのうちの一人でした。

 

まあでも、煉獄さんは柱の中でもだいぶ良い人ですよ。産屋敷が認めてからは、決意表明してたしなめられる炭治郎を笑うことなく「いい心がけだ」って心の中で思ってくれてますからね。無限列車の中では継子に誘ってくれるし、過去の出来事を引きずることなく的確に指示を出し、呼吸による治療の指導もしてくれる。こう、カラっとしてて、まさに炎の人って感じ。

 

上弦の参・猗窩座との戦いでは、彼の戦闘力と精神力、そして高潔な散り際がよく描かれていました。当人の性格も、生き様も・・・。漫画内での出番も、まさに灯滅せんとして光を増すといいますか、本当に炎柱としてふさわしいお方でした。

 

でも、そんな煉獄さんも、決して最初から強かったわけではなく、何度も何度も折れそうになりながら、それでも自分を奮い立たせて戦ってきたんだろうなぁと思うんです。もしかしたら、あの大仰な言動も、素で「ああ」な部分と、自分のためにやってる部分があるんじゃないかって。

 

仮に、煉獄さんが何の苦労もなくここまで進んできたような人物だったとしたら、今わの際に「己の弱さにどれだけ打ちのめされようと胸を張って心を燃やせ」だなんて言ってくれないだろうし、夢の中で発言した「父上は喜んでくれなかった、しかしそんなことで俺は決してくじけない」「頑張って生きていこう、寂しくとも」も自らを鼓舞しているんだろうなって、改めて感じたんですよね。

 

煉獄さん、本当に強い男だった。

 

鬼滅の刃の一編として

鬼滅の刃』全編を通しての1つの謎である「ヒノカミ神楽」の正体に一歩近づき、その中で桁違いの強さを誇る上弦の鬼と出会う。その中で、戦いに身を投じるきっかけとなった家族への思いを振り切り、自分の先にいる人の生きざまを見て、また一歩一歩と生きていく。

 

ヒノカミ神楽を発現させて一山超えた炭治郎にとってまた次のステージに行くための試練の始まりでもあります。『鬼滅の刃』の中でもよく計算されてるし、完成度が高いエピソードなんじゃあないかと。

 

TVアニメの劇場版としては、なかなか苦い終わり方をした今回の『無限列車編』ですが... 色々と不安定な情勢の中で、それでも進んでいこうと、励ましてくれるような、そんな映画でした。まずは、美味しそうにご飯を食べるところから始めてみようかな!

 

 

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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感想『劇場版 Fate/stay night [Heaven’s feel] 第3章 spring song』【ネタバレ注意】

春が来た

 

皆が待ち望んだ春。一時は、何もかもが攫われて行ってしまうかのようだったけど、少しずつ色々なものが取り戻されてきて、こうして8月に無事公開されたことを、それだけでも喜ばしいことだと思います。新しい映画が見られるということはなんと素晴らしいのだろうか。

 

今作、HF3章は、何をとっても物凄かった。作画、演出、桜と士郎だけでなく他のキャラの描写も抜かりなく、アニメならではの戦闘シーンには度肝を抜かれました。そして物語。あえて原作ゲームのHFルートはプレイせずに鑑賞しましたが、これを16年も前に通過した人々をうらやましく思いました。同時に、間違いなく日本のサブカルチャー史に残るであろうこの三部作に、リアルタイムで「観客」として参加できて、とても光栄の限りでした。

 

高校生の頃、友人の猛烈なプッシュを受け、2014年秋に放送された『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』からFateに入門し、5年以上が過ぎました。もちろん当時の時点でも有名なコンテンツだったけど、それから考えられないくらい大きくなった。しかし、どれだけ大きくなっても原点はこの『Fate/stay night』。これからも多くの人々がこの作品に触れ、何かを感じ取ってほしい。何年も色あせることのない3部作になったでしょう。

 

特典 劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel]Ⅲ.spring song 前売券特典 第3弾キービジュアルオリジナルクリアファイル

 

言峰綺礼

驚いた。まさか自分の中で一番株が上がったのが言峰だなんて(笑)1章の激辛麻婆のシーンも面白くてもちろん好きなんですが、こんなに人間味のある言峰は個人的に久しぶりだったというか... 

 

FateルートとUBWルートの言峰はなんか不敵な笑みか真顔しか浮かべてないイメージなんですが、HFルートの言峰は表情の大半はそのままに、士郎に協力してくれるし、イリヤを抱っこして駆け抜けるし、臓硯を浄化するシーンは本当に奇麗だったし、最後には序盤で殴り合う(超ムキムキ)。このギャップがよい。

 

まず言峰が一般人みたく車を運転してるのが面白い。あの言峰にも真面目に教習所に通って、免許センターに試験を受けに行った時期があったのだろうか?と思うと笑えてくる。さらによくよく考えてみると、言峰は自分の異常性に思い悩むくらいには良識のある人間だったのだから、そりゃ教習所ぐらい真面目に通うだろうと思って、切なくなってしまう。(まあいつ免許をとったのかとか、そもそも持ってるのかどうかは知らんが)

 

ほかにも、「登山の経験はあるかね?」だとか「ヤケかね?」とか、ちょっと士郎と仲間みたいに口を利いてるの好きすぎる。ほかの方の感想で読んだけど、「目覚めたか?」だなんて声をかけるのは、確かにヒロイン面している。

 

今作では過去のfateアニメを意識している節がちらほらあったと解釈していますが、言峰の切嗣に対する語りなんかもそうでしょう。自分と似た者だと勘違いしていたが、実は自分には無いものを沢山持っていた。そして若いころの言峰とクラウディアさんもまさかの登場。自分の手にかけたいと思うくらいにはクラウディアさんのことを愛していたんだろう。

 

洗礼詠唱も劇場の音響で鳴り響く中田譲治ボイスが相まってかっこよかったし、教会の上の十字架が臓硯の墓標のようでもあり、言峰が聖職者であることを強調してもいるようで印象的なカットだった。死んでなかったけど。

 

ラストの士郎との殴り合いは、まさにぶつかり合いだった。今まで体を覆っていた服を脱ぎ捨て、薄着になる所にただならぬものを感じました。UBWギルガメッシュ戦も派手でよかったけど、士郎の敵はやはり言峰が相応しい。

 

ボスである言峰について、ここまで深く描写してくれるとは、恐れ入りました。

 

士郎とアーチャー

 見どころが一つ、士郎vsバーサーカー。原作ではじっくり描写されているのに比べて物足りないという声もありますが、自分は普通にいいなーと思った。ヘラクレスの逸話をも盛り込んだのは凄いの一言。正気で戦うヘラクレス、見たいなぁ。

 

そして、アーチャーから譲り受けた腕の解放。「―――ついて来れるか?」に対し「てめぇの方こそ、ついてきやがれ―――!!!」の叫びが本当に気持ちいいし、砂塵に塗れた視界が開けて青空になる映像は本当に奇麗だし、なによりアーチャーの貴重な微笑み。そして劇場に響くEMIYAのアレンジ!

 

自分とは違う道を往くことにした士郎への安堵や応援の気持ち、自分にできなかったことを選べた士郎への眩しさが表されている...と聞いて「なるほど!」と感銘を受けました。わたくし黒輔は、UBWの士郎とアーチャーの関係が好きで、「英霊エミヤという結末を見せつけられて尚のこと自分の正義の道をいく士郎」がすごく格好良くて感動したんですが、HFではまた違ったかたちでアーチャーが士郎のことを認める事になるのが面白いなと。

 

最後の最後でアーチャーが士郎の魂を引き留めてくれますが、あれは、自分と違う道を踏み出した士郎への手向けのようなものだったのでしょうか。

 

士郎&ライダー vs セイバーオルタ

 びゅんびゅんうごいてすごかったです(小並感)いやいやほんとに。最後の最後でようやく真骨頂を見せたライダーさんの動きが物凄いのなんのと。激し動きをしながらもしなやかな手足がしっかり描かれているのが素晴らしい。

 

そして動くだけでなく、魔眼の効果もしっかり挟んでいくので、「何がどうなっているのか」もしっかり分かる。さらに「私は信頼されていますので」と煽るのも忘れないし、いい緩急になっている。

 

宝具・ベルレフォーンは本当に美しくてちょっと涙が出そうでした。そしてFateルートでは負けてしまうエクスカリバーに今度は打ち勝ったという背景もあり、ライダーさん大活躍でよかったと思います。

 

セイバーオルタは敵役としてあっぱれでした。ufotableによるFateルートの映像化も見たいといえば観たいのですが、可能性は低そうか...

 

2人の姉 凛とイリヤ

姉力(あねぢから)が最強だったお2人。妹を厳しく叱り、それでも救ってくれようとする凛と、弟をやさしく諭し救ってくれるイリヤが対照的でした。

 

2章でもそうでしたがHFの凛ちゃんさんは本当にかっこいい(桜に姉さん呼びされたところ以外は)。宝石剣を持って大暴れするシーンはどこのスーパーヒーローやねんっていう体術でした。それにしてもあの剣つよすぎや。そして、直前で甘いところが出て桜を殺せない...というのも、それはそれで凛らしく。聖杯戦争終結後しばらくは桜と2人の時間をじっくり過ごしていたようですが、お互いの絆を深め合っていてほしいと思います。

 

そしてイリヤ。2章終盤で切嗣へのわだかまりを解き、そして士郎に助けられたことで、彼女の心情も変化していったのでしょう。それにしても最後アイリがちょっとだけ出てくるとは思わなかった。イリヤにとっての救いもしっかり映画で描かれていて、改めて情報量に感嘆するばかりです。イリヤもまた士郎にとって(桜とはまた違った種類の)特別な存在であるので、名前を叫ぶシーンはうるっときました。

 

聖杯戦争のルーツ

これは原作勢も驚いたシーンだったようですね。説明がすべて理解できたかどうかはちょっと不安なんですが、遠坂・マキリ・アインツベルンの先祖が見られたのは何となく嬉しかったです。ゾォルケンも遠坂永人もイケメンだったな...。

 

正義、願い

よくロボットだと比喩される士郎が、イリヤの命と引き換えになるという葛藤を抱えながらも、自分のために「生きたい」と叫べる人間になって、士郎をそうしたのは他でもない桜であって、ある意味HFは一番士郎が救われているルートと言うことができるのかもしれません。(他の2ルートの結末もそれはそれで好きなのですが)そして、今まで目立たなかった桜も他の2名のヒロインにはない大きな役割を与えられている。

 

身近な大事な人をまず助けて、その人の罪を共に背負っていく。それがこのルートで彼が見出した正義で、自分の正義にまっすぐな点は変わらない。それが士郎。そしてそれを受け入れる桜もまた本当に士郎に救われたんだろうなと。最後まで残った小さいシェイプシフターは、黒桜の時は彼女に残った良心の欠片のようでもあり、戻った後は彼女が償っていく咎の象徴なのかなと思いました。

 

そんないびつだった2人は共に踏み出せるようになり、春はゆく。素晴らしい物語でした。折を見て原作もプレイしてみたいですが、いまはこの劇場版を噛みしめていたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

1章の感想はこちら

2章の感想はこちら

 

Fate/stay night [Realta Nua] PlayStation Vita the Best - PS Vita

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劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅰ.presage flower

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劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly

  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: Prime Video
 

 

 

感想『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』

 

「こういうのが見たかったな、っていうタイガの一片」

 

 

お久です、黒輔です。

 

久々の更新は、先日ついに公開となりました

『劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』

 

初日に観ることができたので簡単にですが、タイガ本編の振り返りを交えつつ映画の感想を。『タイガ』は個人的に、「色々と惜しい作品」だなと思っていまして、今回の劇場版を観ると「いいじゃん!」と思うと同時に「こういうことをもう少し本編でもやってくれたらよかったのに!」と残念な気持ちを感じずにはいられませんでした。

 

逆に言うと、映画では本編でなかなか見ることのできなかった要素もあり、先輩方の豪華な客演もあり、ニュージェネシリーズを追いかけてきた人・なんやかんや言いつつもタイガを観ていた人には一見の価値ある作品でした。

 

以下、ネタバレを含む感想

【映画パンフレット】劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス

 

『タイガ』のテーマとその描き方について

昨今叫ばれる「多様性」といったキーワード。理想的な概念だとして積極的に唱える人もいれば、そこにどこかキレイゴト感や胡散臭さを抱いてしまう人もいます。まあ、平たく言うと「様々な背景や特質を持つ人々が平等な権利を持ち、共存共栄できるようにしましょう」ということなんですが、『タイガ』はこのことをテーマにしていました。

 

ではどう表れていたかというと、「宇宙人や超能力者がひそかに暮らしている地球、という世界観」「各々出身地の異なる3人のウルトラマン」「様々な背景を持つE.G.I.S.のメンバー」というデティールに落とし込まれていました。

 

確かに、「いかにして異なる背景を持つ人間同士が分かり合うのか?」といった問題はこれから考えていくべきですし、それを子供番組で取り扱うことには大いに意義があると思います。

 

ですが、それはそれとして、『タイガ』本編が面白かったかというと、個人的にはイマイチな回の方が多かった...「周りのキャラが濃いからか、逆に主人公ヒロユキのキャラが薄く感じられてしまう」「せっかくいる3人のウルトラマンがいまいちストーリーに絡まず、戦闘時に出てくるだけみたいな回も多い」「ゲストの宇宙人の苦悩を描くのはは良いとしても、毎回のように雑に死ぬので、ひたすら後味が悪い上に、ワンパターンに感じられる」など。

 

尺が2クールしかないという問題もあるんですが、もう少し3人のウルトラマンやE.G.I.S.のメンバー中心に組み立てた脚本でお話を回せればよかったと思うし、制作側が描きたかったテーマも描くことができたんじゃないかな???と惜しまざるを得ない。

 

今回の映画では、ヒロユキとタイガの関係やタロウとトレギアの因縁に比重を置いており、地球の中で暮らす宇宙人の描写なんかは控えめでした。(このテーマをもっと映画でも詰めてほしかったという気持ちもある)

 

しかし、序盤のダダ戦ではイージス所属の宇宙人も活躍しますし(ただ序盤で退場し、最後のシーンにもいないのは如何なものか)、3人のウルトラマンが並び立ったり、更に様々な出身の先輩ウルトラマンたちが共に戦うなど、ともかく映画が良かっただけに本編もっと上手くいったんじゃないかな、と思ってしまった。

 

タロウとトレギア

トレギアお前... 気持ち悪いな!(いちおう褒めてる)ショウにまで「こじらせている」と言われるぐらいですから本当にアレ。対するタロウはつねに「なぜおまえはそうなってしまったのか?」という困惑と哀れみの表情が伝わってきました。ウルトラマンの能面演技はすごい。

 

タロウのようになれず、また希望や絆を理解できないトレギアと、そんな彼をまた理解できないタロウのすれ違いというのが断片的に描写されており、非常にせつない思いにさせられました。

 

超全集収録の「トレギア物語」を踏まえると、なんというかトレギアのことを憎めなくなっちゃうというか。勝手に絶望して勝手にキレてるだけかもしれないですけど、厭世的になっちゃう気持ちはわからなくもないですよ。(そして地味にトレギアに影響を与えてしまっているヒカリ...)

 

でもやっぱりタイガ本編ではトレギアのことはよくわからなかったので、もう少し過去や因縁に触れていれば今回の劇場版ももっと楽しめたのに...という一抹の残念な気持ちも。

 

 

先輩ニュージェネウルトラマン

これは良かったね!劇場版ならではのプレミアム感、そして全員の同時変身とそろい踏みはスクリーンで観るのにピッタリ。リクの「お父さんと戦うってつらいよね」が激重で死んだし、湊兄弟は彼らの周りだけ違う空気が流れていつつ先輩していたのがよかったね。(イサミ「中々のイケメンだけど... 俺には負けるね」カツミ「(表情を全く変えずにスルー)」はめちゃくちゃ面白かった)

 

ガイさんの相変わらずのこっちが恥ずかしくなるぐらいのキザ感もよかったし、恥ずかしながら『ギンガ』『ギンガS』『X』は未見なんですけど、ヒカル・ショウ・大地およびギンガ・ビクトリー・Xもかっこよかったです。追わないとな...。

 

アクション面

相変わらずミニチュアの凝りようがすごい。ホントに。語れるほど詳しくないからひたすらスゴイとしか言えないのですが、円盤とか出たら一時停止とかしながらじっくり観察したいものですね。

 

タイガ・タイタス・フーマの連続チェンジやそろい踏みも本編で観るより良いものでしたし、タロウのウルトラダイナマイトやっぱり文字通り燃える。ニュージェネ先輩方は、欲を言えばもう少しいろんなタイプチェンジが見たかったけど、劇場版形態揃い踏みは迫力ありましたね。

 

そして目玉だったウルトラマンレイガ。正直ニュージェネそろい踏みだけでおなか一杯で「ここからさらにレイガがくるのかよ!」って感じだったんですが。強かったですねぇ。。。ただ、肝心の戦闘にはいまいち映像の面白みがなかった!単調にどーんどーんって感じでした。残念です。

 

なんでレイガの変身アイテムがウルトラアイタイプなんだろ?というのはちょっと疑問でしたが、トレギアを最終的に倒すから対になるような変身アイテムなのかなと思うと、まあしっくりくるような気がします。

 

一番好きだったところ

タイガの父・タロウが怪獣グリムドに乗っ取られてしまったあと、自暴自棄になったタイガをヒロユキが説得しているシーン。いつもは小さい精神体だったり、逆にでっかかったりするタイガ。でもあのときは等身大の、ヒロユキと同じ大きさなんですよね。

 

たぶん似たようなシーンは本編にもあったんだろうけど、改めていいなぁと思って。インナースペース的なフィールドではなく、普通にその辺の屋外で話してるってのも良い。ともに戦う対等な仲間っていうのが感じられて、好きなシーンでした。

 

(ただ、序盤の「ヒロユキは無茶しすぎ」と言われていたのが、結局後半の展開に活かされず、流れていってしまったのは何故?タイガが「お前だって無茶しすぎなんだよ!」とかいってお互いを諫めあう感じにもできたのではないかなーと思うんだけどな。)

 

本編では、面白くなりそうだっただけに色々と惜しい点も多かった『タイガ』でしたが、今回の劇場版である程度は救われたなと思います。昨今の事情で、公開延期していた映画作品をネット配信に切り替える作品も出てくる中で、劇場公開を決定してくれて本当に良かった。円谷プロの邁進これからも楽しみにしています。

 

 余談

Z面白いね。

 

ウルトラマンタイガ DXニュージェネレーションアイ

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  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 
ウルトラマンタイガ ウルトラヒーローシリーズ 70 ウルトラマンレイガ
 

 

感想『スーパー戦隊MOVIEパーティー』

どうも黒輔です。

 

リュウソウジャーvsルパンレンジャーvsパトレンジャー』と『キラメイジャー エピソードZERO』の二本立て映画『スーパー戦隊MOVIEパーティー』をようやく観に行くことができました。

 

実は平日の午前中に行ったせいか観客が私1人で・・・まさかの貸切でした笑 周囲を気にせず楽しむことができましたが、もし私が悪人でずっとスマホで映画撮るような奴だったらどうなるんだろう・・・。いや撮ってませんけど!なかなか特別感があって居心地よかったので、またの機会に体験したいです。

 

さて映画の方はですが、まずリュパパトはこちらの観たいものがほぼほぼ詰め込まれていて満足度1000%でした。久々に帰ってきたルパパトメンバーのなんと心地の良いことか。リュウソウジャーとの絡みも見事でした。

 

キラメイジャーの方は、これTVの1話でもやってよかったんじゃない?と言えなくもなかったですが、あくまで本編はレッドの子を主人公にストーリーを進めていくのでしょうか。

 

ここからはネタバレ

 

リュウソウワールドへ行こう!  騎士竜戦隊リュウソウジャーエンジョイブック

 

映画情報 

「劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」

監督 渡辺勝也

脚本 香村純子、荒川稔久

原作 八手三郎

出演 一ノ瀬颯、綱啓永尾碕真花、小原唯和、岸田タツヤ、兵頭功海、伊藤あさひ濱正悟工藤遥結木滉星横山涼奥山かずさ元木聖也

 

「魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO」

監督 山口恭平

脚本 荒川稔久、下亜友美

原作 八手三郎

出演  小宮璃央、木原瑠生、新條由芽、水石亜飛夢、工藤美桜、古坂大魔王

 

リュウソウジャーvsルパンレンジャーvsパトレンジャー

めちゃくちゃ良かった。話の軸は騎士竜を捕らえたギャングラーの生き残りを止める、ドラマの軸はコウとティラミーゴの喧嘩から仲直りまで、というシンプルなものではあったのですが、個性の強いうえに1年間戦い抜いて研鑽されたルパパトメンバーがそこに絡んでいくことでさらにリュウソウジャーの魅力を引き出していくような・・・

 

コウと魁利の掛け合いは、(コウと圭一郎が表面上全く違うタイプであるにも拘らず)魁利と圭一郎、魁利とその兄・勝利との関係を思い起こさせるものでしたし、またカナロとつかさ、バンバと圭一郎のシーンはコメディとしてかなり面白かったというか、こちらの期待に全力で応えてくれたような出来で本当に製作陣はナイス!といった感じ。カナロについては初美花に出会ってしまったルートも見てみたかったなーと思いきや最後にサービスしてくれるという。至れり尽くせりか?

 

あと改めてリュウソウジャーをきちんと見てみると・・・ティラミーゴはだいぶ子供っぽい笑 目に水が入るのが怖いとか何歳なんや・・・ まあ、視聴者層に合わせるという意味ではよかったのかもしれません。あと、ものすごい重装備なスーパーパトレン装備をカルソウルであっさり軽くしてしまったりするの、リュウソウジャーっぽいなぁと思いました(まる)

 

 

キラメイジャー エピソードZERO

・・・すまん、リュパパトが良すぎてこっちの世界観にあまり入りこめなかった・・・。いや、単体で見れば、普通に面白かったと思うのだけど、僕自身の思い入れが強すぎて、正直、別な日に分けて鑑賞したいと思うぐらいでした。

 

さて、ストーリーとしては、宝石の国クリスタリアがヨドン軍によって陥落し、生き残ったマブシーナ姫がキラメイジャーを求めて地球へやってくる・・・というもの。これだけみるとTVの1話でやっても良いような内容なんですが、肝心のレッドは変身しないんですね。まだキラメイストーンとは邂逅できず終わる。という。

 

TVのストーリーはおそらく、レッドの充瑠とキラメイストーンが出会うところから始まるのでしょう。なかなかエキセントリックな主人公で、正直このノリについていけるかな・・・と不安になりましたが・・・。たぶんレッドをフィーチャーするタイプの戦隊になるのかな?彼がどう変わっていくのかが見どころの一つになるかもしれないですね。

 

今年も個性豊かなメンバーで、それぞれに良い相棒役がいるタイプのキラメイジャー。1年間楽しませてくれるのではないでしょうか!

 

というわけでここで締め。また次回~。(ゼロワンの記事も書きたいな・・・)

 

 

 

 

 

 

感想『リチャード・ジュエル』立ち向かうべきはテロか?それとも。【ネタバレ注意】

どうも黒輔です。

 

クリント・イーストウッド監督の最新作『リチャード・ジュエル』をようやく観ることができました。いやーよかったですね。近場の映画館でやってなくて、少し遠出して観に行ったんですが・・・十分その甲斐あった映画でした。もっと早く見に行けばよかったー。

 

どの程度で実話に忠実に基づいているのかは判断しかねますが、リチャードの純朴で正義感の強い人柄や、それゆえに追い詰められていく様子が丁寧に描かれており、「どうやってこの窮地を脱するのか?」と引き込まれる映画でした。でも僕のお気に入りは弁護士のワトソン・ブライアント(笑)

 

イーストウッド監督の映画は、僕がちょこちょこ映画を観るようになってからは『アメリカンスナイパー』『ハドソン川の奇跡』『15時17分、パリ行き』と観ているのですが、今回も実話をもとにしつつ映画として盛り上げる手腕が大いに発揮されていたと思います。面白かった。

 

 

※以下ネタバレを含む感想/評価/レビューとなります。

映画チラシ『リチャード・ジュエル』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚

 

 

 

映画情報

題名 リチャード・ジュエル

原題 Richard Jewell

監督 クリント・イーストウッド

脚本 ビリー・レイ

原作 マリー・ブレナー『American Nightmare: The Ballad of Richard Jewell』

音楽 アルトゥーロ・サンドヴァル

出演 ポール・ウォルター・ハウザー、サム・ロックウェルキャシー・ベイツジョン・ハムオリヴィア・ワイルド、ほか

 

リチャード・ジュエルという男

タイトルの通りこれはリチャードという男の伝記映画なので、彼の人物像と映画の面白さが直結しているわけなのですが・・・。彼はとても強い正義感の持ち主であり、そして他人想い。でも太ってて少し間抜けた雰囲気なので周囲に惹かれたり、警戒されたり・・・という彼のことを冒頭で見事に描写しておりました。

 

ブライアントの好物を察して引き出しにスニッカーズを入れておくのは、彼の善性の表れでもあるんですが、確かにゴミ箱を他人に漁られたらちょっと不気味に思うかも(笑)そして彼の善意と正義感が走りすぎてしまうところは、まわりまわって彼を一時的に追い詰めてしまったのでした。

 

それにしても、今作はリチャードの成長過程も見どころでした。最初は「法執行官になる!」なんて言っておきながらビデオゲームに身を委ねていて「大丈夫か?」なんてちょっと思いましたけど、ちゃんと勉強していたし、暴走しがちな点や相手に言いくるめられてしまう点も克服して、FBIの捜査官に反論できていたシーンは感動を覚えました。ブライアントの姿から学んでいたんだろうな・・・

 

リチャードは良いやつなのにいろいろと誤解されがちな人だけど、彼の人柄の理解者もいて、それが巡り巡って自分を救うことに繋がった。そういうのってとっても素敵だなぁと思うんですよね。

 

立ち向かうべきはテロなのか?それとも?

痛烈なメディア批判(そして踊らされる大衆も)の文脈も含まれた今作。実在の記者がああやって情報を引き出したかどうかは分かりませんが、やはり怖いですね・・・特に1996年のアトランタオリンピックの時代は、まだインターネットとかもないし、あのように権力に囲まれてはなにもできなかった時代だったと思います。(今でもFBIとか出てきたらどうしようもないかもしれませんが)

 

今作はテロから人々を救った男リチャードを描いていますが、実際に男が戦ったのは冤罪という理不尽でした。「古き良きアメリカ的精神」に信頼を寄せているかに見えるイーストウッド監督ですが、今回の敵役となったのはまさに国家権力でしたね。なんとな~く監督の思想が見えてくるような気がしますが、知識不足なのでなんとなく止まり。まぁそこらへんの批評はもっと詳しい方にお任せするとして・・・。

 

それでもなお、アトランタオリンピックの時代から、他人のプライバシーを侵害したり、不安を煽ったりするメディアの悪い部分というのは、いまだに残り続けているのが現状です。ある意味、昔よりひどくなってるかも。そういう時に立ち向かっていく武器というのは、周りから勝ち得た信頼なのかもしれませんね・・・。

 

 

 

 

 

感想『フォードvsフェラーリ』非クルマ好きに贈る情熱の物語

どうも黒輔です。最近バイトを掛け持ちしてて忙しくしてたんですが、なんとか時間を作って映画観てきました。

 

遅ればせながら『フォードvsフェラーリ』!

 

今まではモータースポーツや車に興味のなかった私。車種の区別はなかなかつかないし、まあ乗れればええやろ・・・ぐらいの認識でいました(好きな方、大変申し訳ありません)。しかし、今作はそういった分野に興味のない人にも共感を覚えるように作られいて、また映像的な目玉となるレースシーンもとても迫力があり楽しめます。結果的に「クルマに情熱を注ぐ人たちの気持ちが少し分かった」となるような、そんな素晴らしい映画でした。

 

ただ、事実をもとにした映画なので、個人的に「あれ?」と思う部分も。製作にはなんらかの意図があってあの終わり方にしたのでしょうが、自分としては複雑でした。

 

 

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

 

映画情報

題名 フォードvsフェラーリ

原題 Ford v Ferrari 

監督 ジェームズ・マンゴールド

脚本 ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、ジェイソン・ケラー

音楽  マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース

出演  マット・デイモンクリスチャン・ベールカトリーナ・バルフ、ノア・ジューブ、トレイシー・レッツ、ジョン・バーサル、ジョシュ・ルーカス、ほか

 

情熱への共感

先述の通り、私はクルマに関する知識は殆どありません(笑) 冒頭で「7000回転の世界で・・・」と言われても「とりあえず速いのかな」程度なんです。他にもケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)が車を整備してるシーンとかも「なんかやってんな」くらいでよくわからなかった。こんな感じでも運転免許は取れるので良い時代ですね。

 

しかし、描かれていた「登場人物の気持ち」は共感を呼ぶものでした。偏屈な性格ながらも車を愛するケン、かつてのトップレーサーでありフォード社の権力と真っ向勝負するキャロル・シェルビー(マット・デイモン)、或いは会社の利益をどうしても重視せざるを得ないフォード社重役の面々に共感を覚えた方もいるかもしれません。ちょっと描かれ方がテンプレ的だった気もしますが笑 

 

映画の節々で、ああこの人たちは本気で車が好きだし、レースで優勝したいんだな・・・という気持ちがすごく伝わってくるし、レースシーンも見れば素人でもかっこいいし、なんというかワクワク感が伝わってきましたね。まるで小さい頃のような。

 

何かの趣味に没頭したことがある人なら、たぶん冒頭と終盤の「7000回転の世界」の意味を理解できると思うんですよね。何も見えなくなって世界でたった一人になったような感覚になったことのある人は少なからずいると思います。先述の通り7000rpmそれ自体が何なのかはよく知りませんが、たぶん、そういうことですよね。私もへたくそなりにプラモデル作ったりゲームとかやったり、或いは今この瞬間のように、観た映画の感想を打鍵したりだとか(そもそも映画観てるときは隣に誰がいようと1人の世界に入ってますし)。そういう臨界点を越える瞬間、というようなものはあるのかなあ。

 

盗まれた勝利

肩透かしを喰らってしまったのが、せっかくケンが優勝したと思ったら、実はそうではなく・・・の下り。あんなにいい雰囲気でゴールしたのにああいう事やるの・・・史実通りから仕方ないといえばそうなんですが、一瞬何が起きたのか本当にわからなくて・・・

 

せっかくケンが一山乗り越えて得た勝利なんだから、観てる側の勝手な言い分としては気持ちよく終わってほしかったなと。まあ、彼らは勝利よりも大事なものをつかみ、その先へ走り始めたわけですが、その矢先にケンは死んでしまうので・・・まさかこんな遣る瀬無い気持ちにさせられるとは。うーん。。。つらい。

 

夢を支える家族と仲間

 あんまり話の本筋とは関係ないかもしれませんが、ケンを支える奥さんと、憧れてくれる息子の存在が大きかったように思います。奥さんは献身的にサポートするだけではなく、荒っぽい運転をしながら(笑)ケンを叱咤激励するのが非常に良かった。「この人こういう一面もあるの!?」っていう意外性もあって奥さん自身の魅力も増しますし、なにより信頼しきっている夫婦の関係性が良い・・・ 息子も健全な憧れ方をしていて、まさに理想的な家族だなと。

 

そしてシェルビーを始めとしたサポートの人々の存在も、レースになくてはならないものでした。そもそもタイヤ交換とかレース中にするもんね。1人でやってるわけじゃなくて、整備士やプロデューサー含めて全員が一つのチーム。たった一人の7000RPMの世界の中で、ふと虚空を映すサイドミラーに目をやったケン・マイルズはそれを思い出した。だからこそ、ケンはフォード社の車3台でゴールする選択をとったんじゃないかな。(それだけに、ケンの心境を踏みにじったようにも思えるあの流れは本当に悲しかった・・・)

 

救いがあるとしたら、ケン・マイルズの死後もキャロル・シェルビーが車への愛を失わず、数々の名車を作り上げたことでしょうか。バディものとしての物語は死別で幕を下ろすことになりましたが、現実世界のキャロル・シェルビーが、ケンのことを忘れないでいてくれたらなと願ってやみません。

 

 

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

フォードvsフェラーリ (オリジナル・サウンドトラック)

  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: MP3 ダウンロード
 
24時間戦争

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  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

感想『仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション』アクションとビジュアルは良いが...

お久しぶりです、黒輔です。

最近、学業での山場を越えて、糸の切れたマリオネットのようになっていたのですが、ぼちぼち日常生活に戻りたいと思ってます。ブログのほうも少しずつ更新していくのでよろしくお願いしますね。

 

さて昨年書きそびれていた『令ジェネ』の感想記事、放置も気持ち悪いのでいまさらですがアップします。良いところもあったのですが、大筋では、世間に反して、いまいち乗り切れませんでした。短くさくっとですが書いていこうと思います。

 

 

※※※ここからはネタバレ注意※※※

『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』オリジナル サウンド トラック

 

 

映画情報

題名 仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション

監督 杉原輝昭

脚本 高橋悠也

音楽 佐橋俊彦坂部剛

原作 石ノ森章太郎

出演 高橋文哉、奥野壮、岡田龍太郎、鶴嶋乃愛井桁弘恵押田岳大幡しえり渡邊圭祐中川大輔、砂川脩弥、成田愛純、佐伯新山本耕史和田聰宏生駒里奈児嶋一哉アンジャッシュ)、西岡徳馬ほか

 

アクションとビジュアルは良いんです

まず目を引くのが、ゼロワン組の「いつもと違う衣装」だと思います。或人とイズはいつもどおりですが、不破・刃・滅・迅はタイムジャッカーの改変によりTVと違う衣装を着ています。これが劇場版ならではで、平成1期夏映画を思い出すいいアレンジでした。特に髪形を変えてポニテになってる刃さんとスーツに刀剣スタイルの滅がお気に入り。あれ、めちゃくちゃいいですよね・・・。ライダーに変身しなくていいんじゃね?ってぐらい。特に滅の見た目に関しては人間態のほうが元々好きなので・・・。

 

ほとんどいつもどおりだったジオウ組でしたが、序盤は制服姿でした。キャストのみんな若いだけあって似合いますよね。ゲイツ役の押田くんはわしと同じ22歳なんですが、自分じゃあ制服なんてとても・・・orz

 

ビジュアルの話をすれば、限定ライダーの仮面ライダー1型と仮面ライダー001はかっこよかった。まずデザインが1号とゼロワンがメカメカしくアレンジされてて良いですし、「プロトタイプ」「普段と違うベルトで変身」というシチュエーション燃えも付加されているので・・・!1型については、残像が延びることで赤いマフラーのようになるのも良い演出でした。高岩さんが入ってるのでスーツアクター新旧対決になってんのもアツい。

 

アクション面ですが、銃器をクローズアップするのはライダー映画には珍しく新鮮でした。廃墟の戦いも高低差を生かしてて見ごたえありましたし、ジオウ組はどこか余裕が感じられて良かったですね。ゲイツリバイブぐらいは出してほしかったですが、ジオウⅡとトリニティとグランド出しただけ御の字なのかな。ゼロワン側の強化形態が出なかったのはちょっと意外かも。ビルドは確かスパークリングとか出てたような。

 

なぜストーリー面に入り込めなかったか

正直、私が致命的な何かを見落としていたか、もしくは理解力が決定的に足りていないのかもしれません。しかし、この映画のメインストーリーとなったゼロワン世界の過去については、殆どと言っていいほど楽しむことができませんでした。

 

まず、TV本編からすでに曖昧になっているタイムジャッカーによる過去改変のおかげで、どこからが正史でどこからが偽史なのか良くわからなかった・・・。なので、過去編に配置されている様々な要素(其雄の思いとか)や、「念願の」衛星打ち上げシーンにも「でもこれって偽史なんじゃないの?」という疑問が頭を常にちらついてしまって、あまり感動できなかったんですよね。是之助が結構ブラックなのも信頼感を落とした一因かもしれません。

 

一番しんどかったのは株主総会の場面かな・・・こう、画がショボいし展開がこっけいに感じたんだけど不通の株主総会ってああいうもんなのかな・・・。「仮面ライダーに原点も頂点もない!」のセリフも、観たときは「ゑ?」って思ってしまってついていけなかったりとか。今は真意がわかるからいいけど。

 

そんなこんなで、クライマックスとして用意されていた或人と其雄の対決にもあまり感情移入できずに終わってしまった・・・という感じです。あれ、ここまで仮面ライダーを冷めた目で見る自分がいたっけ?ってぐらいでした。父親を超えていくってのは仮面ライダーにもよくあるし、平成と令和の世代交代というコンテクストも乗っかってくるから本当はアツイんだけどねー。最後にジオウとゼロワンが殴りあうのも「ゑ?」だったし。今は他の方の考察を読んで理解してるけどね。うーん。

 

今後のゼロワンはどうなるのか

「フォースライザーは人間でも使えるのか」「不破と刃の会話」「サウザーの登場」など、気になる点も残していった令ジェネ。いま少しゼロワンの評判に陰りが見えていますが、個人的に天津亥はそんなに嫌いではなくて(笑)本編についても語る場を設けたいですね。ついったーではちょこちょこ呟いてるのでぜひフォローしていただけたら!

 

短いですが今回はここまでです~。また次回っ!

 

 

 

 

仮面ライダーゼロワン 変身ベルト DXザイアサウザンドライバー

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  • 発売日: 2019/12/28
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超個人的・2020年に観たい映画

どうも黒輔です。

 

まずはこの場を借りて新年のあいさつを。2020年になって早一週間ほど経過しましたが、今年もよろしくお願い致します。ぼちぼち更新も再開、新しいことも何かやりたいなあと思いつつ今はちょっと手をこまねいてます。力を溜める時・・・。

 

さて、新年一発目の記事なので、「2020年に気になる映画」を独断と偏見で選んでみようと思います。今年(こそ)はいろいろなジャンルの映画に手を伸ばしたいものです。

 

フォードvsフェラーリ Ford v Ferrari

内容こそ「車」という現実的な内容ですが、絶対王者フェラーリに挑むフォードの男たちという中々燃えるストーリーです。クリスチャン・ベールも出演してるし、既に公開されている国では絶賛されているとか。もしかしたら今年の映画館始めはこれになるかも。

 

リチャード・ジュエル Richard Jewell

ここ数年ですっかりおなじみになったクリント・イーストウッド監督のノンフィクション映画です。ただ、今回は、事件の当事者を映画の主役にするのはやめたみたいですね。事件から人々を救った英雄が疑われてしまい、いかにして無実を晴らすのか?というストーリーが気になります。

 

スーパー戦隊MOVIEパーティー

リュウソウジャーvsルパンレンジャーvsパトレンジャー、さらにキラメイジャーも劇場へ登場。しかもプリキュアとコラボするってどうなってんだいったい。久々のルパパトメンバーなんで劇場に行きたいな。

 

1917 命をかけた伝令 1917

1917年と言えば第一次世界大戦真っただ中。若いイギリス兵2人の行動をなんと全編ワンカットで描くそうなのです。「しょ、正気なのか!?」と予告を見た時には思ったのですが・・・内容と映像の両面で興味深い映画です。

 

劇場版 Gのレコンギスタ Ⅱ ベルリ激進

Ⅰは未見なんですが、やっぱり大画面でGレコの戦闘シーンを拝みたいなぁという思いもあり。まずはⅠを見なければ・・・。ベルリ役の石井マーク氏は休業とのことですね。ゆっくりお休みしてほしいと思います。

 

仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ

うーん、これは正直どうしよう(笑)客演勢の草加、照井、伊達さんが出るし、どういう出番なのか気になりますねぇ。

 

劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス

ウルトラマンタイガ、最後まで観ました。いろいろと惜しいなぁというのは変わらずですが、せっかくなので映画も行きたいと思います。その前にギンガとXとR/B映画を履修したいですね。

 

劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song

Ⅰ、Ⅱと見てるので行くしかないでしょう(笑)予告編で出てきた凛のシーンが綺麗で見とれてしまいましたよ僕は。3月末かぁ。楽しみでしかないね。

 

東映まんがまつり/ 仮面ライダー電王

これってやっぱり特撮勢は行くんですかね・・・しかし、同時上映がおしりたんていか・・・さすがに俺たちが行っていいやつなのか戸惑いますね・・・後回しにしても大丈夫かな。

 

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

無事4月に公開が決定したみたいで。できることなら、本編を見直して備えておきたいですね。ぜひとも幸せな結末を。

 

ブラック・ウィドウ Black Widow

半年ほどMCUからご無沙汰してますが、ついに5月に戻ってきます!フェイズ4の幕開けとなる今作は今まで謎が多かったナターシャのドラマ。EGを通してナターシャが好きになったので、単独作公開という事実だけでもとても嬉しい。個人的には予告にいたおっさんが良いキャラしてそうで、こちらも楽しみです。

 

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版

新劇場版はきちんと追っているので、流石に行かないという手はないでしょう。しかし、前作『Q』の公開から7年も経ったとは・・・あの時はまだ中学生でしたが、いつの間にか高校も大学も過ぎ去ってしまいました。余談ですが、庵野監督の例の記事、悲しかったですね。信頼していたかつての仲間と決裂するというのは、自分にも思い当たる節もあり・・・。

 

ワンダーウーマン 1984 Wonder Woman 1984

前作を鑑賞済みなのでおそらく行くと思います。しかしなぜ1984年なのか?DCEUを鑑賞しながら備えたいですね。


機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

7月に決まっていたハサウェイの映画。実は原作は読んだことがないのです。予習すべきか、あえて初見の味を楽しむべきか迷ってます。正史に組み込むのだろうか?

 

ゼロワン&キラメイジャー

毎年恒例なので、よっぽど何かがない限りは行くでしょう(笑)

 

劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 前編 Wandering; Agateram

ベディヴィエールが大好きなので、むしろ7章のアニメ化よりもこっちの方が楽しみだったまである。前後編とのことですが、どう言った具合に再構成するんだろう?結構端折る部分は多そうですが、その分ベディの物語に注力してほしいですね。

 

ナイル川の殺人 Death on the Nile

お恥ずかしながら、「オリエント急行殺人事件」に触れたのは最近の映画が初めてでして・・・。映画自体の評判はあまり芳しくなかったようですが、有名な原作だけあって自分は楽しめました。探偵ポアロシリーズの2作目が公開予定だそうで、こちらも観に行きたいですね。

 

劇場版 鬼滅の刃 無限列車編

今まさに「時の漫画」となっている鬼滅の刃、アニメ追ってる途中ですがなかなか面白く、人気になるのも納得と言ったところ。とりあえず公開までにはアニメを見終わるとは思いますが、その先はどうしよっかなー。

 

ゴジラVSコング Godzilla vs. Kong

モンスターバースのとりあえず最終作?になるのかな。11月に延期されましたが、その分のクオリティアップを期待。にしてもあのゴジラにコングさん戦えるの・・・?

 

モンスターハンター Monster Hunter

なんとこちらも今年公開だそう。うーん・・・気にはなるけど今のところあまり面白そうに感じないというか・・・そもそもどんなストーリーなのかまだまだ謎ですからね。主演と監督は『バイオハザード』シリーズの2人なので、シリーズファンには必見なのでしょうか。

 

仮面ライダー 令和ジェネレーションズ

毎年冬はこれで締めてる。

 

 

よし、今の時点ではこんなところでしょうか。実写邦画が全然ないのがアレですが。。。劇場での宣伝とかでもこれから気になるヤツを見つけていきたいですし、今あげたいくつかの映画は結局観に行かないかもしれません。今年から人生が忙しくなりますが、趣味の面でも、意識して「忙しさ」をキープしていきたい。虚無になったら終わりですもんね・・・。

 

 では、今日はこの辺で! 

ぼくの2019年の映画振り返り

年の瀬ギリギリですがどうも、黒輔です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

早速何ですが、年末に何も記事がナッシングというのはよろしくないので(笑)、簡単手短にですが今年の映画振り返りをしてみたいと思います。

 

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よその映画を扱うブログやTwitterの皆さんがやってらっしゃる映画ランキング。ベストテンとかですね。ですが、僕は順番をつけるのが苦手なのと、そんなにたくさんの映画を観ることができていないのもあり、特に高く気に入った上位の数作品をBランク・Aランク・Sランク・EXランク(イレギュラー枠的な)として分けたいと思います。同じランク内では後から書いた方が個人的評価高い感じで。

 

ちなみに今年公開の観た映画は以下の通り

劇場版 Fate/stay night [Heaven's feel] Ⅱ. lost butterfly

映画 刀剣乱舞

劇場版 シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

スパイダーマン:スパイダーバース

キャプテン・マーベル

アベンジャーズ/エンドゲーム

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

プロメア

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

天気の子

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャー

ONE PIECE STAMPEDE

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝

ジョーカー

ターミネーター:ニュー・フェイト

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション

 

うーん見事に偏ってるな。来年はもう少し偏りをなくそう。

 

 

Bランク

天気の子

 

天気の子 complete version (通常盤)

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  • アーティスト:RADWIMPS
  • 出版社/メーカー: Universal Music =music=
  • 発売日: 2019/11/27
  • メディア: CD
 

 

ストーリーはいまいち乗り切れなかったというか、前作に比べてやや平坦だった印象があり、最後以外は「並」かなって感じなんですが、映像と音楽がとても良かったのでここにランクイン。流石だ。あと陽菜ちゃんが好き。次回作も楽しみにしてます。

 

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

 

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Blu-ray2枚組

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: Blu-ray
 

 怪獣に抱く恐怖の上にどこか美しさすら覚える数々のカットが印象的だったのでここに。ゴジラとギドラが対峙するところを引きで写すとことか、ギドラが体を広げるところとか・・・あれ俺ギドラ好きだな。ラドンが戦闘機を次々に落とすところとかも。

 

 

ターミネーター:ニュー・フェイト

 

Terminator: Dark Fate

Terminator: Dark Fate

  • アーティスト:Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: La La Land
  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: CD
 

 まあターミネーターの続きとしてどうなんだとか、そもそも続きを作らなくていいんじゃないかとか、そういう話は山ほど出てくるんですが、やっぱりシュワちゃんリンダ・ハミルトンはかっこよかった。あとダニーとグレースの関係も良かったし、敵ターミネーターも例にもれずしつこさがあったし・・・これの続編がなさそうなのは残念ですねぇ。

 

Aランク

劇場版 Fate/stay night [Heaven's feel] Ⅱ. lost butterfly

 

 PG12アニメの限界に挑戦した映画なんじゃない?って言ったら大げさでしょうか。衝撃度というか、度肝を抜かれた感だけでいえばSランクもありうる、そんな映画。バトルシーンは少なめではありますが、迫力がものすごい。原作はもう10年以上前のゲームなので、今更ストーリーについては言及しませんが・・・やっぱり引き込まれますね。

 

 

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

 

 たぶん、大抵の映画クラスタやSWマニアはこの映画に低評価をつけると思う(笑)。確かに、全体的に無難すぎであるし、binary sunset何回使うねんって感じだったし、Twitterなどでの評判や制作側の発言を顧みると、嫌でも「日和った感」を感じずにはいられないだろう。それでも、いい意味で、上手くまとめたんじゃないだろうか。あと、初めてカウントダウン上映に参加して、思い出に残ったのでその補正ってことで。

 

この前二回目見てきたんだけど、タイトルはそのまま「ライズ・オブ・スカイウォーカー」でも良かったかもしれないね。意訳なんだろうけど、Riseを無理に夜明けと訳すぐらいならそのまんまの方が分かりやすかった。エピソード1だって原題をそのままカタカナにしてるし、綺麗な構造になったんじゃないかな。

 

 

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

 

 

A+ランクに入れたいぐらい好きな作品。エンドゲームからわずか2か月ほどで公開された映画ですが、「一体何がヒーローをヒーローたらしめるのだろうか?」という点がこれまでのヒーロー映画とはちょっと違ったアプローチで描かれているのがとても好きです。もちろん、結論はシンプルなんですがね。それを、他でもない、マーベル自身がやってやるってのがね。ピーターとMJのあの甘酸っぱい感じも大変美味しかったです。ああああああああ!!

 

Sランク

たぶんここまで来たら予想がついてしまうと思われますが・・・

 

 

ジョーカー

 

 アメコミ映画の範疇でありながら、一本で完結している映画としてとても完成度が高いのではないでしょうか。主演ホアキンの降霊術でも使ってんのかっていう名演技、がなりたてる音楽、そしてどこか他人ごとではないと感じさせるストーリー・・・様々な語り口や解釈があり、話題をさらっていきましたね。しばらく経ってから2回目を観に行ったんですが、あんまりこういう映画には縁がなさそうな(失礼)方々も来ていたのが印象に残りました。流行るもんだねー

 

 

アベンジャーズ / エンドゲーム

 

 「1位はどうせエンドゲームなんだろ」と思った?そうだよ。実はMCUは、最初のころからきちんと追っていたわけではなかったんですが、それでもこの「終わり」を見届けることができて嬉しく思う。いち視聴者ですが、とても名誉なことです。アッセンブルのシーンは、何度見ても鳥肌が立ちますね・・・。そして今までのアベンジャーズに感謝と、これからの彼らに期待を込めて。

 

 

EXランク(イレギュラーすぎるので特別枠)

 

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer

 

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  • メディア: DVD
 

 

笑いながら(もちろん良い意味で)ふざけんなよ!って叫びたい映画はなかなかないですね。「平成」なシーンばっかりクローズアップされがちですが、ソウゴくんがかっこいいストーリーでもあったと思います。そろそろもう一回観たいな。なんで特別枠にしといたかというと、普通に上位にしたら負けた気分になるからです(笑)???「俺が屈しない限り、貴様が勝ったわけではない!」

 

 

というわけで

Sランク:アベンジャーズEG、ジョーカー

Aランク:スパイダーマンFFH、スカイウォーカーの夜明け、Fate

Bランク:ターミネーターゴジラKOM、天気の子

EXランク:ジオウ夏映画

という結果でした。同ランク内では左に書いた方が好きな映画になります。ランク外になってしまった映画が好きだった方、大変すいません。

 

ホントは「今年買って良かったモノ」とか、色々書きたいことがあったのですが、ここで筆をおきたいと思います。そして来年は、もっとたくさんの映画に出会えますように・・・。

 

感想『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』続3部作、堂々完結!見応え抜群!

どうもこんにちは!黒輔です!ブログではお久しぶりです!年の瀬ですがいかがお過ごしですか!?

 

今年も様々な映画が繰り出されましたが、年の瀬と言えばやはりスター・ウォーズ。2015年の末にワクワクしながら観に行ったのが懐かしいです。なにせ、SWを初めて見たのが2010年ぐらいだったので、まさか終わったはずのシリーズの新作が映画館で観れるなんて!とそれはもう楽しみにしていたもんです。

 

今回の『スカイウォーカーの夜明け』、正直言うとかなり微妙な気持ちだったんですよね。前作『最後のジェダイ』がイマイチだったのもあるんですが、予告編見てもそんなに面白そうじゃないし、「これで完結」と言っておきながらちゃっかり2022年以降にも新作を作ると発表してあるしで。ただまあ、なんだかんだで好きなシリーズ。様々な偶然も重なり、20日0時スタートの上映回へ足を運びました。

 

これが思いのほか・・・楽しめた!劇場をスタッフやファンが盛り上げて頂いており、ちょっとテンションが上がる。あれだけでも行ってよかったかもしれない(笑)映画のストーリーもSWらしくあり、旧作のオマージュを含みつつも続三部作をきっちり完結させていたと思います。ライトセーバー戦、地表のスピーダー戦、艦隊戦もホントかっこ良かったんですよ。一番のお気に入りはスピーダー戦ですかね。観に行ってよかった・・・

 

少しシリーズに暗雲が立ち込めていた感じもありましたが、それを覆すだけの良い完結編だったのではないでしょうか。

 

 

 

※※※ここからはネタバレ注意※※※

 

 

 

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け オリジナル・サウンドトラック(限定盤)

 

 

映画情報

題名 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

原題 Star Wars: The Rise Of Skywalker

監督 J・J・エイブラムス

脚本 J・J・エイブラムス、クリス・テリオ

音楽 ジョン・ウィリアムズ

出演  キャリー・フィッシャーマーク・ハミルアダム・ドライバーデイジー・リドリージョン・ボイエガオスカー・アイザックアンソニー・ダニエルズヨーナス・スオタモビリー・ディー・ウィリアムズ、イアン・マクダーミド、ほか多数

 

アクションシーン

良かったねアクションシーンが。冒頭からカイロ・レンのかっこいい剣戟があるんですが、ファースト・オーダーの最高指導者に就任してそれなりに強くなった感が出てました。まあ、ルークの弟子だもんね。かなり荒々しい戦い方なんですけど、フォースを駆使しながら敵を斬り倒していく様子はさながらベイダーのようでした。(カイロ・レンといえばレン騎士団やっと出てきたね)

 

作中で2回あるレンvsレイ。1回目は、8でもあったフォース交信を使った戦いでしたが、ところどころ片方を画面に映さない・・・というカメラワークによって、それを表現しているのが面白い。2回目はちょっち長かったかな?でも、レイの攻撃をセーバー起動すらせずに軽くかわすカイロ・レンとかはかっこいい。2人が互角であることをうまく魅せていたなぁと思います。(全然関係ないけどクウガvsダグバをちょっとだけ連想した)

 

個人的に好きなのは、序盤のほうのどっかの惑星での戦い。ストームトルーパーとおいかけっこのところ。敵側が乗ってるバイクみたいなやつがカッコよかったんですよね。さらにカタパルト発進機能もついてる(笑)まぁ、トルーパーなんでやられちゃうんですけど、ロープを巻き付けてぶつける倒し方とかも良かったです。でも、敵とはいえ、(敵だからこそ?)ちょっと可哀そうだよなぁとか思ってしまいました。岩肌にぶつかって爆死した人とか・・・。

 

最後、ファイナル・オーダーの艦隊に攻撃を仕掛けるところ。あれもなかなかだった。スター・デストロイヤーの甲板で破壊工作をしつつ裏で戦闘機が戦ってるというシチュエーション。良い!さらに別な場所ではレイも戦ってるし、SWの伝統ですね。山場の「ある演出」は本当に感動できた。ただ、フィンを救出する役割はポーに与えても良かったのではないかと・・・ファルコンが救うのでもいいんだけどさ?他にも、もう少しポーの活躍が観たかった感はありますね。

 

無難?なストーリーと血統主義

ストーリーはなんというかこう・・・つまんないと感じる人もいるかもしれない。良く言えば手堅く作った。悪く言えば無難。具体的に言ってしまうと、「ファースト・オーダーはパルパティーンダース・シディアス)が糸を引いていた」「スノークパルパティーンの幻影、操り人形」「レイはパルパティーンの血統」「カイロ・レンの改心」「レイアは死亡、レイがスカイウォーカーを名乗り受け継ぐ」と言ったところでしょうか。正直、それ8でやっとけや!っていう話もちょいちょいある(笑)EP8でやったことを覆しかねない話もたくさんあるし。

 

でも、レイが最後にスカイウォーカーを名乗るとき(場所はなんと惑星タトゥイーン!)、誇らしげだったのにはもう素直にレイ良かったな・・・と安堵しました。レイアとルークに支えられたんだから、もう血筋とか関係なく、魂を受け継ぐことができたんですよね。タトゥイーンの二重太陽と相まって、「夜明け」というタイトルは結構合っていたのかもしれません。

 

この映画が血統主義を肯定しているのか?否定しているのか?というのは難しい問題です。レイの両親は確かに名も無き人でしたが、おじいちゃんはパルパティーンという大物でしたからね。あの強さにも納得ですよ。(ライトニング出したときは露骨~!と思っちゃった程)しかしながら、最後に「スカイウォーカー」を名乗るわけですから、血筋の否定ともとれる。どう捉えたらいいんだろうなこれは。極端に触れることなく、落ち着くとこに落ち着いたともとれるのかな。

 

結局ルークとレイアに稽古をつけてもらわなければレイの才能が開花することもなかったし、周りの支えがなければダークサイドに堕ちていたかもしれないし、「悪の血筋でも善になれる」という意味では王道かつ血統主義の否定かもしれない。まあ、レイはほんとに何者でもなかったほうが綺麗かもしれないけど、SW世界観での強さの説明がつかんからなー。「そこはレイ・パルパティーンでありながらジェダイを名乗る方が良いのでは?」という意見も分かるけど、続三部作はたぶんレイが家族を手に入れる物語でもあるから、スカイウォーカーの方にしたんじゃないかなと。

 

カイロ・レンの改心について、もうちょっと葛藤を見せてほしかった感はある。なんか映画1.5本分ぐらいのストーリー詰め込んでて良くも悪くもジェットコースタームービーなんですよね。でもさぁ~ハリソン・フォード再登場はウルっとくるでしょ。殺されても息子を信じているハン・ソロ・・・。7で刺し殺した時の構図とか、セーバーの握り方とか被せてくるのもズルい・・・!あれ、過去の映像の使いまわしとかでなく、新規で撮ってますよね?

 

カイロ・レンについては、強いて言うならレイと皇帝を倒して欲しかった感もありますね。レイを救う役割を与えるために一旦落っことされたのは分かるんですが、最後の最後で蚊帳の外感というか・・・しかしながら、ベン・ソロに戻ってくれて嬉しかったです。

 

かわいそうなチューバッカ

これちょっと言わせて。作品を非難するわけではなく、単にキャラへの同情心なんですが・・・。7でハンを失い、8でルークを失い、9でレイアを失ったチューバッカが何とも可哀そうで・・・報せを聞いて「ウォォォン」と崩れ落ち哭くチューイがほんと・・・ まぁ、キャラが死ぬのは仕方ないと言えば仕方ないんでそこを叩くつもりは毛頭なくて、単にチューイ可哀そうって話です。ウーキー族って寿命長いんだっけ。せめてレイ、フィン、ポーと仲良く過ごしてほしいんだよな・・・

 

あ、ここからはちょっと文句なんですが・・・チューバッカが捕まって、レイが死なせてしまったと勘違いし、「チューイのために」と奮起するけど船は2つあったッ!ってところ、ちょっと滑稽じゃなかった?SW特有のちょいガバ感といえばまあそうかもしれなんですけど。でも、「チューイの為にも」と誓いを立てる直前に、チューバッカは実は普通に生きてることが観客は分かっているわけで。いや、流石に死んでないでしょうと思ってたけど?流れが悪かったと思うんですが・・・ (どっちにしろ茶番臭いだろ!と言われたらそれで終りですが)

 

C-3POが記憶をいったん消される辺りも、理屈は分かるけどすこし忙しく感じたかなあ。「目に焼き付けておく」の台詞はほろりときたけど、レイたちはあんまり悲しんでなさそうに見えたし、後半R2のおかげで普通にメモリー戻ったっぽい?からね。

 

『最後のジェダイ』の否定?

Twitterとかで感想漁ると、やっぱり『最後のジェダイ』を無かったことにしたとか、尻拭いをやってのけたというコメントがやっぱり多い。まあ、確かに感じたよ、「JJエイブラムス、マジでおつかれ」って。7で撒いた要素を8はあまりにも雑に片付けすぎていたし、スター・ウォーズの神話を破壊してしまった。そこから軌道修正しようという努力の跡がとにかく見られたと思う。

 

レイは結局はパルパティーンの孫娘だったし、ルークは8で明かされた過去の行動を反省しつつレイを諭すし(セーバーには敬意を払え、なんて言うんだぜ、自分だって投げ捨てたでしょ!)、雑に死んだスノークパルパティーンの入れものだったと判明し、一部から槍玉にあげられてしまったローズもかなり出番がカットされていて、フィンは彼と同じく元トルーパーの女性と親交を深める・・・。表面的に見れば8は黒歴史になりかねない。

 

8の最大の賛否両論ポイントって、ローズが云々とかハイパードライブ特攻が云々なんかじゃなくて、「英雄の神話」を「誰でもない人々の物語」にしようとした点だと思うんですよね。確かに、シリーズで描いてきた価値観を覆したり、或いは「誰かだけが特別」「選ばれしもの」といったものを否定する話は最近流行ってますが、旧作ファンからは大きな反発を喰らうわけです(最近だとトイ・ストーリーがそんな感じだったと聞く)

 

しかしながら、最後、星の数ほどの民間船がレジスタンスの援軍に来るシーン。あれ!あそこ!EP8の文脈だと俺は思った!レジスタンスという立ち上がった者だけでなく、様々な人たちが助けに来てファイナル・オーダーを倒すんだから、あれこそいい塩梅だったんじゃないかなって思うんですよね。みんなで戦うっていう。メインテーマが鳴り響く演出も良かったし・・・まあ、どういう意図でやったのかは知らんけど、あそこで前作への猜疑心も少し溶けて、救われた気分になりました。良かったことです。

 

続三部作の完結

皆さん様々な意見がおありでしょうが、観て楽しめた『スカイウォーカーの夜明け』であり、続3部作でした。9部作の完結というコピーについてはどうでしょう?ただ、レイに共助してくれたジェダイたちとか、Xウイングを引き揚げるとか、過去作オマージュにも富んでいました。惜しいな~って思うところもままあるけどね・・・

 

真夜中の初回上映には初参加だったんですが、ああいうのも良いですね。他にもライトセーバー持ってきてる人とかもいて、気分を盛り上げて頂いて・・・本当にありがとうございました。(ディズニーランドに来たみたい~なんて言ってるおばちゃんがいて面白かった)そういう点でも思い出に残る映画だったと思います。

 

これ以降はあるんかな。レイが主人公の話の続き作れなくなさそうだけど、スピンオフの方が観たいな。俺もセーバーもってこうかな・・・。

 

↓過去のSWプラモ記事でも見てってください

www.kurosuke404.com

 

www.kurosuke404.com

 

 

 

 

 

 



感想『ターミネーター: ニュー・フェイト』現代らしく、ターミネーターらしく【ネタバレ注意】

どうも、黒輔です。ブログの更新は約一か月ぶりですが、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて今回は!あの名作『ターミネーター2 (Terminator2: Judgment Day)』の正統続編と銘打って製作された(何度目かの)映画『ターミネーター: ニュー・フェイト(Terminator: Dark Fate)』の感想記事です。

 

最近洋画はアメコミばっかり観てるような気がしてたので、そういう意味もあってワクワクしながら観に行きました。映画の内容に関しては、期待しすぎず「2と1の次に面白ければいいか」ぐらいのノリだったんですが・・・。でも、映画館に行くのは楽しいものです。

 

率直にどうだったかというと、普通に面白かったかな~っていう感想。すごく良かったわけではないが、ダメでもない。そういう面でも『ターミネーター3』以降のターミネーター感ありますが。でも、『T3』以降の作品だと僕は一番に好きになれるまではあるかなー。「(全米で)売り上げが爆死」とか言われてますけど、そこまで酷いとは思わない。みんな食わず嫌いしてるだけじゃないのか。気持ちはわかるけど(笑)すごくターミネーターっぽいなぁっていう内容でした。

 

お年を召したリンダ・ハミルトンアーノルド・シュワルツェネッガーはもちろんカッコいいので、人によってはこれだけで観に行く価値はあるかと。(シュワちゃんが映画に出るのも、あと何回あるかわからんし)キャスト面でいえば、新キャラのマッケンジー・デイヴィス(グレース役)も話題になってますね。僕としてはダニー役だったナタリア・レイエスも良かったと思うんですが・・・終盤にかっこいい顔を見せてくれるし。

 

※以下ネタバレを含む感想/評価/レビューとなります。

【 映画パンフレット チラシ2種付き 】 映画 ターミネーター ニュー・フェイト

 

サラ&ダニー&グレース 3人の女性たち 

キャストクレジットでも1番に来てるという、主役扱いのサラ・コナー。突如運命に巻き込まれるダニー。未来から来たグレース。ストーリー上の主人公はこの3人の女性ですね。女性キャラが全面に出てるとこのご時世「お、ポリコレか?」となる人も多そうですが、ターミネーターは元々サラ・コナーの物語でもあるんですよね。だから、主役となる女性を世代交代していくのは構図としてまあまあ奇麗だと思うんです。未来の象徴としてグレースもいるしね。

 

ただ、ダニーが「未来の救世主の母親」ではなく、「救世主自身」であったというのは現代の風潮やな~って感じです。僕はそれ自体は良いと思うんですけど、事実の明かし方に芸が足りなかった。全体的にセリフでの説明や回想に頼りすぎていて、もっとうまくやれたやんか!?と思うところはある。グレースの気持ちを考えるとまあ分からなくもないんだけど。

 

ちょっと面白いのが、Twitterで「ニューフェイト」と打ち込むと、検索候補に「百合」って出てくること(笑)僕は何でもかんでも恋愛関係に持ち込むのがあまり好きではないんだけど、まあそういう関係性は見いだせるよね。守る側と守られる側なんだけど、実は守られる側のほうが強いみたいなヤツね。・・・いいね!いい主従関係。素直に魅力的だった。終盤のダニーの目つきも光るものがあったし。ラスト、車を自分で運転するのも象徴的でしたね。

 

グレースの鎖ヒュンヒュンアクションもよかった。あれはたぶん予告編になかったよね?温存してて正解だったと思う。ただ、弱っていたシーンも目立った感じ。もし次回作があるなら、弱点を克服して思う存分大暴れしてほしい!

 

賛否両論・・・?

この映画、主に2つ「あれ・・・」って思ったポイントがあるんですよね。1つは冒頭におけるジョンの死、2つ目はT-800関連かなと。

 

冒頭からやってくれましたよね。若いサラとジョンが出てきたと思ったら、T-800が出てきてあっけなくジョン・コナーが死亡。「は??????」って感じでしたもの。ジョンが死んだら『T2』は何だったんやってなりません?『T3』でやった「審判の日は回避してませんでした」よりかはマシかもしれないけど、ジェームズ・キャメロンが関わっていてこうなるとはなぁ・・・ リージョン(レギオン)という新たな敵が出ていますが、スカイネットは結局滅ぼしたってことでいいんだよな?

 

一応、制作側の言い分も聞けば、納得はできるんですけどね。審判の日が回避されたらジョンは戦わなくて良い代わりに何の変哲もない一般人として過ごすのか。それはそれで変な感じがしますよね。逆にサラが死んでジョンが生き残ったパターンとかでも作れそうな気はしますが、そうすると『T3』になっちゃうのか。(『T3』でのジョン・コナーはちょっと残念なキャラになってましたしね...)続編を作るって難しいな・・・

 

今思えば、事前情報にジョンや成長後のジョンらしき人物が影も形もなかったことで察するべきだったんでしょうね。エドワード・ファーロングがちょっと出てるってのも序盤のアレだけか。

www.gizmodo.jp

 

2つ目のT-800関連。これは言っていいのかな。T-800出さないほうが纏まり良かったんじゃないかなって思っちゃった。もしくは、もう少し出番を厳選するとか。もちろん僕はシュワルツェネッガーが好きなんだけど、今回についていえばノイズになりかねない。疑似家族の形成と別れとかもそこだけ見ればいいんだけど、だいたいT-800が自分で口で言っちゃうし。まぁ、「人間がなぜ泣くか分かった。俺には涙を流せないが」を思わせるシチュエーションだったのはよかった。

 

実は僕、『ターミネーター4 (Terminator: Salvation)』は結構面白いと思ってるんですよね。(結局ジャッジメント・デイは起きてる設定ですが、改変前の歴史と思えば、まぁ・・・)あまりにも売り上げが振るわなかったらしくあの路線での映画はなくなっちゃいましたが、シュワちゃんありきでなくても出来なくはないと思うんだけどなぁ。結局は売れないのか。サングラスをあえて掛けないシーンとか、"I won't be back"とか、そういう決意表明のようなものは見て取れるんですが。

 

一つの作品に印象的すぎるキャラクター(およびキャスト)が居ると、どうしても彼らなしの続編に抵抗が生まれますよね。『ターミネーター』のシュワもそうですが、『スターウォーズ』はスカイウォーカー家の話でなきゃ...とか、『ガンダム』はアムロとシャアがいないと(もしくはその拡張でないと)なぁとか。僕も陥りがちですが、それをやってるうちは縮小再生産になるだけなんですよね。制作側も鑑賞側も態度を改めていかないとダメなんですよね~・・・

 

ターミネーター

 ストーリーはやっぱりこれぞターミネーターだなという。未来の恩人を助けるためにタイムトラベルするとか、クソしぶとい機械生命体からひたすら逃げまくるとか。ツボを押さえてますよね。時を越えた忠義はやっぱり感動的。公開前に「『フォースの覚醒』のよう」という評判を聞きましたが、まさにそれ。二番煎じと捉えるか良いリブートと捉えるかは人次第になるやつ。僕は好きなほうですが。

 

あの新ターミネーターREV-9はいいしぶとさでした。「こいつまだ襲ってくんのかよ、いい加減倒れろボケ」って観客に思わせるぐらいのしぶとさがあってこそ(笑)機械と人間に分かれることができるのも良かったですよ、トリッキーな戦い方ができるし。あのT-1000も分身は成しえなかった。日常に溶け込むも、些細なことでバレるっていうのも過去作を思わせるシーンでしたね。ただ、キャストの顔がなんか優しそうなんだよな・・・。逆に怖いかもしれんけど、かってのロバート・パトリックみたいな敵が欲しかった感はある。

 

おわりに

 というわけで今回の『ターミネーター: ニューフェイト』、文句もけっこう書きましたが決して嫌いなだけの映画ではないんですよ。好きポイントもあるし。『ターミネーター』ってやっぱり良くも悪くも過去の作品だと思うんですが、それでも何とか現代風にしていたのは理解できた。だからなんとかして次回作につながってほしいなっていう。ダニーとグレースの物語をね。三度目の正直ということで頼みます・・・。

 

 

 

ターミネーター(字幕版)

ターミネーター(字幕版)